斎藤真理子のレビュー一覧

  • ギリシャ語の時間

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    著者2冊目。
    前に読んだ「菜食主義者」」は女性特有の内面の不安定さみたいなものがテーマだったので同性として理解できながら読んだが、今回は、男性も女性もその人の特性や人生による悩みだったので、正直理解できず。文学みが強すぎて難しかった。
    訳はすばらしいのだろうなと思う。

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    2026年05月15日
  • 82年生まれ、キム・ジヨン

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    チョ・ナムジュ
    「82年生まれ、キム・ジヨン」

    仕掛けに唸る、設定にうなる。韓国の100万部ベストセラー。

    先に言うと、内容に唸らなかったわけではありません(- -@)。なにを出したいのか、という目的に対しての工夫がキレすぎてて怖いくらい。

    キム・ジヨンは商才のある母親中心の家庭で育った。幼少の頃から弟と自分に関する差、にもやもやしたものを感じていた。

    やがて大学在学中の就職活動で書類選考に落ち続けた上、やっと参加できた企業の面接でセクハラの状況でどう対処するか、という質問をされる。なんとか広告代理店に入り、しっかりした女性課長と良い同僚に恵まれたが、時折り社内外で女性軽視の

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    2026年05月14日
  • すべての、白いものたちの

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    難解だった。興味が続かず、最後までもはや義務感で読み切った。多分原語でよめば感動や理解度が全く異なるかもしれない。

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    2026年05月07日
  • 優しい暴力の時代

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    どの話も読後、心になんともいえないどんよりとしたおりが溜まるような感じのする本でした。
    話に出てくる優しい暴力、傷は、たまたま、誰でも起こりうるようなことであり、そうした怖さみたいなのを読みながら感じました。この不条理に納得できない部分も感じながら、しかしそれも抱えて生きていくそのような姿を見せてもらったような気がする本でした。

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    2026年05月06日
  • すべての、白いものたちの

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    まだ成熟しききっていない韓国文学で、「韓国人」アイデンティティを萌芽させた第一人者として著者がいるのかもしれない。だからノーベル賞を受賞したのかなと思ったり、、まだこの作品しか読んでないから分かんないけど^_^

    正直、他ノーベル受賞者の作品を読んだときのような世界観の壮大さや思想哲学に触れた感覚は受けない。けれど古代から中国という大国の影響を受け続け、日本に支配され、k-popで世界に繰り出す歴史を歩む、まさに「これから」を創り上げている国に生まれた作家なのだという印象。(ちなみに作品内容は全く関係ない)

    急遽いくことになった韓国旅行で、ずっと読みたかったハンガンデビューできて嬉しかったな

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    2026年05月05日
  • すべての、白いものたちの

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    ハン・ガンさんの本を初めて読んだ。
    解説を読んでもまだちょっとよくわからなかった。
    他の本も読んでから、また読んで理解したい。

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    2026年04月26日
  • 影犬は時間の約束を破らない

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    “考えることを減らし、毎日やるべきことを決めておいてそれをやろう。それが私の小さな目標だった。”(p.10)

    “こういう冗談は冗談でしかないのに、なぜ、口の外へ出してみるといい気分になるのだろう? 完全に冗談だとわかっていても、ほんのちょっと、三秒ぐらい、誰かが私にこのマンションをあげると言ってくれるところを脳のどこかが想定するのだろう。言葉は怖くて、言葉は楽しい。脳はすばらしく、私は脳がほんとに好きだ。”(p.58)

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    2026年04月25日
  • 波の子どもたち

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    著者は13年間に百人以上もの脱北者に会って、話を聞き、一緒に旅行をし、食事も共にして話をした。そこで出会った青年たちからこの小説のモデルになる三人の人物を創造した。それがミン・ソル(16歳、女子)、ハン・クァンミン(16歳、男子、サッカー好き)、キム・ヨルム(16歳、女子)である。三人ともそれぞれの道で河を渡っていった。それは、豆満江だったり、鴨緑江だったりする。そして中国に入りブローカーだったり援助者だったりを頼りに、ラオス経由でタイの収容所に行く。それから韓国に行くのだ。

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    2026年04月20日
  • 影犬は時間の約束を破らない

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    2026.25

    静かで、穏やか




    ===


    P161 散らばった思いはどこかに全部あるよ
    P191 カンヘリム/装丁家
    二つの世界は分離されているにもかかわらず触れ合っている、という確かな感覚は、ある瞬間の連続とは何かに到達するのを待つ過程ではなく、ある意味ではもう完成しているのだという認識をもたらし、私は冬眠とガイドと影犬が存在する世界にいながらにして自分の世界も大切にできる力を手に入れた。パク・ソルメを読む前は、そんな時間があることを知らなかった。しかし確実に言えるのは、何を食べようが、どこへ行こうが、夢を見ていようが目覚めていようが、持続させることであれ抜け出すことであれ、苦し

