小川一水のレビュー一覧

  • 天冥の標 VI 宿怨 PART2

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    しゃべり言葉の実験。筒井康隆が昔よくやっていた。なつかしい。助詞が少々違ってても分かるが、ギリギリのところ。
    もともと全体にワザと誤読を誘う書き方をしているし、そういうペダントリックなところも魅力のひとつ。

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    2012年09月05日
  • 天冥の標 IV 機械じかけの子息たち

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    エロチックな描写を追求。この巻で全体を通じて作者が何をしたいのかわかる。ストーリーはただの味付けで、作家としての自身の可能性を広げていく意思がありあり。

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    2012年08月28日
  • 天冥の標 IV 機械じかけの子息たち

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    哲学的官能小説。

    これはSFなのか?という部分で評価低いけど、一水さんがいろんな方面から天冥の標を書こうとしているのは分かった。

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    2012年08月04日
  • 天冥の標 IV 機械じかけの子息たち

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    救世群プラクティスと恋人たちラバーズの共生に至る話、と認識。性交渉の描写量がすごかったが、その割話の進展度はあまり感じられず、読み終わると「えそれだけ?!」となってしまった。読み落しあるのかも。続きが楽しみ。

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    2012年07月21日
  • 天冥の標 IV 機械じかけの子息たち

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    未来の風俗産業についての巻。
    ラヴァーズたちの誕生。
    本当にエロいわー。なんというか、巨大なイメクラ産業、アキハバラという印象をうけちまったぜ。

    まぁ、人間の欲望には限りがないってことですね!笑

    この巻は飛ばしてもいいかな…

    やっと次が、このシリーズを読みたいと思ったきっかけの巻。

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    2012年07月09日
  • 煙突の上にハイヒール

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    面白かったです。どれも傷ついた人の再生の話。最初の方はまだ軽いのですが、終わりは・・・最後の一編はパンデミックの話。死傷者が膨大為、でた里親制度。狩野のもとにきた少女の秘密がそしてその耐える姿が痛々しい。

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    2012年07月09日
  • フリーランチの時代

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     かなり良い作品。再読しよう、と決意するに足りる濃い話だ。満足。

     オープニングの「フリーランチの時代」は、タッチが軽めなんだが、テーマは深く重い。ファーストコンタクトものとしてはかなり異質だが、逆にあり得る感じ。

     次の「Live me Me」が素晴しい。オープニングに続き、人とは、生命とはってところに目的地がある感じ。

     続く「Slowlife in Starship」は再読候補。展開が遅く、読み飛ばしてしまった。さらに、「千歳の坂も」もいい話だと思うのだが、だるい展開が酔った状態では受け付けずパス。この二作品は読むタイミングが悪かった。

     気合い入れてラストの「アルワラの潮の音」

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    2012年07月12日
  • フリーランチの時代

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    宇宙人のチカラで不老不死になってしまった火星探検隊を描いた『フリーランチの時代』、事故で脳を人工臓器とした少女を描いた『Live me Me.』、宇宙のニート生活を描いた『Slowlife in Starship』、人類が病死や老衰死から解放された世界を描いた『千歳の坂も』、『時砂の王』のスピンオフ『アルワラの潮の音』。

    人は死ぬ。故に人は完全には自由になれない。では不老不死になったら、真の意味で自由を手に入れたら、人類はどうなるか。それが本作のテーマでした。「フリーランチの時代」とは面白い。でも、まあ、衰退するんじゃないかなあ。不老不死にも関わらず。そういった意味では、“自由”とは空想上の

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    2012年07月01日
  • 煙突の上にハイヒール

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    確か単行本を買った気がするのですが読んだ覚えが無いしどこかにまぎれてしまったのでしょう。と言う訳で短編集、面白かったです。

    私もお空の散歩はしてみたいなあ…。そして猫カメラは是非私もやってみたい。彼らはどこで何をしているのだろう、といつも不思議だったので。そして個人的にはピグマリオンな話は面白かったです。なるほど愛されるために世界を、自分を変えてしまうとは。なかなか出てこない発想だと思います。

    伝染病の話は薄ら寒い感じです。いつ、どこでこれほど強力なウィルスが発生してもおかしくない。発症後致死率の高い伝染病が空気感染で人から人、動物から人へとうつったら。少し前の口蹄疫病でもあれほどの大パニ

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    2012年06月29日
  • 風の邦、星の渚 レーズスフェント興亡記 下

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    著者自身の解説にある「外へ出かける」から「故郷へ帰る」物語を志向したということは良く判った。良く判ったのだけれど、あえて反論すれば「外へ出かける」物語になるのは、SFだからしょうがないのでは?というのが私の意見。その意味で、この物語をSFにする意義が見いだせない。
    そうはいえ、引っかかったのはそれくらい。お話は面白いし、読みやすいし、キャラはステキ。あと、政治や軍事ではなく経済を中心に据えたSFは、ワン&オンリーにしてトップ。

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    2012年04月12日
  • 青い星まで飛んでいけ

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    6個の短編集。そのうち「グラスハートが割れないように」と「静寂に満ちていく潮」は理解できなかったので、☆3つ。

    都市衛星のサエ
    竹宮恵子の「地球へ・・・」を思い出させるような内容。氷塊をカタパルトで打ち出して、それで衛星から逃げるっていうのは面白いな、と思った。

    占職術師の希望
    SFではないかもしれないけれど、面白い!これドラマとかにしてほしいなあ。SPとにたような感じになっちゃうかもしれないけど。

    守るべき肌
    仮想世界もの。ラストがよかった。

    青い星まで飛んでいけ
    表題作、これが一番おもしろかった!ホモサピエンスとは何か。それにしても時間軸が気の遠くなるようなスパンだけど!

