あらすじ
累計50万部突破!
『最後の医者』シリーズの著者
怒涛の4ヶ月連続刊行第2弾!
<既刊発掘シリーズ>第7弾!
殺人鬼同士の殺し合い。規格外の結末。
狂気のサバイバルホラー!
【あらすじ】
ある平和な孤島で、100人近くが虐殺された。 脱獄した大量殺人鬼5名に。 ”人形解体屋”、”ごはん男”、”血のナイチンゲール”らの猟奇的な殺戮に誰もが絶句するなか、 警察は事件解決の切り札を放つ。一見普通の女子大生、名前はユカ。その特技は――人殺し。彼女は予測不能な凶悪集団の首を次々と切り裂いていく。生存率0%の島で、慈悲無き少女は鬼を狩り尽くせるか? 血濡れの狂気と規格外の結末に震える、壮絶サバイバルホラー。
著者について
●二宮敦人
1985年東京都生まれ。一橋大学経済学部卒業。代表作『最後の医者は桜を見上げて君を想う』等、フィクションとノンフィクションの垣根を越えて活躍。著書に『18禁日記』『最後の秘境 東京藝大:天才たちのカオスな日常』『紳士と淑女のコロシアム「競技ダンス」へようこそ』等がある。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
タイプの異なるサイコパスが次々と登場。
二つ名が面白い。
血のナイチンゲール、ごはん男、膣幼女、真面目ハンド、人形解体屋、真紅の妖精。
基本的にサイコパスって物語の中で1人だけ登場することが多いけど、これはサイコパス同士のバトルだから、それぞれのこだわりがきちんと描かれていて面白い。人を躊躇なく殺せる点は一緒だけど、なぜ殺すのか。一言でサイコパスと言っても理由はさまざま。
それぞれのサイコパスの生い立ちからその心情形成されていく様子が分かりやすくてさらっと読めた。
Posted by ブクログ
サイコパス=心がないただただヤバいやつ
と思っていたけれど、サイコパスにはサイコパスなりの悩みとか葛藤があるし、ちゃんと自分のルールを持っているのだなとビックリした。
ただ「境界線」が分からないだけなんだな。
改めて考えてみれば、何で虫は殺して良くて、人間はダメなんだろう。何でダメって分かるんだろうって思う。潜在意識。本能なのだろうけど。
サイコパスにも色々な種類があるんだなと新発見だった。
ユカは本当に読んでいて哀れな子だなと思った。人間の心を持ったサイコパスだなって。
「ありのままの自分でいい」などの肯定する言葉は、現実がそうなっているなら、不要な言葉ばかりだ。
て、それな。と思った。こんな言葉が日常的に飛び交っているのが悲しい…。
自分は嫌いなんですけど、でもその嫌いだと感じているのも自分である以上、自分を認めざるを得ないと言いますか…
とても共感した。自分嫌いだけど自分だから受け入れたい、みたいな葛藤、私もたまにある。
生き方なんて、人それぞれ。
側から見たら不幸でも、本人は幸せで、それで満足なのかも知れない。不幸なのが幸せなのかも知れない。
価値観って本当に人によって全く違うんだと再認識させられた。
Posted by ブクログ
面白かった!
サイコパス物好きかもなあ。色んな種類のサイコパスが書かれていて良かった。
背表紙のあらすじ関係あるか?とはなったけど、それで選んで読み始めた訳では無いからまあ良い。
この人の他の本読たいな
Posted by ブクログ
サイコパスに興味がある人はおすすめ。六人のサイコパスがそれぞれどんな考えや感情を持っているか、おもしろいです。予想していた結末とは少し違いましたが感動できる感じでした。サイコパスが圧倒的に異質な存在で興味深いです。
Posted by ブクログ
こんな殺人鬼おらんやろ〜が続くけど、殺人に至る過程は現実にあり得るなと思う。
冗談で済ますことって実は殺人並みに罪悪だと思った。人によって何がダメって違うのだから簡単に言ってはいけない。
タイトルから殺人鬼を無双する殺人鬼ものを期待してたのでその点では違ったけれど予想外の気づきはできたのがよかった。
Posted by ブクログ
様々な環境でサイコパスは生まれるし、自分の意志ではないところで作り上げられていくってことか‥
わたしはずっと信じて読み進めていたよ!ユカちゃん!
Posted by ブクログ
見たかったサイコパス同士の対決は見れたのだが、対普通の人間のが多い。まぁでもこのお題で書くとしたらこうなるのかも。
想像よりもサイコパスの内面が書かれていて、最終的には思想の対決みたいになってた。社会主義vs暗黒啓蒙みたいな。
作者は宮台真司が好きとみた。