松尾スズキのレビュー一覧
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長らく小説を読まずにポヤポヤと過ごしていて、これはいかんと思い何か良い本はないかと探していて出会いました。
非常に読みやすく、それでいて心に迫る描写が楽しい作品でした。 -
面白かった。何回も笑った。
松尾スズキ、天才だと思う。
なんだか空まわる私は少し共感したり、力が抜けたりで好きだった。変でも、やばいと思われても、カッコ悪くても、自分の中のど真ん中で生きてしまってる人には敵わないと思っている。Posted by ブクログ -
おーもーしーろーいー!こういう本、スキ。あっち側とこっち側のギリギリの境界線。悲しくて笑うしかない現実。現実の中にある非現実。自分の中にある正常と他人から見た異常。松尾スズキにグイグイ引き込まれた。冒頭部分は大の苦手だったけど、好きな分野の本デシタ。Posted by ブクログ
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自伝が大好きです。
特に、こういった自分では絶対に味わえない人生をまるごと感じれる本は、大好物です。
ある面、出鱈目な行動が見える中に、好きなことを好きな通りにやっていると思われる人生があるけど。
でも好きなことを好きなだけやってる人って、本当は繊細でどこか精密に生きてる感じがいつもする。
まった...続きを読むPosted by ブクログ -
最初、くせのない文章に「これが芥川賞候補か」と思いつつ、「これは松尾さんの本なのか?」と思いつつ、読んだ。
でもやっぱり、最後の最後に松尾さんの本だ、と思った。
もう一つ収められていた「神様ノイローゼ」のほうが断然読みやすかったけど、表題作はなるほど、芥川賞候補なのだしな。
松尾さんは生とか死を、本...続きを読むPosted by ブクログ -
はじめは精神病院や精神病棟、精神病患者に対する偏見や思い込み、間違った理解を助長するような作品かなと勘違いしていたけれど、読み進めば進むほどにそれこそがこの作品に対する私の偏見や思い込み、間違った理解だと思い知らされた。自信を持ってお勧めできる素晴らしい作品。Posted by ブクログ
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とりあえず「クワイエットルーム?」ってところから。静かな部屋?静かにしなきゃならない部屋?音を出したものに罰則とか?みたいに、あれこれ思いを巡らせつつ、とても薄い文庫本に着手。なるほど。精神科病棟の中でも特別な一室っていう位置づけでしたか。そんな病棟の中でのドタバタ喜劇が描かれているけど、主人公は、...続きを読むPosted by ブクログ
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日々のストレスを感じ、精神安定剤を大量摂取して閉鎖病棟に入院することになり、そこで様々な悩みを抱えた人物たちと出会うことになる。
描写がとてもリアリティがあり、のめり込んでしまった。私自身、精神を患っていた時期もあり、共感する部分も持てる。
主人公が最後に退院する時に、患者から電話番号やEメールアド...続きを読むPosted by ブクログ -
大人計画の松尾スズキがhanakoに連載していたエッセイ。劇作家なので、文章を書くのはお手のもの。ちょっととぼけた感じを出しながら、全て計算ずくという感じ。
しかし「大人失格」か。私なども、最近はすぐに感情が外に出るようになり、だんだん大人から退化しているような気がします…。Posted by ブクログ