七尾与史のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
想像以上に鳥肌ものの掘り出し物でした^_^
七尾与史さん著『殺戮ガール』の概要と感想になります。
概要です。
女子高の遠足でバス一台が山中で消失した。想定外の出来事に警察は行方を探すが、バスが見つかったのは十年後。しかも遺体が一体足りない不可思議な状態。そして、とある放火事件を捜査していた刑事は被害者が探偵事務所に一人の女性の素性を探ってほしいと依頼をしていたと知り、その女性を事件の関係者として捜査する。しかし女性は幾度となく他の女性と入れ替わって日常を過ごしていた奇妙な経歴の持ち主と知る。果たして全ての出来事は偶然なのか?
感想です。
冒頭から不穏さが漂う本作は、多くの人の語りによって徐々に真相が見えてくる構成で、浅倉秋成さんの『六人の嘘つきな大学生』と似た印象を受けました。さらに入れ替わる女性に近づく人が次々に不可解な死に至る様は、一気読みせずにはいられませんね。久し振りに興奮と恐怖が交差する作品に出会えました♪
グロテスクな表現はあまりないサスペンス作品ですので、未読の方は夏のゾワッとしたい作品として強くオススメします♪ -
Posted by ブクログ
ネタバレチンピラの荒木浩文とキャバ嬢の宮坂由衣(1人目と2人目)が殺され、その由衣を結婚詐欺ではめようとして金を要求された佐々木佑哉(3人目)が殺され、その金を調達するために結婚詐欺ではめようとした佐原伸子(4人目)が殺され、佐原の部下でいじめられていた九条保奈美と九条に好意を抱きつつ九条と同じく佐原が苦手な課長の松浦健一郎(5人目と6人目)が殺され、松浦の奥さんの松浦妙子が殺され、3年前にヤマワに派遣社員として勤務していて社員との間でトラブルを起こして3ヶ月ほどで辞めた(佐原ととくに揉めていた)畑山哲平(7人目)が一連の放火事件の前に死んでいたことが分かり、佐原の歯を治療したあと佐原からのクレームに悩まされていた歯科医院長の岩波哲夫(8人目)が殺され、岩波歯科医院と取引していて、岩波からパワハラを受けていた歯科技工士である鳥海尚義(9人目)が殺され、鳥海の友人であり飲酒運転をして救急車を止め前園遊真を結果的に死に至らしめた西川英俊(10人目)が遊真くんの祖母である前園時枝に殺されてしまい自身も自殺するという因果関係はまさにタイトル通り、「風が吹けば桶屋が儲かる」であった。しかし事の真相はオーナー院長の息子の跡取りで対した能力のない高梨清彦医師の医療ミスによって死んでしまった篠塚隼斗ちゃんの母親である村越早苗(旧姓は篠塚)が、遊真の母親である前園凛子が高梨の医療ミスを隠蔽してることを手紙で知ったために報復として、息子の遊真くんが遊んでいるときに鏡で目に光を当てて落下させて死に至らしめ、その車で救急車を塞ぐために衝突事故を起こし(衝突相手が西川)、そのことを凛子が西川のせいだと勘違いしたことから起こったのだった。凛子が村越の仕業だと知ったとき、元凶は高梨にあると考え高梨を殺して、当時隠蔽した自分も自責の念にかられて焼身自殺した。凛子が生前残していた因果関係を記したメモを見た時枝が娘と孫を亡くした悲しみと怒りから、娘が選んだ焼身自殺と同じ苦しみを与えるため、一連の放火殺人事件を起こしたのだった。最後に黒井マヤが代官山にさりげなく告白めいたことをしたことに驚いた。とにかくこんなに因果関係が絡まっている事件は初めてでとても面白かった。