小川一水のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
未来の男の子と、現在の女性ということで
『未来(あした)のおもいで』(梶尾真治先生)
のような話かと思っていたら、全然違った。
時間と空間を超えて、というより人類の認識と
まったく異なる概念の中に存在する生物(?)を通して
人が地球を守るため、
かつ赤の他人を助けるために知恵を絞ったり、
かる~く、ゆるやかに、やさしく奮闘する
ハードSFライトノベル・ブレンド。
もうちょっとSF側で書き込んでページ数が増えれば、
もうちょっとライト側で男子二人の関係や
それに萌える女性二人の妄想を書き込めば、
チョッと引いたかも。最後まで楽しく読みましょう。 -
Posted by ブクログ
設定はバリッバリのSFだけど、語り口調はライトで、要点はといえばファンタジー。
謎の生き物?が次元にひっかかってしまった(か何かそんな感じ)ために、現代の地球と200年後の惑星トロヤがつながってしまい、現代の女性が中心となって死の危機に瀕している200年後の2人の少年たちを救う物語。
タイムパラドックスを扱うのに、本人たちはまったく移動しない、というのが斬新です。やってることは、要するに200年にわたって見も知らぬ人間の善意に頼り続けること、なんですが、時間という枠内での矛盾を取り除くためのあれやこれや、などは、しっかり本格的なSFだなあと思うし、救出の手段にはひとつひとつ細やかな伏線が貼 -
Posted by ブクログ
帯に絶望してなかなか読めずにおりましたがようやく読みました。人類とか文明ってけっこうヤワな感じで請われるものなのだなあなんて思ったり。でも全滅ってことは無いと思うんですけどね。
とは言え子供たちだけ避難させるってのは現実的にアリなのだろうか?子供だけ生き残ったってねえ… たとえば教育プログラムロボットとか居ればまだしも。ってそういうプログラムも生活環境を整える仕組みもなくガキンコを五万人施設に閉じ込めたって何割生き延びられるやら。そしてここがルーツで一巻にループするのね…となんとなく感慨深かったり。いやあ、長かった。
この勢いで8巻を読もうっと!