【感想・ネタバレ】翼~李箱作品集~のレビュー

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Posted by ブクログ

 作者李箱(イサン)は、日韓併合直後の京城に生まれ、短い作家活動の末、1937年東京にて死去した人とのこと。韓国文学にはほとんど触れたことがなく、本書で初めてその作品を読んだ。
 正直、詩は苦手なのだが、ましてモダニズム系の詩なおさらだ。
 それに対し小説は、「翼」といい、「蜘蛛、豚に会う」といい、妻との奇妙な関係が男に鬱屈した感情を抱かせる、そのモヤモヤしたところを上手く表現化していると思った。

 植民地下で作家として生きることの困難など作者が当時置かれていた状況や作品自体の鑑賞の手引きなど訳者の丁寧な解説が付されており、大変参考になる。

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2023年11月28日

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