二宮敦人のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ二宮敦人さんが書いてるってことで読んだが、名前もあまり聞かないし、軽く読める感じの本かなと思っていたが、すっごく面白くてびっくりした。
主人公がチート能力を持ってたりだとか、知っている物語の中に入り込んだりとかいう、漫画とかラノベでよく目にする転生ものとは全然違って、本来の転生(?)ってこんな感じなのかも、と少し思った笑
2つ目の転生では、隆太が龍討伐隊のリュウに転生し、スーを通して自分の父親とその職業に向き合っていくが、転生が終わって現代に戻ったあと、隆太がスー・ウェンミンの名前を見つけた時、すごくうるっときた
いつも思うけれど、二宮さん作品毎に全く雰囲気が違くて、ほんとに同じ人かな? -
Posted by ブクログ
前作「最後の医者は桜を見上げて君を想う」の続編。
上下巻となっていますが、1冊でも良かったのでは。
おまけに、やはり3編からなる中編連作。
前作ほどのインパクトは受けませんでしたが、はやり、生と死、生き方を考えさせられる物語。
上巻です
■とあるチャラ男の死
HIVと診断された若いカップルの物語。
女の子は福原と共に病気を克服すべく闘います。
一方でチャラ男は病気を受け入れられず自堕落な状態へ。
このチャラ男には全く感情移入できず、そもそもこの男を受け入れられませんでした。
なので、この物語は、ちょっといまいち。
しかしHIV、AIDSって今はそこまで治療が進んでいるんですね。
びっくりしま -
Posted by ブクログ
私は人を殺すのも人に殺されるのも怖いのです。どちらも最悪な事態であって、回避したい。しかし、回避するには殺人について誰よりも知らなくてはいけないのです。ですから、私は殺人についてよく知るために、それらの話を収集しています。
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先日読んだ「文藝モンスター」の作者二宮敦人さんの小説。前作はコミカルなミステリ小説だが、表紙から醸し出される殺伐とした感じからもわかるように、こちらは正真正銘のホラー小説。実際に人を殺した殺人者たちのあらましを独白という形で、内容は狂気の沙汰ばかりだ。
この作者さんの本を読んだのは、まだこれで二冊目なので偏見の極みのような発言だが、この人の本はこれだよな!という