松尾スズキのレビュー一覧
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中編2編、表題作「もう『はい』としか言えない」と「神様ノイローゼ」を収める。
いずれも主人公は、著者自身を彷彿させる、俳優兼シナリオライターの海馬五郎。
この男が、自分が悪いのか世間が悪いのかはたまた人知を越えたナニモノかが悪いのか、のっぴきならない状況に追い込まれ、えええー?と立ち往生するような、ちょっとシュールなストーリー展開である。
「もう『はい』としか言えない」では、五郎は浮気をし、それが妻にばれる。まったく自業自得だが、離婚は何としても避けたい彼に、妻が厳しい条件を突き付けてくる。密会場所となった仕事場の解約はともかくとして、仕事で仕方がない時以外は1時間ごとに写メを送れ、そして毎 -
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初っ端から面白かった。ニヤニヤしちゃうほどに。不倫がバレた海馬五郎(老人賭博も合わせてどうぞ)が妻に3つの約束を叩きつけられる。
仕事場は解約すること。今後2年間外出先からスマホで1時間おきに背景も含めた自撮りの写メを送ること。そして2年間毎日セックスをすること、丁寧に、もちろん私とね。
半年経ち海馬はフランスの賞を受賞する。飛行機が嫌いで海外が怖い海馬だが妻とのセックスから逃げたい一心でフランスに行く…という話なんだけど、この奥さん最高だわ。
表題作以外にもう一本ありますがこちらも主人公は海馬です。いつか芥川賞受賞してほしい気もするけどこの手の作風だと難しいかな。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ大人ってなんだろう?
劇団「大人計画」主宰者である松尾スズキさんのエッセイ。
刺青師のカスミさんや喫茶「バカボン怒」のマスターであり東京偽善友の会
会長である呼元さんなど松尾さんが出くわす強烈なキャラクターが面白い。
「大人になりたい」という松尾さんだけど
おかしなものはちゃんとおかしいと認識しているし
自分のダメな過去をきちんと把握しているから
わりとちゃんと大人なのでは…?
95年に出されている本なので
「ゆうゆ」「細川ふみえ」「宮沢りえのヌード写真集」などの懐かしいものがいっぱい出てくる。
「いらんパワー」いっぱいの、まぬけな大人になりたいと思った1冊。