松尾スズキのレビュー一覧
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フランスの実業家が設立した「ルールに縛られない自由な精神」を実践して生きていると評価する世界の5人の文化人与える「世界を代表する5人の自由人のための賞の第1回受賞者に選ばれた、不自由な状態にある『海馬』。聞いたこともなく胡散臭いが、浮気の罪から逃れるため、問題ありの通訳の青年を雇い渡仏することに・・...続きを読むPosted by ブクログ
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なんだろう。
感想も、もはや
もう「はい」としか言えない。
松尾スズキさんのエッセイだと勝手に思って
小説だと知らず読みだしたけど
なんとも現実的で
でもファンタジーみたいな
つかみどころのない感じに
脱力しました。Posted by ブクログ -
浮気がバレた海馬。妻に許してもらうがいくつか条件があった。そんな中エドルアール・クレスト賞という賞の受賞を受け、厳しい条件を逃れるために、パリへ。「世界を代表する5人の自由人のための賞」という怪しげな賞。開放感と共に旅立った海馬は…やはり悪夢の旅となったのである。後半は、海馬の子供の頃のお話の『神様...続きを読むPosted by ブクログ
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僕のような冒険しない人間にとって、不条理というものは結構遠くにあるものです。不条理がどんどん増幅して巻き込まれてもみくちゃにされ、それを見たり読んだりするのは非常に楽しいし、それがいい書き手だと猶更です。どちらかというと同じ主人公「海馬五郎」の子供時代を描いた「神様ノイローゼ」の方が笑えました。神様...続きを読むPosted by ブクログ
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もう何と言っていいか分からない。 今まで読んだことのない種類のストーリー。 自分にはなかなか理解できなかったかも。 自分には、神様ノイローゼの方が分かる部分が多かった。くすってところと、あの頃はそうなんだよなぁってとこと。Posted by ブクログ
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なにかを受賞したらしく、先入観をたっぷり持って読んだ。ストーリーは好き嫌いあるが文の転がし方やフレーズの使い方が上手いのは間違いない。頭に残るセンテンスがいくつも出てくるのを味わってもらいたい。Posted by ブクログ
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中編2編、表題作「もう『はい』としか言えない」と「神様ノイローゼ」を収める。
いずれも主人公は、著者自身を彷彿させる、俳優兼シナリオライターの海馬五郎。
この男が、自分が悪いのか世間が悪いのかはたまた人知を越えたナニモノかが悪いのか、のっぴきならない状況に追い込まれ、えええー?と立ち往生するような、...続きを読むPosted by ブクログ -
序盤がすごく良かった。
何が起きるんだろうというワクワク感が最後まで持続すれば受賞したかもしれない。
自伝小説かと錯覚するほど主人公の描写が細かく松尾さんっぽくて掴まれた。
設定がすごく面白い。Posted by ブクログ -
初っ端から面白かった。ニヤニヤしちゃうほどに。不倫がバレた海馬五郎(老人賭博も合わせてどうぞ)が妻に3つの約束を叩きつけられる。
仕事場は解約すること。今後2年間外出先からスマホで1時間おきに背景も含めた自撮りの写メを送ること。そして2年間毎日セックスをすること、丁寧に、もちろん私とね。
半年経ち...続きを読むPosted by ブクログ -
現実的な話のようでシュールな話。
聖くんのキャラ好きだなー。笑
表題作は個人的に前半が好きでした。
2つ目の、神様ノイローゼも面白かった。
もー自意識捨てて笑っていこー涙Posted by ブクログ -
芥川賞候補作を含む中編集。
候補作の「もう「はい」としかいえない」は冒頭の不倫の事実を妻から突き付けられるリアリティさからいきなり非現実的でシュールな海外での体験する落差が面白いです。
純文学的なテーマは死についてということなのでしょうが、母と穴についてのエピソードだけが浮いていたので、狙ったのか...続きを読むPosted by ブクログ -
松尾スズキさんは初読み。女性かと思うほどに主人公はじめ登場する女性達の言動とか心理描写がリアルでした。語り口調がコミカルなので重く感じられないけど冷静に読むと十二分に重い。心と体を病んだ人々の集まりである精神病棟の人間模様。凄い修羅場を見てしまった。でも救いがあるところが良い。Posted by ブクログ