二宮敦人のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
鉄道員の夏目壮太が日々起こる問題を解決する連作短編集。
【亜矢子の忘れ物】は分かり易い伏線が張られていたのである程度予想がついてしまいました。
【俊平と、立派な髭の駅長】は死んだ爺さんの貯金が僅かだった理由は意外でしたが、幽霊騒動は別に鉄道でなくても成立してしまう謎だったので、個人的には一番微妙でした。
【俊平と、立派な髭の駅長】は大雪になるトラブルを鉄道員と乗客が協力して解決するハートウォーミングな話で謎解き要素は殆どありませんが、藤乃沢駅には駅長がいないと言っていたのに何度も駅長が出て来るので違和を感じていたら、ちょっとしたオチが用意されていて驚きました。
また、エピローグでもアッという仕 -
Posted by ブクログ
MMORPGを一種のクローズドサークルと捉えるのは、シチュエーションとしてはおもしろいと思う。ただ、顔なし=マーダーとする根拠というか証拠の部分のつめが甘いし、情況からの推測でしかない説なのに主人公が突っ走りすぎ、という感が拭えない。また、登場人物がのきなみネトゲ廃人なのはいいとして、オンラインとリアルとして捉える思考回路は極端すぎてリアリティがない。
作中のミカさんの説明がやたらと綿密で詳細なのに対して、マーダーの住所を特定するに至る経緯がざっくり省略されていたりと、プロットがチグハグは印象を受けます。
最後まで読ませる勢いはあるものの、どうにもモヤモヤ感が取れない作品でした。 -
Posted by ブクログ
かなりライトな文章で読みやすい.そこはもとはケータイ小説出身の作家である長所が現れかも知れません.
幽霊の存在に対する考察が独特かつ斬新で,妙に納得のいく内容となっていて面白かったです.
ただ,1冊の小説として全体を俯瞰してみると,
・ホラー的な怖さはあるか → 無い
・ミステリー的な謎解きがあるのか → 薄い
・数学的な論理性はあるか → 乏しい
というように,タイトルや帯から期待されるような内容にはなっていない点には注意が必要です.
それでも,幽霊に関する考察は一読の価値がある面白さだと思うので,軽い気持ちで読んでみては如何でしょう.