あらすじ
累計45万部突破!
『最後の医者』シリーズの著者が贈る<既刊発掘シリーズ>第2弾、新装版で登場!
その嘘に気づいた時、あなたはすでに騙されている!
読後、読み返さずにはいられなくなる、壊れすぎたホラーミステリ!
<あなたはすでに騙されている>
大学生のソウスケが心底愛してやまないもの――美しい球体関節人形が、ある日全身分解された姿で発見された。
怒りに震えるソウスケだが、それは狂気の連続殺人事件の序章にすぎなかった。
次々に見つかる、人形の身体と混ぜられたバラバラの遺体。次に壊されるのは、人形か、人間か?
犯人を追ううちに浮かび上がる、全ての仮説を覆す驚愕の展開にあなたは二度騙される!
狂った愛が止まらない、壊れすぎたホラーミステリ!【新装版】
著者について
●二宮敦人(ニノミヤ アツト)
1985年東京都生まれ。一橋大学経済学部卒業。代表作『最後の医者は桜を見上げて君を想う』等、フィクションとノンフィクションの垣根を越えて活躍。著書に『18禁日記』『最後の秘境 東京藝大: 天才たちのカオスな日常』『世にも美しき数学者たちの日常』等がある。
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Posted by ブクログ
完全に騙されてしまいました。
ソウスケの人形に対する情熱だとか、こだわりだとかがヒヨリの心理描写によって凄く分かりやすく説明されていて読みやすかったです。
最後の方は凄く緊迫感が伝わってきて手に汗握りました。好きこそ物の上手なれと言いますが、好き過ぎて夢中になり過ぎると、狂うって言葉がしっくりくるようになるんですね。
Posted by ブクログ
己の彼氏の職業は、人形師。
そんな彼に愛される主人公は、特別な存在。
バカップルだ、と思って読み進めていけば
驚きの真実が待ってました。
それ以上に、事件の真実もすごかったですが。
現実が見えた時点で、思い出してみれば
確かにそんな事は一言も…でしたし
うまくかわしたな、な驚きが。
やはり人間が一番怖いですが、それ以上に
怨念も怖いものです。
Posted by ブクログ
追求し、追い続けた先に失ってしまう感覚の怖さ。初めて見たり、聞いたり、感じた時とはまるで変わってしまうあの感覚、誰もが感じた事ある身近な狂気をこの本を通して触れる事が出来た。
「孤独は何処までも孤独になれるし、本当に孤独の人間は自分が孤独な事に気付かないんだよ。」という言葉がまさにこの本にピッタリで、自分の中にある異常や倫理 誰もが持っている物だからこそ、追求した先に見えた狂気の感覚 が際立っていると感じた。
話の展開や流れが綺麗で読みやすく、のめり込んで結末まで読めました
Posted by ブクログ
面白みのある怖さじゃなくて、現実味あふれる恐怖だった、夜読むの怖かった、二宮さんはそういうのが上手で、とっても好きです。叙述トリックも爽快でした、すぐ読み終わっちゃった、
Posted by ブクログ
狂人(人間と人形の区別がつかなくなっていく人)の内側がよく描写されていて、かつ理解しやすい文体で、純粋に恐怖を味わうことが出来た。最初の100ページくらいまでは普通に騙されてた。
Posted by ブクログ
球体関節人形作家のソウスケと恋人のヒヨリ。そもそものこの「人形作家」をモチーフのホラーって若干展開が読めてしまうところもあるけど、確かに伏線結構入ってたなぁと。バラバラ連続殺人の犯人は結構意外。
Posted by ブクログ
☆2.5~3くらい
叙述トリックに割と前半で気付いてしまったため、ちょっと辛口。
まぁ、そのネタで大オチまで引っ張っていたらもっと評価低かったかもだけど。
むしろ中盤にネタばらしがあるから、気付きやすくしてたのかなーってくらい分かりやすかった。
その中盤以降、ホラーなのかミステリーなのかサイコパスなのかまとまらないで散らかったまま終わってしまった印象。
サイコパスな殺人犯とサイコパスな素養を持ちながら人間でいようとする主人公とのぶつかり合いも特に無く。
見たくないものには蓋をして、殻に閉じこもってサイコパスさを磨く主人公。
でも狂気が足りない、物足りない。
もっとボロ雑巾になるまで追い詰められて、認識が曖昧になって世界が狂って見えるようになるくらい狂って欲しかったなぁ。
まあ……最終的には人間って怖いね系のホラーなのかも。