【感想・ネタバレ】クワイエットルームにようこそのレビュー

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リハビリがてら読みました

2023年12月18日

長らく小説を読まずにポヤポヤと過ごしていて、これはいかんと思い何か良い本はないかと探していて出会いました。
非常に読みやすく、それでいて心に迫る描写が楽しい作品でした。

#ドキドキハラハラ #深い #ダーク

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Posted by ブクログ 2023年04月13日

自分語りとは、なんて信用ならないのか。
思い込みや理想は事実を歪ませる。
重い内容だが、口調が軽いのですごく読みやすい。

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Posted by ブクログ 2019年01月20日

おーもーしーろーいー!こういう本、スキ。あっち側とこっち側のギリギリの境界線。悲しくて笑うしかない現実。現実の中にある非現実。自分の中にある正常と他人から見た異常。松尾スズキにグイグイ引き込まれた。冒頭部分は大の苦手だったけど、好きな分野の本デシタ。

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Posted by ブクログ 2017年11月23日

はじめは精神病院や精神病棟、精神病患者に対する偏見や思い込み、間違った理解を助長するような作品かなと勘違いしていたけれど、読み進めば進むほどにそれこそがこの作品に対する私の偏見や思い込み、間違った理解だと思い知らされた。自信を持ってお勧めできる素晴らしい作品。

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Posted by ブクログ 2017年11月15日

とりあえず「クワイエットルーム?」ってところから。静かな部屋?静かにしなきゃならない部屋?音を出したものに罰則とか?みたいに、あれこれ思いを巡らせつつ、とても薄い文庫本に着手。なるほど。精神科病棟の中でも特別な一室っていう位置づけでしたか。そんな病棟の中でのドタバタ喜劇が描かれているけど、主人公は、...続きを読むたまたま発作的にODしてしまった女性。一歩離れたところで、”自分はここの連中とは違う”と向こうを張りながら、でも結局同じ穴の狢的な醜態も晒しつつ、物語は進む。短い中編ながら、登場人物はとても個性的で(舞台設定上、当たり前かも)、もっと見ていたい気持ちにさせられる。サクッと楽しめる、でも味わい深い、そんな物語でした。

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Posted by ブクログ 2016年06月30日

日々のストレスを感じ、精神安定剤を大量摂取して閉鎖病棟に入院することになり、そこで様々な悩みを抱えた人物たちと出会うことになる。
描写がとてもリアリティがあり、のめり込んでしまった。私自身、精神を患っていた時期もあり、共感する部分も持てる。
主人公が最後に退院する時に、患者から電話番号やEメールアド...続きを読むレスを書いたものを渡されるが、最終的には捨ててしまう。それは切り離さなくてはいけない関係だから。何においても、切り離したくなくても、後の為に離さなくてはいけないものが生涯の中で出てくるのだろう。

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Posted by ブクログ 2014年03月01日

映画見てから読んだので、映像として頭に入ってきました。文章だけだと・・けっこう読みにくい作品かもしれないです。私はでもかなり壷る描写ですね。好きです。1時間ぐらいで読めると思います。1時間で読める単純な文章ですが、とても内容が濃い!キャラが相当濃い!登場人物多いですけど、全員存在感がある。心の奥底に...続きを読むダークな願望って誰しもあると思います。で、ダークな願望は普段は押し殺してて、無理に考えないようにしていても・・何かのはずみにドーンと押し寄せてきて歯止めが効かなくなるっていうのもあるって思うと怖くなりました。主人公、明日香が私と年が近いのもあり。。私もちょっと明日香のような考えをしてた時期もあったので、過去への後悔を少し自分と重ねてしまいました。

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Posted by ブクログ 2013年09月15日

映画を観る前に読みました。

精神科ファンタジーは数あれど、これは面白かった。

こちらの話も、現実とは全く異なる創作だが、
「生きること」「同年代の女性」の困難さと、故のおかしみがリアルだった。
これは私のことだ、と思った。絶望と再生の14日間。私も再生したい。

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Posted by ブクログ 2013年03月15日

まさしく希望に満ちあふれた物語!
読後、むくむくと元気が湧いてきた。

向精神薬の過剰摂取で、精神病院の閉鎖病棟に閉じこめられた「わたし」の2週間。閉鎖病棟での悲惨な日常をおもしろおかしく描いているけれど、実はまじめに人間の矜持を描いた物語だ。

「正常」と「異常」の境界って、一体何処なのだろ...続きを読むう。
人はすぐ線引きしたがる生き物だ。
「勝ち組」や「負け組」だってそうだ。
きっと揺るぎない自分だけの価値を持たない人々が、メディアに流されているに過ぎないんだろうなあ。

