【感想・ネタバレ】風の邦、星の渚 レーズスフェント興亡記 上のレビュー

あらすじ

フェキンハウゼン男爵たる父から疎まれた若き騎士ルドガーは、ドイツ北辺の村へ代官として赴いた。反抗的な村民の統治に加え、村を襲う浮浪兵と闘うルドガーの前に現れた「泉の精」を名乗る美少女レーズ。彼女の助力により、浮浪兵を撃退したルドガーたちは、「レーズスフェント」という町を創設し、新たな街道を開いて発展への一歩を踏み出していく。だがレーズの正体は遥か過去に地球に飛来した宇宙生命体だった。十四世紀の神聖ローマ帝国辺境で、人知れず果たされたファーストコンタクトから始まった運命の変遷を描く長篇歴史SF。

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Posted by ブクログ

中世ヨーロッパ、町を興す物語です。
有象無象の人々が集まり、活気が満ち、富が集中する。町が栄えればトラブルも増える。
行政の困難さを描く...というあたりは中途半端になってしまった感じがしますが。
冒険活劇あり、ラブロマンスあり、超常現象ありのとても楽しめる内容になっております。是非是非、ご一読を。

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2013年09月30日

Posted by ブクログ

ネタバレ

SFというカテゴリーの中ではまぁ、ファーストコンタクトものなのですが、話の主軸は14世紀ドイツにおける「まちづくり」を巡るファンタジー。
まぁ、いうほど歴史は知らないんであまり名状できたものではありませんが、当時の「都市」はその他の村落(荘園)なんかとは支配体系とか制度とか、いわば世界が違う極めて特殊な空間であったはずで、そういう意味をおそらく含んだ「まちづくり」なるものを描いたこの作品は現代の、特にその境界さえ不明確でなんだかイマイチ特性も無い「都市もどき」みたいなのが延々と続く関東平野に住む人間には非常に刺激的に映るわけです。

あとは、要所要所で現れて(当時でいう)「奇蹟」を引き起す「泉の精霊」も居ますが、その正体が宇宙生命体だった、という話も後半で出てきますが、その辺の詳細は下巻でより明らかになっていきます。

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2012年04月30日

Posted by ブクログ

導きの星のヴァリエーション、と感じたけど、実際にはそれとも微妙に異なる。
まあ、小川一水らしいシムシティ。
下巻が楽しみになれる作品

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2011年10月08日

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