斎藤真理子のレビュー一覧

  • アヒル命名会議

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    アヒルに名前を与えようと議論する神と天使とイエスとサタン。だがまるでそれはチンピラの兄貴分と下っ端の会話のよう。
    集合時間に間に合わず、青いアイシャドウを顔に塗りたくって、無理矢理ゾンビ映画のモブシーンに出演したら変に目立ってしまい、そこから人気が出てしまった役者。しかし、彼が望んでいるのは主演などではなく、エキストラを続けることだった、など。
    どこか滑稽でコメディー要素もありながら、少し哀しい短編集。

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    2026年09月17日
  • 私の女の実

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    暗く、物悲しい話が続き、半分くらいまでは読めたのですが、だんだん気持ちが乗らなくなって、後半は斜め読みしてしまいました…

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    2026年09月15日
  • すべての、白いものたちの

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    小説と詩の中間みたいな文章だった。姉の生を切実に願う一方、姉が生きていたら自分は生まれなかったかもしれない葛藤が一番印象に残った。

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    2026年09月11日
  • すべての、白いものたちの

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    ネタバレ

    正直、この手の詩的な本は苦手であるのだが、構成と視点の妙で興味深く読めた。
    特に二章は違和感を抱えたまま読み進めることとなるが、三章あるいは後書きや補足を読んで違和感を解ることができる。
    作者の母国語で白には「ハヤン」と「ヒン」の二種類あり、この本は「ヒン」の方だという情報を得ることで本書への理解は加速すると思う

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    2026年09月01日
  • すべての、白いものたちの

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    ノーベル文学賞を獲ったとのことでいつか読みたかった。
    散文調のエッセイのようなもの
    この原文を翻訳するのはさぞ難しいだろうなと思った
    韓国語がわかり、韓国語のまま読むことができればまた違ったんだろうな
    たしかに美しい文章ばかりだが、海外文学はやはりあんまりしっくりこない

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    2026年08月30日
  • 私の女の実

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    桜庭一樹氏の解説が秀逸。なかでも社会学者 申栄福のことば。
    「助けるというのは傘を差し掛けてあげることではなく、共に雨に打たれながら共に歩いてゆく共感と連帯の確認であると考えられます」

    作者はこの作品を通して、厳しい状況で傷ついた人々に対しそこから脱出することを共に考える手を差し伸べているのか。

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    2026年08月26日
  • すべての、白いものたちの

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    ハン・ガン『すべての、白いものたちの』(斎藤真理子訳、河出文庫)読書ノート

    2024年ノーベル文学賞受賞作。韓国人として、アジアの女性作家としても初めての受賞である。

    書誌と構成
    原題『흰』(2016年)。65の短い断章。三部構成。
    「1 私」
    「2 彼女」
    「3 すべての、白いものたちの」
    白いものの目録から始まる。おくるみ、うぶぎ、しお、ゆき、こおり、つき、こめ、なみ、はくもくれん、しろいとり、しろくわらう、はくし、しろいいぬ、はくはつ、寿衣。誕生から死までの弧を、白いものでなぞっている。

    語り手は破壊と再建を繰り返した街(ワルシャワを思わせる)に滞在する。母が22歳のとき一人で産ん

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    2026年08月21日
  • 私の女の実

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    息をのむほどに美しく
    どこかヒリヒリとした痛みが伴う
    圧倒的な文学の世界に酔いしれました♡

    ハンガンさん好きだわ〜♡



    表題作をはじめ収録されているのは
    生きることの息苦しさや
    人間関係のなかで傷を抱えた人々の
    静かな営みを描いた物語_

    ハンガンさんの紡ぐ言葉は
    とてもひんやりとしていて静謐…
    登場人物たちの「孤独」や「生」の痛みが
    リアルに胸に刺さりました!



    ある日突然
    植物になっていく妻を描いた世界観など
    現実と幻想のあわいを漂うような
    不思議で切ない余韻がたまらなく良かった〜!

    生きることは
    きっと傷を負うことと同義なのかも…
    これからもハンガンさんの作品を
    追いかけ

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    2026年08月20日
  • すべての、白いものたちの

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    ネタバレ

    まず著者名が良い。これだけで半分勝利したようなもの。アンマン、ガンマン、「ハン・ガン」。完璧な4文字。漢字も「韓江」で象徴的だ。更にノーベル文学賞受賞――もはや読まずとも名作。次にあえて読点で区切った意味深長なタイトル。これで興味を惹かないわけがない。駄目押しの神秘的かつ微妙に慈愛を醸し出している表紙は、目にした時点でうっすら感動するだろう。でも「ノーベル賞受賞」の帯は最高にダサい。せっかくのオーラを打ち消している。

    詩のようで日記のようで私小説でありそれら全てを成す、流麗で無駄のない文章は惹き込まれる。
    しかしある種のコンセプトが見えてくると、少しつまづく。
    中途半端に意図が解るために、説

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    2026年08月16日
  • すべての、白いものたちの

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    読み終わった後の訳者の解説で読み方がわかった
    また再読したら大分印象が変わると思う