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    2012年02月27日
  • 青い星まで飛んでいけ

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    ネタバレ

    冒頭の「都市彗星のサエ」がかなり好みだった。物語の雰囲気は古き良きSF、良質のジュブナイルSFを思わせるとても懐かしい感じだったが、最初はサエの性格が鼻についてしまってあまり楽しめなかった。しかし、ラストで衝撃を受けた。

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    2012年02月17日
  • 風の邦、星の渚 レーズスフェント興亡記 下

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    本領発揮か。
    いよいよSFになってようやくらしくなってきたか。

    ただ、最後のアレは、わからんでもないが、ちょっとなー、と。
    ドゥームズデイ・ブックばりの展開を期待したんだろぉなぁ、オレ。

    期待してた展開と違った分、読後感はよかった。

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    2011年10月08日
  • 風の邦、星の渚 レーズスフェント興亡記 上

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    導きの星のヴァリエーション、と感じたけど、実際にはそれとも微妙に異なる。
    まあ、小川一水らしいシムシティ。
    下巻が楽しみになれる作品

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    2011年10月08日
  • 妙なる技の乙女たち

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    東南アジアの、軌道エレベーターの麓の島で頑張る女性たちを描く連作短篇。

    当人の人生にとって重要ないくつかの事件を解決することで、ゆっくりと世界も変わっていくような感覚。こういう、地道目の改革は女性的なのだろうかと、少し思う。
    小川さんの話は、女の子がひどい目にあって、それをきっかけに男がまた大きなことをやらかす、という印象が結構あるのだけど、女の子が自分で頑張ると、こうなるような。
    ああ、でも、支える男たちはそれぞれ良い男だねえ。
    私の読書は女性に移入するのは苦手なのだけれど、支える格好の良い男を見ることで、だいぶ楽しめている所があるかもしれない。
    そういう意味でか、好きだったのは機械彫刻の

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    2011年09月04日
  • 第六大陸1

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    近未来の日本の割に設定がファンタジックだが、現代の我々に近い会社員の立場の視点から描いた壮大な宇宙開発ということで興味のひきたつ内容だと思う。

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    2011年07月27日
  • 天涯の砦

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    小川一水のまだ読んでいない作品の中で一番評価が高かったので読んでみました。

    大破した宇宙ステーションに閉じ込められて、生存者たちは生き延びれるのか・・・という作品。
    人物描写がうまい小川さん。今作もキャラクターの心理を通して事故の状況がリアルに伝わってきてハラハラします。
    起承転結もきちんとまとまっているので読後感も悪く無いです。
    ただし、もう少しメッセージ性が欲しかったかな。
    (同じ中編の時砂の王なんかと比べると特に・・・)
    他の作品のレベルが高いだけにちょっと残念でした。
    評価は厳しめに3とします。

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    2011年07月23日
  • 復活の地1

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    この本を一番先に読んでいたら他の本に手をださなかった気がします。震災・復興・立場を違えた色々な人間の思惑と行動が交差し、果ては外宇宙の他国の政治が絡んできてう~ん、と言う感じです。この作者のディテールの細かさにはいつも痛み入るのですが今回はちょっと色々とエピソードが絡みすぎて分かりづらく、本筋を追うのに苦労しました… 自分の頭の中で地球ではない宇宙のどこかの惑星、と言うのが一番先に頭にあったからかも知れないのですけれども。

    後もうひとつ気になったのが挿絵です。今まで挿絵の無い文庫だったのでちょっと戸惑いました。絵が良いとか悪いとかではなく… 絵で表現されると良くも悪くもその表現の範疇に収ま

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    2011年07月19日
  • 妙なる技の乙女たち

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    宇宙と、芯の通った女の子。
    この組み合わせ、素敵!

    色んな人種の人たちが暮らし、文字通り宇宙と「繋がっている」島が舞台なだけあって、主人公の女性たちは、しっかりと「自分」を持っていて、すごくかっこいい。
    弱い部分ともちゃんと向き合って、それでも前を向こうと踏ん張る姿にはあこがれる。

    彼女たちに共通するのは、自分の信じることはゼッタイに譲らないということ。
    そのせいで、困難に向かうことになってしまっても、甘んじてそれを受け入れて立ち向かう。
    宇宙っていう、途方もない存在が近くにあるからこそ、自分を見失っちゃいけないのだろう。

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    2011年07月18日
  • 群青神殿

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    面白かったし、思った通りに好きな系統の話でした。
    これ、もとはソノラマ文庫なんですよね?
    ちょっと色っぽすぎるかな~、と思いました。主人公達の関係が(笑)

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    2011年05月28日