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生身の人間と会話するのが苦手。でもネットがなくて誰とも繋がれなくなる孤独はもっと苦しい。電波がバリ3表示の場所でだけ生きてゆける、ひきこもりの緑子。しかしひとたびオンライン掲示板を開けば、ハンドルネーム「圏内ちゃん」はカリスマ的存在だ。驚くべき情報収集力と推理力で、“炎上”した匿名アカウントの本人を特定する。ある日、連続女性殺人事件に巻き込まれて……。
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Posted by ブクログ
すごく面白かった! ネットの感じもリアルで設定もしっかりしていて 中に入り込みやすかった。 展開がもどかしいところと気持ち良いところを満遍なく散りばめてあって 一緒に謎解きをしているようで。 あれ?って思って違和感に気づいた時、 鳥肌も立ったしすごいなーと感じた。 読み応えあるのにスルスル入ってきて...続きを読むよかった!
通信圏内でしか生活できないHN圏内ちゃん。ある日ネット上で拾った些細な投稿から「左手を切断される連続殺人事件」に巻き込まれる。ネットに溢れるあらゆる情報や掲示板に集まる人達を駆使してジワジワ追い詰めていく。外出もままならない圏内ちゃんをあらゆる面でサポートするパートナー朔太郎の存在も良い。可愛い表紙...続きを読むであまり期待してなかったけど(←偏見)もっと早く読めば良かった。雰囲気はライトだけど、しっかりミステリー。シリーズ物なので楽しみ。
○安楽椅子探偵にネット捜査を加えた最強コンビの圏内ちゃんが探す犯人は一体誰!? 主人公は町村緑子こと、ハンドルネーム「圏内ちゃん」。治療のできない歯医者である見内朔太郎と結婚している。 圏内ちゃんの特徴と言えば、なんといってもネット上の「忌女板」で特定班として大きな役割を果たしていることだ。画像解析...続きを読むをし数少ない手がかりから犯人への手がかりを見つけ出す。 そしてもう一つの重要な特徴が、携帯の電波が3本あるところでないと動き回れないことだ。朔太郎がいることの意味はここにある。 今回の物語は、大学生赤堀が電車内で子持ちの母親に怒号を飛ばしたところから始まる。赤堀がツイッターアカウントでそれを報告すると直ちに炎上し、特定班が大学名やアパートの部屋番号、さらには匿名でしていたブログまで特定されてしまい、大学からはおそらく停学処分、内定先からは内定取り消しの憂き目にあうことになる。 ここで圏内ちゃんは、赤堀が大学で何か拾いものをしたという書き込みに目を留め、大学関係者へ協力を求める。すると、その大学生の穴井が死亡するのを皮切りに、計3名の協力者が死亡してしまう。焦った圏内ちゃんは犯人捜しを試みるが・・・ 一方、警視庁管内葵町東公園では左手が切断され殺害された遺体が見つかる。ピンときた汐見坂と瀧口は、昨年12月末の井の頭公園での遺体も視野にいれ、さらに十一年前の浜松で起こった事件も洗いなおすことになり一路浜松へ。なかなか手がかりが見つけられない中、新たな殺人が・・・ 敬明大学での一件と浜松での一件が徐々にクロスしていくところで、警察は赤堀にたどり着き、やがて圏内ちゃんに操作を協力してもらうことになる。 この事件の真相は、圏内ちゃんは謎を解けるのか!? 安楽椅子探偵にネット捜査というものを付け足した新感覚小説。 頼りない(ように見える)周りの面々との対比もあって、とても頼りがいのある圏内ちゃんがいまの世の中にいたら心強いだろうなぁ!
