小川一水のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
小川一水『煙突の上にハイヒール』
(2009年8月・光文社 / 2012年6月・光文社文庫)
恋人にだまされた織香は、大きな衝動買いをした。一人乗りのヘリコプターMewだ。心躍る飛行体験が、彼女の前に新しい世界を拓いてゆく(表題作)。猫の首輪に付けた超軽量カメラ。猫目線の隠し撮り映像には、思いもかけないものが映っていて…(「カムキャット・アドベンチャー」)。人とテクノロジーの関わりを、温くも理知的な眼差しで描く、ちょっぴり未来の五つの物語。
最後の一編にあんな話を持ってくるところが小川一水らしい、かな。
小川一水の小説が持つ清潔感は、際だっている。
SFというジャンルに取り組む真摯な気持 -
Posted by ブクログ
かなり良い作品。再読しよう、と決意するに足りる濃い話だ。満足。
オープニングの「フリーランチの時代」は、タッチが軽めなんだが、テーマは深く重い。ファーストコンタクトものとしてはかなり異質だが、逆にあり得る感じ。
次の「Live me Me」が素晴しい。オープニングに続き、人とは、生命とはってところに目的地がある感じ。
続く「Slowlife in Starship」は再読候補。展開が遅く、読み飛ばしてしまった。さらに、「千歳の坂も」もいい話だと思うのだが、だるい展開が酔った状態では受け付けずパス。この二作品は読むタイミングが悪かった。
気合い入れてラストの「アルワラの潮の音」 -
Posted by ブクログ
宇宙人のチカラで不老不死になってしまった火星探検隊を描いた『フリーランチの時代』、事故で脳を人工臓器とした少女を描いた『Live me Me.』、宇宙のニート生活を描いた『Slowlife in Starship』、人類が病死や老衰死から解放された世界を描いた『千歳の坂も』、『時砂の王』のスピンオフ『アルワラの潮の音』。
人は死ぬ。故に人は完全には自由になれない。では不老不死になったら、真の意味で自由を手に入れたら、人類はどうなるか。それが本作のテーマでした。「フリーランチの時代」とは面白い。でも、まあ、衰退するんじゃないかなあ。不老不死にも関わらず。そういった意味では、“自由”とは空想上の -
Posted by ブクログ
確か単行本を買った気がするのですが読んだ覚えが無いしどこかにまぎれてしまったのでしょう。と言う訳で短編集、面白かったです。
私もお空の散歩はしてみたいなあ…。そして猫カメラは是非私もやってみたい。彼らはどこで何をしているのだろう、といつも不思議だったので。そして個人的にはピグマリオンな話は面白かったです。なるほど愛されるために世界を、自分を変えてしまうとは。なかなか出てこない発想だと思います。
伝染病の話は薄ら寒い感じです。いつ、どこでこれほど強力なウィルスが発生してもおかしくない。発症後致死率の高い伝染病が空気感染で人から人、動物から人へとうつったら。少し前の口蹄疫病でもあれほどの大パニ -
Posted by ブクログ
6個の短編集。そのうち「グラスハートが割れないように」と「静寂に満ちていく潮」は理解できなかったので、☆3つ。
都市衛星のサエ
竹宮恵子の「地球へ・・・」を思い出させるような内容。氷塊をカタパルトで打ち出して、それで衛星から逃げるっていうのは面白いな、と思った。
占職術師の希望
SFではないかもしれないけれど、面白い!これドラマとかにしてほしいなあ。SPとにたような感じになっちゃうかもしれないけど。
守るべき肌
仮想世界もの。ラストがよかった。
青い星まで飛んでいけ
表題作、これが一番おもしろかった!ホモサピエンスとは何か。それにしても時間軸が気の遠くなるようなスパンだけど!