斎藤真理子のレビュー一覧

  • 年年歳歳

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    登場人物すべてが、ずっとフルネームで書かれていたので、家族の物語が個人の物語のように思えました。最後の作者の言葉で、家族の物語としては書いていないことがわかり、納得しました。

    韓国は夫婦別姓で、子どもは父親の名字を継ぐのがほとんどです。登場人物を把握するのにとまどいましたが、人物図があったので助かりました。私は、一人一人が胸に秘めた思いを吐露する文章を読み進めていくうちに、だんだんこの物語に惹かれていきました。

    まだ数多くの韓国の小説を読んでいないし、歴史も詳しくないので、訳者のあとがきで理解が深まりました。現代の韓国人の典型的な人生や朝鮮戦争前後のことを知ることもできました。『年年歳歳』

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    2024年10月06日
  • 未来散歩練習

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     神戸の古本屋さんを探して『散歩』している時、レトロな建物の2階に入っているお店で偶然目に留まり、手に取った。
     パク・ソルメさんの著作を読むのは初めて、事件のことも初めて知った。この本に出会えて良かった。私の『散歩』はこれからも続けていきたい。

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    2024年09月29日
  • 本の栞にぶら下がる

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    古い本や、朝鮮文学の紹介が多かった。知らない本ばかりで読んでみたくなった。この100年も満たない間でどれだけ時代、文化、人そのものが変わったのかと、色々考えてしまう。
    『朝鮮短篇小説選』の解説にある、“これだけの作品を一般の読者が手軽に読むなどということは、本国では南北いずれにおいても不可能であることを付け加えておく。日本の読者はその点、ある程度の概念を簡単に得ることができることになるわけである“というのが大変印象に残っている。
    当時だけでなく、今現在もこのような状況下にある国はたくさんあろうかと思う。何気なく手に取り読むことのできる私たちは、もっと享受すべきではないか。
    他にも気になる本が本

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    2024年09月28日
  • シリーズ「あいだで考える」 隣の国の人々と出会う 韓国語と日本語のあいだ

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    K-POP好きの人はある意味で、必読だと思う。韓国のことが言語を通じてより深く知れることができた。読みやすさもあるし多くの人に受け入れやすい内容だとも思う。

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    2024年09月11日
  • シリーズ「あいだで考える」 隣の国の人々と出会う 韓国語と日本語のあいだ

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    第一章:말 言葉、第二章:글 文、文字、第三章:소리 声、第四章:시 詩、第五章:사이 あいだ。韓国語と日本語のあいだを考えた本。斉藤真理子さんの経験も書かれています。

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    2024年08月27日
  • 優しい暴力の時代

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    読後、何とも言えない気持ちになる短編集。人の中には優しさと残酷さが共存してるよなーと思う。そんな中でも、割と爽やかな「ずうっと、夏」が1番好きかな

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    2024年08月22日
  • 本の栞にぶら下がる

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    今まで聞いたことのないような著者や人物のオンパレード。しかもどれも面白そう。斉藤真理子がどんな人かも何かわかる。

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    2024年07月25日
  • 翼~李箱作品集~

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    リンバスカンパニー イサンより。
    同ゲームのキャラの元ネタで興味を持った。

    李箱は、韓国では非常に高い評価を得ており、生前の売れない時代との対比がある。

    詩に関しては正直全く分からないが、「翼」は面白い。
    天才なんだろう。
    常人には分からないが、韓国では解説の探究が続いているらしい。

    作品集は短編小説の部分はかなり上手く纏まっている。
    抽象・観念的すぎず読みやすい。
    読んでみれば分かるが前衛的な小説家であった事が伺える。翼なんかは二重線で囲まれた部分から始まる。
    (グッバイと聞くとロボトミーを思い出すからやめてほしい)

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    2024年07月09日
  • 優しい暴力の時代

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    ・自分は彼の国、韓国の事を映画、ドラマ、音楽等エンタメを通じて知る事が殆どなのだけど、それらに触れる度にほんと、羨ましいなぁと思う事が多い。
    ・端的に言ってどれも非常に元気に感じる。表現として健全で外向きのエネルギーを強く感じる。日本の今の表現のどこか閉塞感を感じる(明るい表現でも)のと対照的だな、と思ってる。
    ・果たして、この小説も凄いLOWなトーンの日常と心情を描きながらも、受け取った印象はやはり表現としての健全さだ。日本に住む自分も非常に「分かる」と感じた。
    ・日本でも個々で格闘している表現者の方達はいるのだけど、そこから自分が感じてしまうのは「何処にもいけない」感じだ。
    ・なんか羨まし

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    2024年06月23日
  • サハマンション

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    架空の都市、超格差社会の「タウン」の中でもさらに最下層の人々が住む「サハマンション」。
    職業選択の自由もなく、お金もなく、健康的な暮らしもなく、救いもなく。
    そんな状況が、どこか本当にありそうで、いつかこんなことになる日が来るかもしれなそうで、心がひやっとします。
    架空の国のストーリーだけど、韓国社会の生きづらさや日本での貧困や格差の問題、どこかつながってリアルに感じます。
    それでも、暗くなりすぎないチョ・ナムジュさんの文章に救われつつ、こんな未来がこないことを願います。

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    2024年06月08日
  • 本の栞にぶら下がる

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    「図書」に連載時から気になっていたが、このように一冊にまとまると、著者の根気が並々ではないことが実感できる.チョ・ナムジュ『82年生まれ、キム・ジョン』の翻訳を手掛けていることから朝鮮半島の言葉に堪能であることは知っていたが、韓国文学の紹介は初めてだったので非常に面白かった.特に堀田善衛と朝鮮の関連が意外で、堀田の視点の幅広さに驚いた.小生もある程度の数の本を読むが、これ程に視線を多方向に向けて考察するという行動は素晴らしいと感じた.

