作品一覧

  • 翼~李箱作品集~
    3.8
    1巻1,100円 (税込)
    陽の差さない部屋で怠惰を愛する「僕」は、隣室で妻が「来客」からもらうお金を分け与えられて……。表題作「翼」ほか、近代化・植民地化に見舞われる朝鮮半島で新しい文学を求めたトップランナーの歓喜と苦闘の証たる小説、詩、随筆等を収録。

ユーザーレビュー

  • 翼~李箱作品集~

    Posted by ブクログ

    斎藤真理子さんの訳と解説が素晴らしかった。

    −−−−−−−

    “しばらくすると咽喉が乾いてきます。枕元に置いた水をーー深海のように落ち着きはらった冷水を飲みます。石英質の鉱石の匂いがして、肺腑に寒暖計を差し入れたように道ができるのを感じます。その冷ややかな曲線は、白紙の上に描こうとしたら描けるのかもしれません。”



    “明日は一日、草花ばかり見て遊んで過ごそう、脱脂綿にアルコールを染み込ませてありったけの気苦労を拭き取ろうと、心に決めてみたりします。あまりに夢見がめちゃくちゃだからそんなことを思うのでしょう。草花が満開になる夢、原色版のグラビアの夢、絵本を読んでいるような楽しい夢を見たいの

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    2026年04月28日
  • 翼~李箱作品集~

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    ネタバレ

    戦前ないし戦争中に日本で学び日本で逮捕されて獄中で死亡した詩人である。それほど学生が読んでいるとは思えないし、教科書に訳詩が掲載されたこともないであろう。
     韓国もこの詩人は日本に宣伝していないのかもしれない。

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    2025年10月23日
  • 翼~李箱作品集~

    Posted by ブクログ

     母国である観光ではその名を冠する賞も樹立されているほどの評価を受けている李箱さんの作品集。全体的に厭世的で無気力な雰囲気が漂っている作風で、この世を俯瞰しているかのような達観した思考を持った主人公が多かったです。
     話の流れはどれも不明瞭かつ難解だと感じましたが、左記も登場人物の各々が、自己の殻に閉じこもって一人この世の実質を思考し続けた末の結果なのかなと考えました。
     表題にもなっている「翼」においては収録作の中では最も理解しやすい話だと感じており、また相当な感動を受けました。左記作品を読むためだけに買ってもおつりが来ると私は思いました。
     本作の約1/3ほどは作者である李箱さんの解説に費

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    2026年01月31日
  • 翼~李箱作品集~

    Posted by ブクログ

    翼、月傷(失楽園)、烏瞰図 詩第一号、烏瞰図 第十五号が好みでした

    韓国併合と一言でまとめられてしまっていた事象に対する当時の韓国の人々の感情を直接的な言葉なく感じ取ることができて興味深い内容だった。

    舞台化しているとのことだったので機会があれば舞台を見たい。

    二つほど読み飛ばしてしまったけれどそれは他の機会に読みたい。

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    2025年01月03日
  • 翼~李箱作品集~

    Posted by ブクログ

    難解すぎて、よくわからなかった、の一言で終わらせるには惜しい。難解さの原因は、作者が植民地下の京城、東京にすっぽりと入る時間に生きた青年だったこと、日本語と韓国語の両方を駆使していたこと、時代が芥川の自殺やプロレタリア、モダニズム文学などの文学史上のターニングポイントを迎えていたことなど、多岐にわたる。できれば韓国語と日本語の両方をよく理解できる能力を持った上で読んでみたい作品だけれども、村山槐多や夢野久作を思わせる、人を食ったようなシュールレアリスムな世紀末的世界観はなかなか嵌りそう。

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    2024年10月27日

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