小川一水のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
・短編集。ぼくにとっては正統的なSF作品。古いタイプとも言う? その分安心して読める。
・個と社会、といったふうなのが主潮低音のような気もするが単純にSF設定を楽しんでおけばいいとも思う。
・「ギャルナフカの迷宮」政治犯とされ人工的な地下迷宮に放り込まれた主人公は誰も他者を信じない弱肉強食が確立された世界であがく。
・表題作は地球とは全く異なる生物が日々サバイバルしている過酷な星に迫る終末の日。個体であると同時に全体がひとつであるような社会性を持つ生物がおもろい。
・「幸せになる箱船」限界までリアルになった仮想現実は本当の現実と何かが異なるのか? それは誰にもわからないとは思う。
・「漂った男 -
Posted by ブクログ
単純作業を自己複製できる、ローコストの機械が担ってくれるという感じのお話…かな?ちょっと違うかもしれないけど。半日村とか、内村鑑三が感銘を受けたデンマークのお話を思い出しました。水を取り出すのは、湿度が高い地域だったら除湿でも出来そうとか思ったり。
プロジェクトは面白いな~と思って読んだのですが、登場人物はちょっと、うん、特殊だな。特にダイヤ君?はナンダカナ。何がしたくてあの子にくっついてるんだかわからないけど、ハリウッド映画だったら絶対最後裏切るタイプ。自分の欲で寝返った方がありがちといえばありがちだけど。
そしてデータもなしに成長率がワカルというファンタジーな能力もちの母娘は一つ間違える -
Posted by ブクログ
全巻、初版で買っていたけれども…という感じ。
ようやく読み終わりました~ 書かれた作者も長かっただろうけれども読んでいるだけの読者も長く感じました(笑)いや、時空が違うだろうけど。
というわけで最後はスケールがデカくなりすぎて、なんとなくふぅんという感じになってしまったり。ミスチフも悪、という位置づけではない方が面白かったかな~なんて読み終わってぼんやり思いました。対決というよりは進化、という解決策は面白いな。
色々と大きすぎて読み終わってはぁ~という感じ。
そういえば火星麦ってお話に何か関連があったんだっけ?とか思ったり。そのうちキチンと最初から読み返したいなぁ~