椹野道流のレビュー一覧
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シリーズ20作目
前作から間があいちゃったけど、意外に内容を覚えていてほっとする。
今回は海里の朗読と淡海先生の話がメイン。
とは言え今作品の主役は、黒いラブラドール・レトリバーだろう。
一人暮らしの飼い主が自宅で病死したことを誰かに知らせようと、近所の淡海家に助けを求めに来たと思われる。
なんて頭が良くて、優しい犬なんだ。
主人公の五十嵐海里は芦屋市の小さな定食屋〝ばんめし屋〟の住み込み店員で、近くのカフェ・バーで朗読の舞台にも挑戦中だ。
そしてその台本を書いているのが、人気作家の淡海五朗で「ばんめし屋」の馴染み客でもある。
引き取り手のいない犬は様々な手続きを経て、淡海が飼うことに -
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職を失った青年が、神社でお祈りをしたら‥
願いが叶って、飯友が登場。
それは‥
新年早々、会社が倒産。28歳の寛生は、職を失う。
すぐさま職探しをする気力も出ず…
家の近くの神社で、せめて家で一緒にご飯を食べる友達が欲しいと願った。
寛生の部屋に現れたのは、若い男の子。
夜だけ人の姿になれるという。
実は、神社から派遣された猫だったのです。
おだやかで、料理好きな主人公。
猫らしさも一部残しつつ、ほぼ人懐こい男の子な猫。
どこか古めかしい話し方をするのも、さすが神社の猫?
その後、神社で倒れたおばあさんを助けるという出来事があり、一人暮らしの人を気遣って見舞いに行ったりしているうちに、ま -
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ネタバレマダムとバッド・ガールのロンドン旅日記。
昔気質で妥協を知らない祖母のお供をして、ロンドンに旅することになった若い頃の著者。ロンドン珍道中としても、ステキな人々との出会いとも読めるが、心に響いたのは亡き祖母との日々を思い返す著者の心情だった。自分にも覚えがあるけれど、若い頃は何が貴重な時間だったかなんてわからなかった。なんとなく気が乗らないくらいで断ったり、変な遠慮で失ったりした機会がたくさんあった。人はいずれ亡くなり、思い出の中でしか会えなくなる。なぜもっと会っておかなかったのか、話をしなかったのか、そう思う。でも結局わずかで些細なことがきらきらと輝き、大切な記憶となる。それは普通なら自分 -
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ネタバレ大阪T市にあるO医科大学法医学教室。サイケなシャツ姿で現れたイケメン新人、伊月崇は目下、先輩のミチル先生にしごかれ中。ある日、電車に身を投げた女性の遺体が運ばれてきた。そして車に轢かれた女性も。驚くことに、これらの遺体には世にも奇妙な共通点があった。 それらは全く不可解な事故としか思えなかった。目撃していた人々も皆、口を揃えてそう言った。―ある時は混雑した駅のホームで、ある時は黄昏の色に染まった坂道で、突如、彼女たちは死に向かって身を投げた。若き法医学者、伊月崇と伏野ミチルの名コンビが事件の真相に迫る!女性法医学者が鋭利な筆致で描く意欲作。
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「南柯の夢(なんかのゆめ)」とは‥
とりとめのない夢または世の中ははかなく、むなしいものであるという人生の無常のたとえ。
中国唐代の小説『南柯太守伝(なんかたいしゅでん)』に登場する、夢の中で栄華を極めるも、目を覚ますとそれが現実ではなかったという故事に由来します。
ある日セーラー服の美しい少女が浴室で手首を切り死亡。発見された時、彼女の傍らには親友である美少女が寄り添っていた。全てを知る美少女は頑なに口を閉ざすのだが…
時を同じく、伊月と筧の小学時代の同級生3人は
同級生の祖父宅の蔵を掃除中、蔵の二階から封印された木箱を発見するが中にはミイラが!
即身仏と見紛うほどのミイラは法医学教室 -
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池魚の殃(ちぎょのわざわい)とは‥
災難の巻き添えをくうこと。特に、類焼にあうこと。
池の中に落ちた珠たまを取るために宋王が池の水をかき出させたが珠は見あたらず、池の魚はみな死んでしまったという「呂氏春秋」孝行覧の故事から。また、楚の国で城門の火事が起こったとき、火を消そうとして池の水を用いたために魚が全部死んだという故事によるともいう。
今作はミイラ!
ある日何者かに拉致された伊月とミチル
2人が目覚めた場所は真っ暗闇の室内で…
男前のミチルとビビリの伊月は暗闇の中でミイラ化した片腕を発見!!
あっさりスマホも見つけてすぐに警察に保護され事なきを得ます。
恨まれる心当たりのない2人。
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豪華作家陣が想像力と食欲を刺激する、新世紀のごはん小説。
日常SFから遠未来SFまで8編を収録。
「人類と食」にまつわるSF小説アンソロジーです。
「食」は人間が生きるうえで欠かせない大切なもの。生きるのに不可欠……というだけでなく、いつしかそれは娯楽となり、美食を求め奇食を追い、飽食に飽き、ある種の歪さを孕んでいるようにも感じる昨今。食のポジティブな面だけではない部分に目を向けた一冊。
具体的に言えばディストピア飯やオルタナティブフードなどをテーマに扱ったものが多いです
美味しいものが大好きな私としては、こんな未来が来ないことを祈るばかり。
個人的に好きだった話は、『E・ルイスがいた