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    2026年04月19日
  • 別れを告げない

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    ハンガン3冊目だが、やはり私には合わないかもしれない……
    事件の振り返りが始まる前の前半はだれてしまった。悪夢に囚われてここまでなるのか?あと家族はどうなったのか?読み逃してしまった。
    後半は壮絶な描写が当事者の目線で続いていくので圧巻だった。
    自分がこのチェジュ島での惨劇のことを、まずあったことすら全く知らなかったせいで、最初は混乱してしまった。解説を先に読んでも良かったかもしれない。
    うちなーぐちで語られるところはリアリティがあるのだが、逆によく分からなかった……

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    2026年04月19日
  • ギリシャ語の時間

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    垂れ下がった沢山の糸のなかを歩いているような気持ちがする。呼吸の音も感じないくらい静かな世界。
    詩的な彼女の言葉が好きだ。翻訳もうまいのだろう。ハン・ガンの作品には繰り返し読みたくなる言葉がいつも詰まっている。

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    2026年04月15日
  • すべての、白いものたちの

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    言葉の選び方だとか心動かされるものに対する目の付けどころだとか、そういうところに余韻を感じつつ、
    全てを読み終わって、あとがきも、解説も読み終わると「え、そういうこと!?」となり、もう一度最初から読まざるを得ない。

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    2026年03月31日
  • すべての、白いものたちの

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    字数少なく余白を贅沢に使った本書は詩集のようでもあり、1章3章の主体「私」は著者であり、2章の主体「彼女」は著者の姉の設定であることからも、私小説もしくはエッセイのようでもあった。解説を寄せた平野啓一郎氏が語るように、抽象的な世界と現実社会を織り交ぜた不思議な世界観が広がっていた。白い産着のモノクロ写真を写した表紙には、亡き姉への愛を感じる。タイトル『すべての、白いものたちの』と並んで表記されてあるハングル語「ヒン」は、生と死の寂しさを交々たたえた白色のことであり、本書で書きたかった想いを示しているという。冒頭の目録に記された白いものたちに順じて綴られた散文から、家族同行のワルシャワ滞在中に訪

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    2026年03月26日
  • ギリシャ語の時間

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    上白石萌音ちゃんがオススメしていて、美しい文章ということで読んでみた。
    確かに、描写や文章の間、章の長さも考えられていて、男性の視点と女性の視点が入れ替わりながら、静けさと心の機微を感じながら物語が淡々と進んでいく。
    誰が語っているのかはわかるけど、誰のことを語っているのかが時々わからなくなる。
    最後、2人が近づいていく様に、いつのまに、とそれほど感情移入できなかった

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    2026年03月22日
  • 回復する人間

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    ノーベル文学賞のハン・ガンによる7つの短編集。
    『左手』が印象深かった。左手が意思を持ってしまった男の二重属性化の話。『火とかげ』ではClapton のTears In Heaven がいい味を醸し出してた。

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    2026年03月21日
  • 光と糸

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    ネタバレ

    ハン・ガンの小説はいつも大きな問いで、その問いは誠実で真摯、そして切実。
    歴史の果てに生きるわたしたちの生きることと密接に関わった問いだ。

    本書で、小説が生まれたときの様子やその時々の心情が詩や散文を通して明かされるが、身を削るようにして書かれたそれは魂で書いているかのよう。

    “庭の日記”は、短い記録の中にも彼女ならではの視線と詩のスピリットが感じられる。

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    2026年03月16日
  • 光と糸

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    ノーベル文学賞の受賞記念講演「光と糸」のほか、詩と散文、日記で構成される。
    済州島事件、光州事件など厳しい内容も含むが、なんだか癒された。

    ハン・ガンが8歳のとき作った詩、
    『愛ってどこにあるのかな?
    とくとく鳴ってる私の胸の中だよね。
    愛って何なのかな?
    私たちの胸と胸をつないでくれる金の糸よね。』
    栴檀は双葉より芳し、とはこのことか。

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    2026年03月11日
  • 影犬は時間の約束を破らない

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    韓国の手芸ポシャギを連想するような淡い色彩の表紙が印象的な本作は、身体的・精神的回復を目的とした医療の一環として長期の休暇で冬眠をする患者と、その様子を終始見守る冬眠ガイドとの共同生活を描いている話の連作になっているが、実際には冬眠ガイドという職業は存在しないのでSF的短編集と言えよう。人間も古の時代では、食料のない季節に冬眠していただろうという説はあるようだが、絶望と疲弊に満ち溢れた日常生活を送っている現代人にも長期の休養は必要だ。でも、薬による長期間の睡眠は体に良くないのでは?と心配になったが、寒い季節が苦手な自分は冬眠願望はあるので、一度経験してみたい。巻末の訳者あとがきで触れているよう

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    2026年03月07日
  • 82年生まれ、キム・ジヨン

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    女性が知らず知らずのうちに多くの人から無意識的に受けていた差別、に対する本
    本編自体は200ページにも満たなく、すぐ読めます
    まあまあでした!

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    2026年03月06日
  • 優しい暴力の時代

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    分かりやすく表に出ない悪意の方が苦しい。
    過去の罪悪感や悲しみ、苦悩を、何かをきっかけに思い出しながら現在を生きようとするところに励まされた。

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    2026年02月28日