確固としたプライドを持って生きる人間を応援してくれるような、そんな元気の出る物語なのでした。映画ももう一度見直さなくてはいけないな。

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Posted by ブクログ 2019年01月16日

『今まで「絶望だ」と思っていた出来事のすべてが、「100均」に並んでいるような安物の絶望に思える。』

『レクター博士みたい』

『「彼女が死にかけてる時に、この人なんでマトリョーシカ握ってんの」って思われんじゃないかと思ってさあ』

『救急車に比べたらスペース・マウンテンとか、子供』

『この女は...続きを読む銀河の彼方ステンレス星から「事務口調」をひろめに来たステンレス星人だ。』

『そうですか、それ、今聞きました。ルールを提供する側は、あらかじめルールを明確に提示するのがフェアな考え方なんじゃないですかね』

『1時間以内に捨てないとこの画用紙は爆発します』

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Posted by ブクログ 2023年12月03日

最初の描写で想像するだけで、自分もオェ~ってなりそうな部分はありました(-""-;)が、全体的には読みやすかったです。
だいぶん前に映画化もされているようなので観てみたいです。

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Posted by ブクログ 2022年12月10日

精神病棟にぶち込まれた女性の話。
起こっていることを冷静に見るととてつもなくシリアスな話なのだけれど、語り口がそう思わせ過ぎず、最後にはなぜだか少しスカッとする。

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Posted by ブクログ 2020年09月26日

読み返した。映画のインパクトとともに忘れられない。昔読んだ時とはまた違う、自分の人生との重なり方をした。

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Posted by ブクログ 2018年03月21日


はじめから衝撃的に狂っていてびっくり笑
語り口調はコミカルだけど、描かれているのは精神病党のすこし変わった人たちっていうシリアスな内容。
自分は間違えて入っただけ、すぐに出られるって信じながらも次第に受け入れて最後には前に進める。
ちょっと奇妙だけど成長した入院生活の話。

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Posted by ブクログ 2015年03月30日

ラストがハッピーエンドじゃなくて良かった。様々な人を描いていて、映像で見たいと思った。内容は濃いけどすんなり読めた。解説が著者への手紙みたいな内輪ノリでつまらなかった。もっと作品に対する解説者なりの視点などを知りたかった。

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Posted by ブクログ 2015年01月06日

需要の20倍くらいポジティブな歌声が流れるホールで、私は屈辱のあまり立ちたがることが困難になっていた。

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Posted by ブクログ 2013年08月11日

松尾スズキ版「カッコーの巣の上で」とイメージしていただけると分かりやすいかもしれない(本当は別物だけど)。自らの意思とは関係なく、違う環境に落とされても生きていく人間の強さと頼るものが必要な弱さ。
無意味な、無自覚の暴力と、無償の愛の同居する空間で、相対的に他人と比較することによって成り立つ自我。短...続きを読むい小説の中に人間の悲喜こもごもが凝縮され、芥川賞はやっぱり文面だけじゃなくて、内面を見ていることがよくわかる作品だった。
全然文学的じゃないけど、目が離せないストーリーと、目を離せない表現はさすが鬼才松尾氏。終わり方は希望を持たせたて、でも現実の無常の繰り返しによる落差とその曖昧さは、字面だけ追うとあっさりした終わり方だけど、安易に想像に身をゆだねると鳥肌が立つ。
でも一番怖かったのは、主人公がオーバードーズするときに飲んだ薬の8割を自分が飲んでいたことを知った時だった。気をつけよ…

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Posted by ブクログ 2013年06月28日

とても男性の文章とは思えない。キッカケは些細な事かも知れないが落ちてみると底が抜けていて足場が見つからない…なんて事は本当に落ちてみないと分からない…誰も気付いてくれないし、自分で信じられない事態って、実はその辺にゴロゴロ落ちているんだよね。
ともかく、立て直そうとする気概のある主人公でホッとする。...続きを読む
何だか不思議な2週間だったかも知れないが、色々と御破算にしてリスタート出来たってことである種の再生物語ですかね。
やっぱり、異彩を放つ作者だね彼…いいね。

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Posted by ブクログ 2013年03月31日

ニュースを見ていると怖くなる時がある。
この本のような精神病患者だけでなく、犯罪者もしくはその被害者、
ホームレスなどなど、望んでいなくても何かのはずみで
自分が「あっち」側に行ってしまうんじゃないか...と思う。
そんな事を考えてしまう自分にとって
「正常」と「異常」の境界線の脆さを描いたこの小説...続きを読むはとても共鳴できる。

冒頭のゲロのうがいには面食らったが、読み終わった時は
不思議と何かが吹っ切れたような気分になった。
解説にも書いてあるように、男性が書いたとは思えないくらい
女性視点の描き方が自然。

