偶然屋 ２ ～闇に揺れるツインテール～

七尾与史

その強さには偶然ではない理由があった。

偶然を演出するプロがいる――。そんな都市伝説を聞いたことはないだろうか？
ＪＲ錦糸町駅から徒歩数分、古びた雑居ビルの中にある「オフィス油炭」。表向きは探偵事務所だが、ここに持ち込まれる相談は少し変わっている。
この日の依頼は「出会いの演出」。それも人気映画と全く同じシチュエーションで“たまたま”二人がすれ違うというのがクライアントからの要望だ。
アクシデントディレクターの水氷里美は、社長である油炭の指示のもと、かわいいけれど超強い女子中学生・クロエとともに難易度の高いミッションに挑む。
一方、クロエは日本中の優秀な子どもたちを集めて行なうという政府プロジェクトのメンバーに選ばれる。しかし、プロジェクトの裏には偶然屋にとって因縁の相手である“仏”の影が見え隠れして……。
悪魔のような男の手により、またしても惨劇は起こってしまうのか！？
大人気ミステリー、待望の続編！！

• カテゴリ: 小説・文芸
• ジャンル: 小説 / 国内ミステリー
• 出版社: 小学館
• 掲載誌・レーベル: 小学館文庫
• ページ数: 400ページ
• 電子版発売日: 2021年08月06日
• コンテンツ形式: EPUB
• サイズ(目安): 2MB

[ブクログ · ★★★★★]

偶然を演出する「偶然屋」の続編。
前作の最後はすごい展開だと思っていたが、本作もなかなか。クロエの過去や島の研修キャンプで起こる事件は、「高校事変」のテイスト。それがメインではないからページ数が少なめだったのは残念だが、それでも十分面白かった。ウトヤ島事件は映画（ドキュメンタリーではなく実話ベースの方）で観ていたので読んでて臨場感が伝わってきた。
こんな展開になってしまうとさらなる続編に期待するしかない。そして映像化なんてこともありえるんだろうか。期待せずに待ってみたい。

[ブクログ · ★★★★☆]

偶然屋の仕事は、任務完了後の方が大変。こんなに重い展開になるとは。
ツインテールに隠された壮絶な過去が、現在の惨劇と衝突する。気付けば黒幕が増えてる。『風呂敷広げ過ぎ』とのレビューもあったが、逆では？もともと巨悪はダブル、そうでなくてはクロエの謎めいたキャラと強さに理由がつかない。
早急に続編望む。

[ブクログ · ★★★★☆]

シリーズ第２弾。

偶然を装って依頼を成功させる探偵事務所のお話。
表紙からのイメージとは違う仕上がりとなっております。

本作はツインテールの女子の過去に重点を置いて敵もなかなかの強者です。
本作だけでは解決しない部分もあるのでまだまだシリーズは続く様子。
登場人物のキャラクターが個性的なので、謎はまだまだ続く・・・みたいな仕上がりになっていても不快にならず。
とはいいつつも・・・あまりひっぱらないで欲しいとも思う。

[ブクログ · ★★★★☆]

偶然屋の続編。クロエの壮絶な過去について
描写がリアル。こんなことはありえないと思うけれど、もしかしたら自分が知らないだけで、この世の中裏の世界が存在しているのでは？と思わせる作品

[ブクログ · ★★★★☆]

シリーズ第2弾。
最大の敵である仏は今回一切出てこず痕跡だけ。それだけでも圧倒的な存在感。どんなやり取りがあったか読者に想像させる手法は面白い。前半は必要な部分とはいえ少し蛇足な感が。それ以外にもクロエの過去が語られたり、長いシリーズになりそうな予感。

[ブクログ · ★★★★☆]

前回ほどの衝撃さはないですが、読みやすい文章の中になかなかハードな展開が含まれていました。

黒幕と直接的な接触はなかったものの、少しずつ近づいている展開と、かなり深刻なクロエちゃんの背景で自作も楽しみです。

[ブクログ · ★★★★☆]

今回はクロエの過去にフォーカスを当ててますね。ネタバレになっちゃうかもしれないけど、ミステリーで無人島に行けば、そりゃ事件が起こるよね。

[ブクログ · ★★★☆☆]

この作者の作品は気楽に楽しく読め、今回も最後まで一気に読めました。ただ、もっとどんでん返してが欲しかったと思うし、読解力が無い私には前半の話と後半の話の繋がりがあるのかどうか分からず、若干消化不良でした。

[ブクログ · ★★★☆☆]

前作が面白かったので続編を楽しみにしてました。
面白かったのですが、スピンオフのようなまた違うお話のようで、偶然屋の面白さを期待してしまっていたので、ちょっと残念、、なところも。

[ブクログ · ★★★☆☆]

面白かったんだけど前作の方が良かったな。
急に展開が漫画っぽくなってきた。いや、でもそーゆーものと楽しめばいいのか。
映画みたいな展開でハラハラしたはしたから、面白かったな。
今回はクロエが主役。彼女の壮絶な過去が明かされる。となると、次作は油炭さんかな。