松尾スズキのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ほぼ主人公のひとりがたり。
しかし読まされるものがある。
めくるめくというか流れるように堕ちるように沈むように溶けるように崩れて曖昧になっていく日々と記憶。
ないまぜのごちゃまぜ。
回想が主人公の視点から語られるが、後半すべての記憶の中で語られていなかったことが明かされていく。
酒を飲まなければ生きていけない人たちが、酒を飲みつづけ自身を少しずつ殺していく。
それでも何かがないと今日を明日を生き延びることはできない。
依存することの怖さと心地よさがある。
私は物質には依存していないが、依存していることはある。
これさえあれば生きていけるものがある。
そのために生きているし、それがあるから生きていける。
だからそのために自分が死んだとしてもそれはそれでいい。
今日を明日を生きるためにしていることが、未来の自分を殺したって良い。
この本で嫌いな部分は、人を罵倒する時、豚という言葉やクソを使うこと。
豚は人間より下の存在ではないし、侮辱していい命ではない。
クソも同様。
糞が世界をまわしている。(人間の糞は除く)