斎藤真理子のレビュー一覧

  • ギリシャ語の時間

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    いつか読みたいと思って積んでいた1冊。カバーの白と淡いグリーンが素敵です。わかりやすく楽しいストーリーというよりも、文学的な雰囲気を味わうといった感じですかね。詩のようなパートもあり、これがハン・ガンの世界観なのか…!と。他の作品も味わってみたいです。

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    2025年10月19日
  • 別れを告げない

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    ネタバレ

    ノーベル文学賞で話題になったハン・ガンの作品を2025年最初に読んでみました…

    とにかく…すごかった←

    #別れを告げない
    幻想的で静謐な語り口で、一九四八年に済州島で起きた虐殺事件について掘り下げていく。人が人にたいしてなし得るもっとも残酷なことを、語り手の女性と、その友人は、生死の境があいまいな空間で話し続ける。
    すごく不思議な世界観の中で残虐的な歴史が解説されていくのが…少し読みにくいと感じたりもしたけど…一回読んだだけではこの本の半分も理解出来なかったんだと思うけど…訳文がものすごく美しく…そして悲しくてせつなくて…こんな歴史があったんだなと…読めてよかったと思いました。

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    2025年10月17日
  • 回復する人間

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    短編なので読みやすいと思ったが、内容が余りにも濃すぎてくたびれてくる。

    歳のせいかふと感じる恐怖や不安と言った物を言葉として表現されると少し心が重たくなる。

    それだけ重厚な内容なんだろう。

    決して嫌いではないがだんだん疲れてくる。

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    2025年10月17日
  • 韓国文学の中心にあるもの

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    ネタバレ

    セウォル号のところ読んで知らなかった事実が知れて…
    亡くなった子供たちが可哀想でならない。

    歴史の勉強にもなりました。韓国では戦争がまだ終わってないから6.25 韓国戦争と言って戦争が始まった日のことを言うのですね。1950年に戦争が始まったけど、1945年から既に分断していたとも。

    沢山本の紹介があって読んでみたい本も増えました。

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    2025年09月26日
  • 82年生まれ、キム・ジヨン

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    少し前に話題になっていた、韓国が舞台のフェミニズム小説。韓国の男性はこんなに酷い人たちばっかりなの?というのが率直な感想である。いい人も多いのよと小説の中でも言われているが、いやいや、それにしてもこんなこと言うかなと思うような想像力のない無神経な男たちが多く登場する。これは小説であり、フィクションだが、韓国人を中心に多くの女性が涙するほどの共感をすると言うのだから、このような状況はまったくのフィクションではないことがわかる。

    時代と共に少しずつ意識が変わってきているだろうが、依然として日本にもある男女間の格差や差別。差別は偏見がもたらすものであり、偏見は無意識のうちに持ってしまうものである。

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    2025年09月21日
  • フィフティ・ピープル[新版]

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    50人の主人公が韓国の郊外の大病院をハブにして、それぞれの人生を繰り広げる。

    一人ずつの人生が、各10ページ前後の章にわけて展開される。登場人物たちは、他人の章にちょくちょく顔を出し、一つの病院をハブにして、たくさんの人達の人間関係の繋がりが感じられるところが面白い。

    また本の中に、韓国で起きている様々な社会問題が取り上げられているところも、現代の若手小説家っぽさを感じられて良かった。

    シンクホールなど、最近の日本でも大きく取り上げられている問題もあるが、韓国の医師の労働環境の劣悪さは衝撃的だった。

    週100時間労働は平均値で、今は制度が変わってきてはいるものの、週88時間までは合法ら

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    2025年09月21日
  • 82年生まれ、キム・ジヨン

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    キム・ジヨンという女性の人生を通して、女性が出会う差別を描いた作品。

    女性に生まれたことで権利を踏みにじられたり、不当に責められたり搾取される。
    自身も身に覚えがある出来事に、自分自身がすり減る感覚を読んでいて何度も感じた。

    男女平等と言って何十年も経っている日本も、韓国とほぼ変わらず、特に育児にまつわる差別は残り続けている。

    出産・母乳以外は男性も女性もできることは変わらないのに、子育や仕事の制限は圧倒的に女性の方が高い。

    子育ての負担を自分で担える分も妻に背負わせているのに、「妻に絶対やりたくてやるという仕事をして欲しい」と宣った精神科の医者には、怒りすら覚えた。

    同じように男性

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    2025年09月15日
  • 82年生まれ、キム・ジヨン

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    日本も男女格差が先進国の中で大きい国として認識していたが、お隣の国、韓国の社会も同じか日本以下の社会なのだと知った。
    ついこの間まで性別によって中絶していた歴史があるなんて驚いた。
    今や世界中で楽しまれているKポップやドラマなど華やかな世界があるで陰で苦しむ女性たちがいるなんてにわかに信じがたいけれど、出生率の低さからも韓国社会が住みにくい国なのだろうなと改めて思った。

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    2025年08月31日
  • 優しい暴力の時代

