七尾与史のレビュー一覧
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○安楽椅子探偵にネット捜査を加えた最強コンビの圏内ちゃんが探す犯人は一体誰!?
主人公は町村緑子こと、ハンドルネーム「圏内ちゃん」。治療のできない歯医者である見内朔太郎と結婚している。
圏内ちゃんの特徴と言えば、なんといってもネット上の「忌女板」で特定班として大きな役割を果たしていることだ。画像解析をし数少ない手がかりから犯人への手がかりを見つけ出す。
そしてもう一つの重要な特徴が、携帯の電波が3本あるところでないと動き回れないことだ。朔太郎がいることの意味はここにある。
今回の物語は、大学生赤堀が電車内で子持ちの母親に怒号を飛ばしたところから始まる。赤堀がツイッターアカウントでそれを報告す -
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ネタバレ山手線に現れるという探偵と助手兼広報担当の小学生と自称ミステリ作家の三人組によるミステリ。この著者の他の作品に比べればマイルドになっている。その分、小中学生でも読みやすいと思う。
内容はある大学生がビデオを回していると小学生がホームに転落するところから始まる。最初は「え?」と思ったが、話が進みにつれ重要なエピソードだとわかる。山手線探偵三人組の事件の始まりは痴漢の冤罪を着せられた男を推理で救う。そこから話が膨らんでいく。最後に最初のエピソードの真実がわかる。いつものアクの強さがないので少々物足りなさもあるが、安心して読めるという点で星五つ。小学生のシホが殺人事件の重さを中和している。 -
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名前に7があるなど七に縁持ち作家による、七つの大罪がテーマの七つの短編集(岡崎さんは作家紹介読むまで何繋がりかわかりませんでした)。大罪ネタなだけに、スカッと爽やかな話ではありません。読みごごち重視の人には向かず。でも、どの作家さんも工夫が見られて面白かったです。殺人も強姦もエロも色々出てくるので高校以上向け。
「罪の名は傲慢」中山七里
古手川や渡瀬が最後に登場します。地位のある男が立場を利用して一服盛り、女性を犯す。しかし女性はめげずにすぐに訴えるための行動を起こす。お互いの行動や立場、発言、マスコミの報道のあり方。真実は?
「手の中の果実」(怠惰)岡崎琢磨
七歳の息子、櫂は学校に行きたがら