七尾与史のレビュー一覧
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誕生日に知らない男性が訪ねてくるって、なかなか気持ち悪い。
自分の好きなものをプレゼントされても、ぞっとしますよね。
あだ名まで知られていたら、ストーカーかと疑うのも無理はない。
そして男性サイド。
日々の疲れが取れず、記憶にない行動が多々あり、眠ってる間に別の人格が動いてることを知る。
これもまたぞっとする出来事。
タイトルから二人に何が起こってるのかは想像つきますが、それだけではないミステリ要素。
彼女が亡くした恋人の死の真相。
そこにたどり着くまでにも、いくつか謎が散りばめられていて。
人の死が悲しいのは当たり前ですが、残された人の心に生まれるのは悲しさだけじゃない。
負の連鎖が哀 -
Posted by ブクログ
副題の「凶器は バナナの皮」に誘われて購入。
凄腕の殺し屋(死神)にかかるとバナナの皮も凶器になるというコメディーのような推理小説。
全く違う3つの話しが、過去や現在を行き来して最後は交わる。ちょっと混乱しかけるが、上手く繋がると成程なと思わせる。偶然も、あまり見事だと疑いが出てくる。妄想刑事の説は何度も否定されるが、確かに一つ一つを積み上げるとおかしいとなる。同じように主人公の先輩の本宮の推理と行動の切れ味に感心する。
最後の黒幕にちょっと驚くが、そこから敵の完全無欠の反撃が大活劇。映画のシーンを見ているようだが、結末が尻切れ蜻蛉のようで残念。続編があるようなので主人公と先輩は難を逃れたよう -
Posted by ブクログ
養子を迎えて一年の記念旅行に訪れた島は、子供を神と崇める土着信仰が根付く児宝島。
そこの旅館に着いたものの人の気配がなく、携帯電話や無線が使えず、まったく大人がいなかった。
役場、駐在所、すべて猟奇的と言わざるを得ないほどの無惨な殺されかたをした大人の死体が…
そして、近くの民家でも…
次々と刃物を手に襲ってくる子供たち。
いったい、どういうことなのか。
何も話すことなく、戸惑うことなく、躊躇することなく、不気味な笑みを浮かべて襲ってくる。
まるでホラーである。
衝撃的すぎて、わけがわからない。
復讐なのか、何かに操られているのか。
すべての大人は、殺されるのか。
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Posted by ブクログ
ネタバレ殺し屋・死神からジョーカーのカードが送られてきたら必ず24時間以内に死ぬという都市伝説に、崖っぷちライターが(超優秀な先輩の力を頼りまくって)挑む!
次から次に途切れなく事件が発生、登場人物もどんどん増えていく。ギリギリ最後まで「どうなるの、これ?」という展開。コメディときどきシリアスもうまく馴染んでいる。ラストはもうちょっと…続きものだから続きを読めってことかな?
タイトルは聞いたことがあったんですがこれは面白い。女優・松嶋八子というネーミングとかおバカ部分は相当におバカですけど。
表紙がパーフェクトにネタバレしているミステリは初めてでした(笑)こういう作品は世の中にあってしかるべき。