二宮敦人のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
☆2.5~3くらい
叙述トリックに割と前半で気付いてしまったため、ちょっと辛口。
まぁ、そのネタで大オチまで引っ張っていたらもっと評価低かったかもだけど。
むしろ中盤にネタばらしがあるから、気付きやすくしてたのかなーってくらい分かりやすかった。
その中盤以降、ホラーなのかミステリーなのかサイコパスなのかまとまらないで散らかったまま終わってしまった印象。
サイコパスな殺人犯とサイコパスな素養を持ちながら人間でいようとする主人公とのぶつかり合いも特に無く。
見たくないものには蓋をして、殻に閉じこもってサイコパスさを磨く主人公。
でも狂気が足りない、物足りない。
もっとボロ雑巾になるまで追い詰 -
Posted by ブクログ
上巻でも書いたが、「最後の医者」シリーズがとても良かった故に期待通りとはいかなかった。上巻と下巻のストーリー展開があまりにも違いすぎて、別々の話でも良かったのでは?と思ってしまった。メインキャラクターが四人いるせいか、それぞれの掘り下げが薄くてもったいない。続けられたらシリーズ化した方が面白くなりそう。
「弁当とか出前物じゃダメだよ。あれは綺麗に整えられすぎちゃってるからね。体調が悪いなら尚更だ。本当に大切なものがそこにはない。」
というワンシーン、なるほどな。と。
確かに具合が悪かったり精神的に落ち込んでいる時などに出来合いのものを食べても力が出にくい気がする。誰かに作ってもらうおかゆな -
Posted by ブクログ
「最後の医者は〜」シリーズがとても好きだったので、今回期待して待ち望んでいた。読んでいてつまらないわけではないけど「最後の〜」ほど引き込まれる吸引力はなかった…
表紙は綺麗だけれどもイメージと違うキャラクターが描かれているので、表紙と帯で食指が動かない人も多そう。もったいない。
ストーリーどうこうというよりは、あるシーンでのワンフレーズ
『誰かにとって簡単なことが、他の誰かにとってもそうだとは限らない
自分自身がやる気を出せと言われて出せなかったように
うまくできない日があったのを責められて辛かったように』
という一文がとても心に突き刺さった。自分自身が「人に厳しく、自分にも厳しく」タイ -
Posted by ブクログ
夏なのに届く、宛先もないサンタさんへの手紙。
その中身は、ひらがなばかりの怖いものだった。
若干明かされる、主人公の親の話。
そして前回の青年も再び登場。
そしてまた(?)1巻の時と同じように騙されました。
確かに、それだけだとそうだと思います!!
とはいえ、話が進めば進むほど、もしや? という
疑いは出てくるわけですが。
それだけに終着し、それだけを頑張る。
そのままならば、確かにそうなるでしょうが
誰も接触せず、何もなく、こうなるにはどうすれば?
正体にぞっとして、かかわってしまった事にぞっとして。
むしろ、そこに繋がるとは思いませんでしたけど
読者だからこそ、繋げる事が出来た、とも言