二宮敦人のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
下巻、疾走感をもったまま一気にラストまで走り切った。
医療系ドラマは身近なせいでグイグイ前のめりになる。認知症の当事者目線ですすんでいくストーリーも生々しい。自分の将来に見えて不安で仕方がない。私の好きなコミック『ヘルプマン』とも重なった。
過去と現実の区別がつかなくなる。想像できて怖い。読んでいて子どもの顔ばかり浮かぶ。もう、今から謝りたい。
これも終末期医療の予習かな。
さて医師と患者の関係を水平に捉え直した主人公の1人。しかしお賽銭だけで生活する町医者となった彼は、その後どうなるか心配。この人の未来は描ききってほしい。まだ続くのかな。続けて欲しいな。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ理想の女性を求めて撲殺を繰り返すホスト、地球を守るために法を犯す女性、愛する肉を監禁する肉屋……。
これは殺人者の記録を集めた一冊。
「自分がいつ殺されるか、あるいは殺してしまうか怖くて仕方ない」という人物が、殺人者について調べ、実態を知るため蒐集した殺人者にに関する記録、という形で語られる、7人の殺人者の話。
一人称視点で、自分の犯行について語る形式で、話によって多少程度の違いはありますが暴力的・グロテスクなので苦手な方は注意です。
どの殺人者も、狂気に満ちているようでいてどこか冷静というか客観的な部分を持っていて、意外と、殺人を犯してしまう人とそうでない人の違いはほとんどないという -
購入済み
読みやすく、引き込まれる展開
先に一言:表紙に騙されました(いい意味で)
全四章(四段)で、それぞれの章で登場人物視点の進み方なので、第三者視点がなくわかりやすい進行で物語は進みます。
会話や心情ばかりで、一文一文短めなのですごく読みやすかった。
展開的にも引き込まれ、どんどん先が読みたくなる本でした。
ただ、ストーリーに関していうと、一章から二章までがピークだったかな
三章、四章になるにつれて、謎が解かれ、本当の三人目や四人目の人物が登場していくにつれて面白みが半減し、ホラー・狂気の部分が陳腐になっていった感じがした。
ちょいと狂ったストーリー、報われない終わり方がお望みであればかなり楽しめると思います。
自分はも