現代の「安楽椅子探偵」現る!! デジタルを駆使して情報を集める圏内ちゃんはヒキコモリで、ネットの中の特定班。僅かな情報から犯人を特定していくその手腕は鮮やかの一言です。電波がバリ3でないと生きていけないという弱点もまた、圏内ちゃんを輝かせる一つのファクター。 犯人側と警察側、圏内ちゃん側の話のより合...続きを読むわせも面白い。話の展開や犯人の歪んだ心理描写など、読んでいて面白い一冊です。
他人と会話できないがチャットを使えば饒舌、それでいてちょっとしたヒントから多くを見抜いてしまう洞察力・推理力の持ち主。何かに秀でいている分、何かが劣っているというこのくらい偏った人物のほうが読んでいる分には面白みが増します。ちょっと尻に敷かれているっぽい朔太郎とのコンビもバランス良し、だと思います。...続きを読む ストーリーのほうはネット上で匿名アカウントの持ち主の素性が明かされていくシーンから始まるのですが、この場面、テンポよく描かれていて、いわゆる”炎上”ってやるなのでしょうか、個人情報がどうやって特定に至るのかを目の当たりにしている臨場感があり引き込まれてしまいました。 やがて猟奇殺人に関わることになり、圏内ちゃんや黄太、刑事のやりとりが交互に進行する構成なのですが、圏内ちゃんの登場のテンポのよさがある一方で、刑事のシーンのテンポの悪さがちょっと読みづらさを感じさせるのです。まぁ刑事たるもの足で情報を稼ぐ的なところがありますから、どうしても人にあって話しを聞く展開にならざるをえず、致し方ないところかもしれません(実はこれ、ドS刑事でも同じことを感じたんですよね、あちらは刑事の登場シーンが主ですしページ数も多くて読むのが大変だった…)。 そのほか、みなさんのレビューを拝見すると賛否両論ある作品なのでしょうけれども、個人的には十分楽しめた一冊でしたし、まだ解明されていない殺人事件があること、コータとつながりのある親子の行方・生死がわからないことから続編への期待が高まります。
電波がないと...というのは少し理解できないけど、あの親子の行方は気になるところ。 読みやすくて面白い。
ラノベに近い。かるーい気持ちで読む本。 ネットの世界という仮想空間と現実世界のつながりはおもしろい。
引きこもりで人と会話するのが苦手な彼女は ネットではカリスマ的存在。 そんな彼女が、事件に出くわした。 ネットと現実のギャップがすごいです。 繋がっているのを認識していないと怖い、というのは 女子高生みたいなもの? と思ったらまったく違う。 しかしそんな彼女がなぜ、現旦那様と結婚したのか その辺り...続きを読むが不明です。 突如申し込んでいますが、はっきりと理由がないので そうかな? というぐらい。 一体誰が犯人で、誰がそうなのか。 小出しに出てくるヒントに、彼ではないのは 分かったのですが…難しい。 最後に出てきた、最初の『人』は、もしかして? という最後の自供でした。 しかし事件自体ぎょっとするものでしたが それよりもぞっとするのは、最初。 ネットの力はやはり怖いです。 些細な事からすべてがばれてしまう…。 本当に、気をつけなければ。 ところで、あちらこちらに出てくる『刑事』さんは 別のシリーズに出ている、とかなのでしょうか? 1回ならともかく、2回ほど話で出てきましたが。
新潮文庫nexレーベルの一冊(2014年10月刊)。同じ作者の「死亡フラグ」シリーズが好きなのですが、「死亡フラグ」と比較して、この作品は全体のトーンも抑えめで正統派だと感じました。圏内ちゃんの設定や事件の内容にはぶっ飛んでる感がありますが、「安楽椅子探偵もの」と言えるのではないでしょうか。探偵vs...続きを読む犯人の構図に探偵助手と警察が関わってくる、そんな印象です。だからこそ読みやすいとも言え、初めてこの作者の作品を手に取った人には、お勧めしたいと思います。
内容は王道ミステリーをサブカルで味付けしたという印象。 殺人事件というとヘビーなイメージだけど、登場人物のキャラクターやストーリーの展開など所々に「ライトノベル」な部分もあって最後までテンポよくするすると読めてしまい、「あれ、もう終わっちゃったのか…」と感じた。続刊が楽しみ。
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バリ3探偵 圏内ちゃん
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七尾与史
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