小川一水のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
アンドロイド型Love Machineが性愛の極致を極めようとする話
これまでの巻と違って全編に性愛があふれる。
天冥の標は、それぞれの巻でいろいろ形態を変えて描きながら、ストーリーもつなげていこうという実験的な小説であることはよく分かる。
時代的には3巻のすぐ後、2313年頃
《恋人たち》の成り立ちやラゴスの過去が明らかになる。
アウローラとゲルトレッド姉妹は3巻にちょっとでてきたけれど、同じなのかなぁ。。。
1巻と4巻で共通に出てくるもの
ラゴス、恋人たち
1巻と3巻、4巻で共通に出てくるもの
アウレリーア、酸素いらず
2巻と3巻,4巻で共通に出てくるもの
アイザワ(チカヤの子 -
Posted by ブクログ
天冥の標 第3巻
2310年、酸素いらずのアウレリーア家が巻き込まれた出来事
この巻はスペース・オペラ的な感じで、2巻までとは違った味わい
少しずつ謎が明らかになってきているが、全体のつながりはまだ見えない。話の展開がはやく、訳が分からない内に読み終わってしまうので、しばし立ち止まって、振り返る時間をつくった方が良いかもしれない。
1巻と3巻で共通に出てくるもの
セアキ、アウレリーア、酸素いらず、カヨ
2巻と3巻で共通に出てくるもの
アイザワ(チカヤの子孫)、救世群、リエゾン・ドクター、ミスチフ
1巻から3巻まで共通して出てくるもの
冥王斑、フェオドール、ダダー、羊 -
Posted by ブクログ
「異星」との交流って難しいな、と。
相手も決して悪気があるわけではなく、自分の種族アイデンティティに従っただけなんだろうな、とみえるのがなんとも。
とはいえ、あのしうちはきつい・・・のだろうねぇ、読む限り機能だけではなく欲求ごとなくされたみたいだし。
あと、やはり見るべきものが見えないほど復讐にこりかたまってたんだな、とね。なんかよくわからんものに手を出しちゃいけないよ、という大原則が守られていないような。
過去からの積み重ねって正直よくわからんが、いい迷惑としか。
そういえば、展開体といい、昆虫どもといい人類は実は既に
エイリアンに支配されているのではなかろうか。
(・・・アリもどき、殺 -
Posted by ブクログ
小川一水『煙突の上にハイヒール』
(2009年8月・光文社 / 2012年6月・光文社文庫)
恋人にだまされた織香は、大きな衝動買いをした。一人乗りのヘリコプターMewだ。心躍る飛行体験が、彼女の前に新しい世界を拓いてゆく(表題作)。猫の首輪に付けた超軽量カメラ。猫目線の隠し撮り映像には、思いもかけないものが映っていて…(「カムキャット・アドベンチャー」)。人とテクノロジーの関わりを、温くも理知的な眼差しで描く、ちょっぴり未来の五つの物語。
最後の一編にあんな話を持ってくるところが小川一水らしい、かな。
小川一水の小説が持つ清潔感は、際だっている。
SFというジャンルに取り組む真摯な気持