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    2024年04月22日
  • サハマンション

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    韓国文学に不慣れで登場人物の氏名だけではなかなか性別が見当付けられず、読むのに少し手間取ったが扱っているテーマには共感。欲を言えば、トギョンの描写がもう少し掘り下げられていたらと感じた。高齢者やハンディキャップを持つ人などの連帯の描写が全体的にディストピア小説と思えないほど良かった。

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    2024年02月27日
  • 本の栞にぶら下がる

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    2024.1

    まず、なんて素敵なタイトルなんだろうと思う

    開いてみると読んだことのない本について
    読んだことのない作家について
    たくさん書かれていた

    同じ時代に違う場所で生きた作者や
    時代背景から想像できる作者についてなど
    私が今まで考えたことのなかった
    新しい読書の世界への扉が開かれるようで
    とても楽しく興味深く勉強になる本だった

    カフェで読んだ後に思わず
    本屋でジョージオーウェルの本を買って帰った
    名作と呼ばれる作品や戦後すぐの作品など
    ほとんど読んだことがなかったし
    私にとっては読書は娯楽だったけど
    最近は読書を通して勉強したい思いが強い
    それはビジネス本や自己啓発本のことではな

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    2024年02月08日
  • タワー

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    これは面白かった。
    どの短編も粒ぞろいな印象深くユーモア溢れる作品が揃っていた。
    しかも、短編で描かれている世界が共通して”ビーンスターク”という674階建ての巨大なタワーというのも面白い。そこに50万人もの人々が生活しているという舞台がまずとんでもない。
    このとんでもない世界の中で、何だそれって思うヘンテコな世界もあれば、心温まる良い話もあってかなり面白い。
    この世界観をもっと見たい! って思えるような上質な短編集だった。
    いや、本当ずっとやってほしいまである笑

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    2024年01月10日
  • 曇る眼鏡を拭きながら

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    お二人の往復書簡、とても興味深かったです。素敵な文章がたくさんあって、穏やかで、あたたかくて、春風みたいな本でした。そして読んでみたい本が増えました。

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    2024年01月09日
  • 本の栞にぶら下がる

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    斎藤真理子さんは韓国文学翻訳の人。
    私は全くそちらに疎い。
    私の妹は「隣の国なのに何も知らない」と興味を持ち大学生の時に韓国に留学したのだが、私は一度も韓国を訪れた事がない。私はニラやニンニクの匂いがダメだったので行きたいと思ったこともなかった。

    そんな私が、この本で少し韓国文学に興味を持って、ちょっと読んでみようかなという気分になった。斎藤さんのチョイスと紹介の仕方が巧いからだと思う。

    もちろん韓国文学以外の本も多く紹介されていて、どれも読んでみたくなった。

    堅苦しくなく、本に対して正直な感想と言葉で、とても読みやすかった。

    びっくりしたのは斎藤さんが編み物をしながら読書をするという

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    2024年01月03日
  • シソンから、

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    映像化希望!すごく魅力的なシム・シソン女史。その子孫(かけらたち)が10回忌をハワイで行うお話なんだけど、御膳に並べるのは食べ物ではなく…シソンが喜びそうなものを各々集めるという企画。家族とシソン女史のエピソードや関係性があたたかくて且つぶっ飛んでいて面白かった。

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    2023年09月20日
  • 82年生まれ、キム・ジヨン

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    コンセプトがハッキリしてる 出産や仕事など、様々な場面において女性の立場が弱いことへの問題提起がされており、性別に関係なくハッとする人は多そうな気がする。自分も女性だからわかる部分もあり、一方でいろいろな考え方がありえるかもしれないと思う部分もあり…ただ、いろいろと考えるきっかけとして、良い本だと感じた。

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    2026年01月12日
  • シソンから、

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    音を「彫り上げる」
    ヘリムが鳥を愛してて親族を鳥にたとえていくとこ好き
    転んでもスケートやめなかったナンジョンの昔話、サーフィンを諦めずに続けてるウユンの姿思い出して母娘を感じる
    ウユンが怪物のアイデアに思いを巡らせてる場面、ワクワクする
    リリカ・ベーカリーのココパフ レナーズ・ベーカリーのマラサダ
    28章シソンの飽きないことが才能の話が冒頭にあってウユンが波に乗れた話が続くのいいなぁ
    ミョンジュンが塔作ったホノルル美術館のスポルディングハウス、2019年に閉館しちゃってるのね
    末代になることもまた選択だと肯定してくれてるようでいい

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    2023年06月03日
  • タワー

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    674階建の独立国家タワー「ビーンスターク」が舞台の連作小説。
    戦争やテロや外国人雇用問題など、「ビーンスターク」を取り巻く環境は厳しいものだが、中で暮らす人々はどこか温かい雰囲気で(ゾウとか出てくるし)、希望を感じる物語だった。

    韓国情勢に詳しければ、もっと楽しめたと思う。

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    2023年04月25日