作品一覧

  • 翼~李箱作品集~
    値引きあり
    3.6
    1巻770円 (税込)
    陽の差さない部屋で怠惰を愛する「僕」は、隣室で妻が「来客」からもらうお金を分け与えられて……。表題作「翼」ほか、近代化・植民地化に見舞われる朝鮮半島で新しい文学を求めたトップランナーの歓喜と苦闘の証たる小説、詩、随筆等を収録。

ユーザーレビュー

  • 翼~李箱作品集~

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    戦前ないし戦争中に日本で学び日本で逮捕されて獄中で死亡した詩人である。それほど学生が読んでいるとは思えないし、教科書に訳詩が掲載されたこともないであろう。
     韓国もこの詩人は日本に宣伝していないのかもしれない。

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    2025年10月23日
  • 翼~李箱作品集~

    Posted by ブクログ

    翼、月傷(失楽園)、烏瞰図 詩第一号、烏瞰図 第十五号が好みでした

    韓国併合と一言でまとめられてしまっていた事象に対する当時の韓国の人々の感情を直接的な言葉なく感じ取ることができて興味深い内容だった。

    舞台化しているとのことだったので機会があれば舞台を見たい。

    二つほど読み飛ばしてしまったけれどそれは他の機会に読みたい。

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    2025年01月03日
  • 翼~李箱作品集~

    Posted by ブクログ

    難解すぎて、よくわからなかった、の一言で終わらせるには惜しい。難解さの原因は、作者が植民地下の京城、東京にすっぽりと入る時間に生きた青年だったこと、日本語と韓国語の両方を駆使していたこと、時代が芥川の自殺やプロレタリア、モダニズム文学などの文学史上のターニングポイントを迎えていたことなど、多岐にわたる。できれば韓国語と日本語の両方をよく理解できる能力を持った上で読んでみたい作品だけれども、村山槐多や夢野久作を思わせる、人を食ったようなシュールレアリスムな世紀末的世界観はなかなか嵌りそう。

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    2024年10月27日
  • 翼~李箱作品集~

    Posted by ブクログ

    リンバスカンパニー イサンより。
    同ゲームのキャラの元ネタで興味を持った。

    李箱は、韓国では非常に高い評価を得ており、生前の売れない時代との対比がある。

    詩に関しては正直全く分からないが、「翼」は面白い。
    天才なんだろう。
    常人には分からないが、韓国では解説の探究が続いているらしい。

    作品集は短編小説の部分はかなり上手く纏まっている。
    抽象・観念的すぎず読みやすい。
    読んでみれば分かるが前衛的な小説家であった事が伺える。翼なんかは二重線で囲まれた部分から始まる。
    (グッバイと聞くとロボトミーを思い出すからやめてほしい)

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    2024年07月09日
  • 翼~李箱作品集~

    Posted by ブクログ

    「翼」だけ読んだ。
    怠惰なヒモ男の話。はじめの「剥製にされた天才」云々の部分は意味がよく分からず読み解けなかった。それ以降はするする読めたが、特別印象に残った部分はなく。結構あっさり終わった。
    ヒモ男は子どものようで、読んでいて意外とイライラしないが、かといってチャーミングだと感じるほどでもない。
    ヒモ男の魅力(?)ならば、坂口安吾「いずこへ」や「私は海をだきしめていたい」の主人公の方が断然優っていると個人的には思う。魅力といってよいのかはよく分からないが…とにかくかなり印象的ではあった。

    解説曰く、彼らや彼らの部屋は「資本主義化された京城(ソウル)のメタファー」とのこと。そして、冒頭の私に

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    2025年12月10日

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