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    優しい暴力の時代というタイトルのインパクト

    手抜き工事によるデパート崩落事故の「三豊百貨店」北朝鮮と韓国の少女たちが異国で出会う「ずうっと夏」
    が印象に残った

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    2025年08月24日
  • 誰でもない

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    金、階級、貧富、親族、環境、などの様々な理由による壁やどうしようもなさが詰まっている。
    国が違うので同じ感覚とならないところもあるが、それでも大きく人というくくりでみれば「あぁ、わかる」や「どうにかならないか」のオンパレードで閉塞感や息苦しさでつらくもなるが、実際の人生と同じくとまることはできない。

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    2025年08月11日
  • 82年生まれ、キム・ジヨン

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    韓国の女性差別の話。女性がキャリアをあきらめなければならなくなることが書かれている。日本は平等だろうか?
    色々考える。

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    2025年07月22日
  • フィフティ・ピープル[新版]

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    ネタバレ

    韓国文学。
    50人の物語は登場人物を把握するだけで大変。カタカナの名前が覚え難くて、似た名前も多いから、前にでてきた人なのか新たな人なのか、気になって物語に集中できませんでした。

    50人の物語をそれぞれ考えるのは大変だろうなあと思いました。

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    2025年07月20日
  • 翼~李箱作品集~

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    植民地時代の朝鮮にも
    モダニズム文化は日本から流入した
    そしてやはり古い文化との軋轢が生じたんだ
    李箱という人は新旧文化の…
    別の言い方をすれば日本と朝鮮のはざまで
    一足早くポストモダン的なものに目覚めたらしい
    将来の家父長たるべき若旦那として
    消費社会の恩恵もいっぺんに受けたいという
    ぼんくらの願いそのもの、と僕には見えるんだけど
    でもまあそれが人の本音というものですよね
    ドストエフスキーなんか捨てちゃって
    マルメラードフのように生きたいね

    「烏瞰図 詩第一号」
    群衆のなかに「私」は存在しない
    透明な存在として溶け込んでいる

    「翼」
    妻に飼われて生きてる亭主
    飯を出してもらった上に寝てば

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    2025年06月30日
  • タワー

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    巨大タワーを独立国家として物語が展開されるというシチュエーションが斬新。収録作の「タクラマカン配達事故」が特に良かった。コミカルに描きつつ、社会風刺の緩急が絶妙だった。ただ、抽象化されている部分が多く、物語への没入のしづらさも感じた。

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    2025年06月19日
  • 影犬は時間の約束を破らない

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    淡々と話が進んでいく物語。冬眠する人と観察し世話をする仕事をする人との出会いや繋がり、日常をふんわりとした雰囲気でしかも生活感を感じさせないので疲労している時や心穏やかになりたい時に何も考えずに読むことで浄化できる気がする。
    冬眠を見守る仕事はある程度の期間1人の人と接触し、しかもほとんど話す事もない、そして孤独感もないと思うのであったらやってみたいなぁ。

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    2025年06月03日
  • サハマンション

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    これは面白くなかった〜。これもチョ・ナムジュの作品なんだけど、近未来の架空の都市国家舞台にした連作短編なんだけど、設定も展開もやたら意味深で思わせぶりで、最後までほとんど何も語られない。そもそも物語として喜びを感じられるシーンが皆無だった。読んでて苦痛だったな。めちゃくちゃ時間かけてしまった。ボストンに持って行ったのにほとんど読み進められなかった。つまらなかった。

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    2025年05月30日
  • 優しい暴力の時代

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    暴力の連鎖は止まらない__
    絶望的な世界で生きる痛みを記録した短編集。
    生きているから傷つき、傷つける。被害者意識が強くなりがちだが加害者でもあることを忘れてはいけない。優しいと暴力の組み合わせに違和感を感じたがあとがきを読んで納得した。

    すっと入ってくる内容ではなかったので、読み進めるのに時間がかかりました。

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    2025年05月24日
  • ギリシャ語の時間

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    中動態。能動態と受動態、そのどちらでもない行為。
    和解のできなさと明確に分類されない態とともにたゆたう2人がゆっくりと出会う。
    やはり今作も静かに物語は進むのだが、心の奥底にじんわりと炎立つ力強さも携えている。

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    2025年05月16日
  • 82年生まれ、キム・ジヨン

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    これは叙事詩だな。と言うのが読んでる間の感想。韓国の女性は大変だ。なんて軽々しく口にしたら「日本も…」とカミさんから怒られそうだから黙っておく。女性は読んだ方がいいと思う。
    文体はかなり変わっていて最後まで違和感は抜けなかった。読んでいる内に気にならなくはなったけれどね。

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    2025年05月07日
  • 誰でもない

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    情景は、リアルに感じられるのに、そこと、ストーリーの繋がりを、汲み取るのが、私には、難しかった

    それでも、読み終わった後のなんとあわらしていいかわからない、気味の悪い感じ、虚無感?胸が、締め付けられるような痛みが、忘れられない

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    2025年05月07日