小川一水のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
機械からの、あるいは実在しない・データ上の存在からの、愛にあふれた短編5編。
ノイズを吐きまくるバイクとオペレーターの「ろーどそうるず」、近未来若干ヘンテコジャパニーズ(そこまで変ではない)「ゴールデンブレッド」、超のつくほどファンタジーだがよく考えれば人力SFの表題作、どったんばったんの宇宙ウニvs人類の「星のみなとのオペレーター」、人からの愛・人への愛・機械の愛があふれまくる「リグ・ライト ――機械が愛する権利について」を収録している。(「ゴールデンブレッド」のみ機械からの愛というより、人対人の愛である感じか。)
話筋はそこまで難しくはなく、シンプルな物語に収斂してゆく。シンプルゆえに愛 -
Posted by ブクログ
天冥の標シリーズ6-2
救世群の少女イサリ、国家ではないが機械で宇宙のあらゆる場所を実質支配しているMHDという会社のトップの息子セアキと、一巻の主要人物と同じ名を持つ二人の話と、これまた一巻に登場した変な言葉づかいの生命体達のエピソード
ん〜?
小さな一族に振り回されすぎじゃない?
食い違いが起きなければ物語も生まれないけど
…それだけ病気が治ることなんて考えられないほどに絶望していた種族ってことなのかな?
後ろで操ってる妙な生命体達もなんか…うーん
なんだか嫌な予感(話の内容的にも、結末への流れ方)
最後は全部大きな力で勝利して
ヤッターってハッピーエンドとか
それでも宇宙や種は続くとか -
Posted by ブクログ
短編集でてるんだ、と購入。
ろーどそうるず
なんか、泣かせる話。型破りな彼?を一番認めて支持していたサポートって構図が泣かせる。バイク冥利に尽きるって感じのラストでしたね。
ゴールデンブレッド
少年戦闘員が農耕部落に落ちて生活するって話。ガルガンチュアだかそんな名前のアニメは船に落ちたな~なんて思いだしました。米が美味しく感じられるのに必要な要素があるんだなぁなんてぼんやり思いました。
アリスマ王の愛した魔物
最後の願いましてが反則(笑)。愉快愉快。
演算を機械ではなく人間が行うとしたらそれぐらい大掛かりな規模の施設が必要なのかなぁ?
星のみなとのオペレーター
すみれがスマイルってなん -
Posted by ブクログ
ネタバレ・はぐれ者のブルー:九岡 望
色を塗ることに執着する電基漁師と知識に執着するケイ素生物が共に旅をする羽目になった話。ラストが弱い。色を残す習慣という話は全然魅力的でない。村の人に思いが伝わったからハッピーエンドでしょ、という安直な考えが透けて見える。
・破綻円盤-Disc Crash-:小川一水
巨大階層都市内にあるはずの恒星について仮説を何重にも展開しつつ、ラストは更なる長い旅路を示唆するストーリー。
検温者と非力なケイ素生物の奇妙な男女関係含めて非常に緊張感のある展開。この話の続きを読みたくなるくらい魅力的。
・乱暴な安全装置ー涙の接続者支援箱ー:野崎まど
セーフガードがバカすぎ。作者が大