文中の「くだらなさは何にも勝る治療薬」というのは
松尾スズキの信念なんだろうな。

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Posted by ブクログ 2019年01月16日

本を読もうと思い立って最初に読んだ本。
会社の先輩に読みやすいオススメの本ということで貸して頂いた。
オススメどうり読みやすく重い話ながら言葉の言い回しなどコミカルに表現されていて二日で読みきれた。映画も見てみたい。

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Posted by ブクログ 2016年08月16日

先日読んだ絲山秋子さんの「逃亡くそたわけ」が精神病患者の脱走劇ならば、こちらは正常人が精神病院に閉じ込められた話。
曲者の患者たちが実在感があります。そして、それに振り回される主人公の明日香。暗かったり重かったりしがちなテーマですが、明日香の設定が良いために、明るくユーモアたっぷりな話になっています...続きを読む
最後も、ある意味意外な終焉ながら、希望が持てて綺麗に終わります。

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Posted by ブクログ 2023年02月02日

薬の過剰摂取(オーバードーズ)により、精神病院の閉鎖病棟に入院させられた主人公・佐倉明日香の、二週間にわたる様子が描かれた物語。昏睡から覚醒する始めの場面から、少々引き気味な感じを受けたが、読み進めるにつれて様々な人が入院していることがわかる。患者自身も辛いだろうが、看護師さんは本当に大変だと思った...続きを読む(あまり良くは書かれていないけど…)。

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Posted by ブクログ 2022年09月14日

色々追い詰められすぎて、もはや笑うしかない。
正常と異常の境目をフラフラと歩く姿はよく描けていて、こちらの気分がダウンの方向へ向かいそうだ。

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Posted by ブクログ 2019年12月28日

(笑)
読み始め、意味がわからなすぎて度肝を抜かされました。
そして読み進めていくうちに、主人公?の女性のキャラクターに引き込まれました。
考え方が面白すぎる(^◇^;)
著者の松尾スズキさんという方は脚本家なのですね?そう言われると、舞台脚本的なお話だと思いました。
意外性やおぉーと思わせる所を考...続きを読むえると評価4って感じですが、そこまでみんなにオススメする気にもなれないので一応3と評価致しました。

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Posted by ブクログ 2018年02月18日

松尾スズキさんは初読み。女性かと思うほどに主人公はじめ登場する女性達の言動とか心理描写がリアルでした。語り口調がコミカルなので重く感じられないけど冷静に読むと十二分に重い。心と体を病んだ人々の集まりである精神病棟の人間模様。凄い修羅場を見てしまった。でも救いがあるところが良い。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2014年07月02日

ところどころの描写が...生々しくてというか
、気持ち悪くなりそうというか...ちょっと苦手です。

舞台や主人公の設定が非現実的風だけどこの精神病院にいる人たちは現実にたくさんいるんだろうなぁ...

最後の終わり方はよかったです。
心の闇からそう簡単には逃げられない。精神病院に運び込まれたのは、...続きを読む退院した栗田さんなんだろうな...

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Posted by ブクログ 2014年05月27日

精神病院に入ってわかる、価値観のゆがんだ閉鎖的な世界。息がつまる奇妙な感覚が味わえる。
一段上から見ているから反感を覚えるというか客観視できるというか。

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Posted by ブクログ 2014年04月20日

『まともなあたし』

今読みたかった話。自分が今どこに居るのか、分からないときに読む本。私も誰かから愛されて、誰かを傷つけて、きれいな空をみたい。

限界企画1/172

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Posted by ブクログ 2013年10月15日

老人ホームのようなあの独特な臭いの中、表情のない患者がふら〜りふら〜りと歩き回り、でも時間がとまっているような閉鎖病棟。
私には見えないものが見えたり聞こえたりする人も、同じ所をぐるぐる回ってる人も、私とたいして変わらない。私が閉鎖病棟に入院したとしてもそんなに驚くことではない。
...と実習中に感...続きを読むじたことを思い出した。

正常(と本人は思っている)な主人公が、閉鎖病棟というある種特殊な場所にいる人々に会って、私はここにいる人間じゃないって退院したがる話。

松尾スズキはこの本で何が伝えたかったのかなあ。

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Posted by ブクログ 2013年06月18日

Twitterで垣間見る松尾スズキのイメージからして「経験談かな」と思ってしまった(笑)

酔って記憶が曖昧になった日の翌日とかのじわじわくるゾワゾワした感じとか思い出しながら読んで、少し、共感した。

あっさり終わったけど、飽きずに読める丁度いい長さでした。

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Posted by ブクログ 2013年05月30日

なんとなく手に取った。つまらなくはなかったけど、そんなに読む甲斐もなかったかなぁ…。テンポだけは良い。ちょっと下品すぎる…。読後、映画を見てみようかとは思わなかった。

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