    ここまで抽象的に感じる小説ははじめて
    文章が綺麗だなと思った、けど、綺麗を感じる文章が原文で読めないのはすこしもどかしかった
    ネイティブじゃないと本当の綺麗さはわからないから難しいけども

    「もう少し経ったら、残りの部分も完全に透き通ってしまうだろう。翼はもはや翼ではないものになり、蝶はもはや蝶でないものになるだろう。」

    「産着が寿衣になった。おくるみがひつぎになった。」

    アジア初のブッカー国際賞作家による奇蹟の傑作が文庫化。おくるみ、産着、雪、骨、灰、白く笑う、米と飯……。朝鮮半島とワルシャワの街をつな

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    2026年08月06日
  • すべての、白いものたちの

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    ネタバレ

    まっしろな「ハヤン」ではなく生と死の寂しさをたたえる「ヒン」を題材として、生後2時間で亡くなった姉の死と私の生について描かれた本。
    あとがきを読むまでわからなかった。第2章に出てきた「彼女」は、第1章にでてきた「私」の生を受けて歩いている姉の姿だと。

    感性が研ぎ澄まされないと理解しにくく、殺伐とした通勤電車の中で読むには難しい本。それでもソウルやワルシャワの街の風景や生活が綺麗だと思った。

    詩のような

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    2026年08月02日
  • すべての、白いものたちの

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    2026/45
    「白」のお話
    おくるみの話が生命を感じられて好き
    私は2月生まれなので、生まれた時の季節を感じられるのも良い
    あなたは大切な人であり、あなたは清潔な眠りに守られるべきで、あなたが生きてることは恥ではない(p85)
    「흰(ヒン)」ってなんだろう?と思ったけど、生と死の寂しさの色について書いていたのね
    余白が印象的で、無音の中で読みたくなる作品でした

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    2026年07月27日
  • ギリシャ語の時間

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    ネタバレ

    NHKあさいちで、上白石萌音さんが紹介していた本。タイトルも気になり、手に取った。
    視力を失っていく男性と、言葉が話せなくなった女性のお話。
    内容はちょっと難しく、わかりにくく感じた。主語が明確ではないので、誰が話をしているのかわからない。誰が話しているんだろう?と常に考えながら読まなければいけない。

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    2026年07月26日
  • 翼~李箱作品集~

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    ネタバレ

    主人公きたなって思ったけど可愛いなとおもったり笑笑笑笑さいご飛び降りたんかな?ちょっと解説読みますまた

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    2026年07月22日
  • 「なむ」の来歴

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    韓国文学の翻訳者や詩人でもある著者のエッセイ集。少し先輩にはなるがほぼ同時代であり1990年代の話も懐かしく読めた。

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    2026年07月20日
  • すべての、白いものたちの

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    エッセイのように感じた
    ずっと冷たい冬の中の世界
    亡くなったひとへの記憶と白いものたちへの繋がり
    こういうのってずっと記憶に残るんだろうな
    ハン・ガンさん初めて読んだけど言葉選びが好きだった(訳によるのかもだけれど)

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    2026年07月18日
  • 82年生まれ、キム・ジヨン

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    韓国旅行に行くことになったので韓国を知りたくて手に取った。
    内容は韓国を知ると言うとズレるのかもしれないが、こう言う人もいるんだなと思いながら読んだ。
    男でも女でも他人だし人の思っていることは一生わからないが、性別の違いで苦しんでいる人もいることがわかった。
    自分には見えていない視点を知れた。

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    2026年07月17日
  • ギリシャ語の時間

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    突然言葉が出なくなる。
    私ならどうするだろう。こんなに静かに暮らせるだろうか。生活に困らないだろうか。

    読後小説に色々思いをはせていて気付いたこと。この本の中では主人公達は名前がない。彼女と彼のままだ。友人や哲学者には名前があるというのに。私には最後まで二人が淡い印象な理由のような気がする。

    前半は彼と彼女の幼少期から今までの話が章を分けて語られるんだけど、ギリシャ語の先生が彼とリンクするのに時間かかった(タイトルで気づくよ普通)。

    二人の半生が今の二人の土台になっているのは間違いなく。人は過去を引きずって生きていくものなのか。

    後半はあるアクシデントをきっかけに二人が急接近することに

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    2026年07月17日
  • タワー

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    国は、領土があって横に広がっているもの。
    もし国が縦にのびていたら…?

    674階建ての摩天楼がひとつの国家になっていて、そこで起きるあれやこれや。
    移動手段はエレベーター。争いも起きるこのタワーで、鍵になるのはやはりこのエレベーターだ。『低所恐怖症』や『垂直主義』『水平主義』といった言葉が存在する世界。発想が最高に面白い。

    訳者あとがきを読んで、単なる空想ではなく、現実社会との強い結びつきを感じさせる社会派文学であることを知った。韓国の社会問題など疎いため、難しく感じるところもあった。あとがきを読んでから、本編に進んでもいいかもしれない!

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    2026年07月11日
  • すべての、白いものたちの

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    生と死にまつわる白く冷たい断片が、静かに配置されている。上手くは言えないが、美しく私的で内省的な一冊。audible。

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    2026年07月10日