小川一水のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ前巻に引き続き読む。
舞台は恋人たちラバーズの話。
最初は仮想現実なのか、現実なのか、どういう舞台なのかよくわからない状態だったが段々状況がわかってくるようなお話。
結構な部分を官能小説のような内容になっているので苦手な人もいるかも。
キリアン、ゲルと アウローラ、ラゴスなど魅力的なキャラクターがいるため読んでて飽きないが濡れ場がちょっと自分としては多すぎてなかなか読み進めれなかった。
サーチストリームがキャラとして個人的には好み。
生物として子孫を残すための性交とは欲求と絡みどのような意味を持つのか、もしそれが子孫を残す機能を持たないとしたらどうおいうことになるんだろう?ということがテーマな -
Posted by ブクログ
東京創元社の日本SFアンソロジーシリーズ「Genesis」、毎年刊行されるこのシリーズもこれで4冊目となる。いつもこの本が出るのを本当に心待ちにしてきており、申し分なく期待どおりの作品集となっている。このアンソロジーには有名なSF作家、新人SF作家が執筆しているのでいつも時間をかけて読んでいる。
短編が多い中、一番スペースを割いていたのが小田雅久仁の「ラムディアンズ・キューブ」で、私はこれが一番面白かった。この方のお名前はあまり覚えていなかったが、今回の作品でとても興味を持った、読み終えて直ぐに先々月出版された「残月記」を購入した。刊行されて間もないのに重版が出ていたということは、やはり人気 -
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Posted by ブクログ
「ギャルナフカの迷路」
短編ながらもグングン引き込まれる世界観に脱帽。ページを捲る手が止められなかった。
「漂った男」
漂流系のお話は他にも沢山あるけれど、そこから切り込む!?っていう新しい視点で面白かった。最後はうやむやな感じで終わるので、スカッとした結末を望む人には不向きかも。
「幸せになる箱庭」
わりとありがち設定?途中から結末が想像できてしまった。読みやすく安定に面白かった。
「老ヴォールの惑星」
他の惑星に住む未知の生物のお話で(しかも特徴に関する描写が少なく理解するのが難しい)始終???状態だった。宮沢賢治の"やまなし"を彷彿とさせる。ゆっくりと、よーく読