あらすじ
「つまらない男がいつもいだくのは突飛な人への憧れだ。突飛に関しては子狐クラスの小動物の私は見逃さない。そしてつっこみ続ける。しかし、それは憎しみや嘲りではない。なににせよ、愛であり、憧れの裏返しである。この本はそんな愛ある私の突飛探しの旅の記録である」(「まえがき」より抜粋) 奇才の激烈人間賛歌。
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Posted by ブクログ
松尾スズキがある有名人を取り出し「○○に学びたい」と銘打ってどうでもいいことを語るエッセイ。
その有名人の話は導入だけでほとんど出てこず、
そっから思うことをタラタラと語る。
基本くだらない内容。
でもちょっとだけええことも言う。
●益子直美に学びたい
「身体障害者や、在日外国人たちを障害や差別の苦悩と関係ない役どころで、例えば通行人や隣のあんちゃんの役で、ドラマや映画に配役すべきである。彼らだって24時間そういう問題と戦っている訳ではない。」
●酒鬼薔薇聖斗に学びたい
「「頼むからこれ以上話をややこしくしないでくれー!」そう叫びたいが、現実とは、ほとんどがそういう意味ありげで実は意味がない「ノイズ」によって構成されているものだ。」
●松本人志に学びたい
「「2時間で書ける」氏はスポーツは文化だとおっしゃった。もちろんそうだろう。だろうけど、私はスポーツも勉強もできない奴をなんとか這い上がらせるシステムこそが文化だと信じたい。」
松尾スズキの舞台や小説には、いわゆる社会的な弱者や「ノイズ」が当然のように出てくるけど、それは上のような思想が根本にあるからなのかなーと思う。
んでそんなところに共感と面白さを覚えて、劇場やら映画館やらに足繁く通ってしまうのでした。
Posted by ブクログ
出てくる日本人は古いですが、あ、そこに目をつけるかという内容で、不覚にも笑ってしまいます。何の役にも立たない内容ですが、楽しい気分にしてくれます。やっぱり松尾さんは目の付け所が違う!
Posted by ブクログ
松尾ちゃんの本の中でもかなり好きです。『ギリギリデイズ』もそうだけど、注釈がいちいち笑える。坂井和泉に学びたい、なんて本当に電車で笑いをこらえるのに苦労しました。
Posted by ブクログ
「生きることのなんにもなさに耐えようぜ〜」という趣旨には同意。ネットが今ほど普及してなかった当時に「ネットのダメなところ」について言及している箇所が面白い。
Posted by ブクログ
ウケる技術の中の人大絶賛の、松尾スズキのエッセイの中でも一番ないす。
でてくる人は正直ジェネレーションギャップのせいか知らない人ばかりなのだが、あの、松尾スズキのおもしろがりよう。長い人生、"おもしろがる"スキルって大切だと思う。
Posted by ブクログ
内容は
松尾スズキが30歳くらいの時の連載エッセイを
まとめたもので、要は、特定の芸能人を
毎回ピックアップし、突飛な部分などを
驚きつつ笑いつつ記してある……けど
んまーあんまりおもしろくなかったかな。
相当古いネタが多いので、下に宮崎吐夢氏による
注釈があるのだけど、若い子はわからないだろうな。
Posted by ブクログ
松尾スズキの書く文章は面白い。
超くだらないことを
一生懸命考えて
妙に綺麗な知的な文章にするから
面白い。
しかもエロい。イイオヤジの癖にww
人生前向きに、楽しく、くだらなく生きていこう。
そんな感じの本。