チンピラの荒木浩文とキャバ嬢の宮坂由衣(1人目と2人目)が殺され、その由衣を結婚詐欺ではめようとして金を要求された佐々木佑哉(3人目)が殺され、その金を調達するために結婚詐欺ではめようとした佐原伸子(4人目)が殺され、佐原の部下でいじめられていた九条保奈美と九条に好意を抱きつつ九条と同じく佐原が苦手な課長の松浦健一郎(5人目と6人目)が殺され、松浦の奥さんの松浦妙子が殺され、3年前にヤマワに派遣社員として勤務していて社員との間でトラブルを起こして3ヶ月ほどで辞めた(佐原ととくに揉めていた)畑山哲平(7人目)が一連の放火事件の前に死んでいたことが分かり、佐原の歯を治療したあと佐原からのクレームに悩まされていた歯科医院長の岩波哲夫(8人目)が殺され、岩波歯科医院と取引していて、岩波からパワハラを受けていた歯科技工士である鳥海尚義(9人目)が殺され、鳥海の友人であり飲酒運転をして救急車を止め前園遊真を結果的に死に至らしめた西川英俊(10人目)が遊真くんの祖母である前園時枝に殺されてしまい自身も自殺するという因果関係はまさにタイトル通り、「風が吹けば桶屋が儲かる」であった。しかし事の真相はオーナー院長の息子の跡取りで対した能力のない高梨清彦医師の医療ミスによって死んでしまった篠塚隼斗ちゃんの母親である村越早苗(旧姓は篠塚)が、遊真の母親である前園凛子が高梨の医療ミスを隠蔽してることを手紙で知ったために報復として、息子の遊真くんが遊んでいるときに鏡で目に光を当てて落下させて死に至らしめ、その車で救急車を塞ぐために衝突事故を起こし(衝突相手が西川)、そのことを凛子が西川のせいだと勘違いしたことから起こったのだった。凛子が村越の仕業だと知ったとき、元凶は高梨にあると考え高梨を殺して、当時隠蔽した自分も自責の念にかられて焼身自殺した。凛子が生前残していた因果関係を記したメモを見た時枝が娘と孫を亡くした悲しみと怒りから、娘が選んだ焼身自殺と同じ苦しみを与えるため、一連の放火殺人事件を起こしたのだった。最後に黒井マヤが代官山にさりげなく告白めいたことをしたことに驚いた。とにかくこんなに因果関係が絡まっている事件は初めてでとても面白かった。