あらすじ
港町マーキスで検死官を務めるウィルフレッド。耳慣れぬ職業、銀髪に暗青色の瞳、高い身分を持ちながら社交界に出入りせず独り身を貫く彼はいつしか人々の間で「北の死神」と呼ばれるようになっていた。そんなウィルフレッドが出会ったのが、孤児院出身で男娼のハルだった。料理の勉強がしたいと屋敷に出入りするようになったハルは、ウィルフレッドに生きた人間の肌の温もりを感じさせた。それは北の国からこの街に流れ着いて初めて知る感情――、<愛しさ>を彼にもたらすようになる。ところが些細な行き違いからハルが街の荒くれ者たちに囚われ、嬲られるという事件が起こり……。男前で誠実な旦那様とはねっかえりな使用人兼助手が、近世ヨーロッパ風港町で巻き込まれる事件と恋の嵐!
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Posted by ブクログ
タイトルに生温い笑みが浮かんだ記憶が。
コレ、まずBLだとは思わないんじゃないかなあ。
でも、好きなシリーズです。
不器用な旦那様と世間知らず(でも気が強い)少年の、ホノボノすストーリー…ですが、サラッと少年が酷い目に遭っています。
しかし、エロシーンもそうなのですが、椹野さんが書くと、そうは思えないのが不思議。
むしろ、エロシーンなしでもいーじゃん、と思います。
他のシリーズもそうですが、プラトニックな面だけで十分読者を身悶えさせられる方なのでは。
Posted by ブクログ
ウィルフレッド・ウォッシュボーン(28)×ハル(16)。検死官と料理人を目指す元気な少年の運命の出会いです。すごくゆったりと、気持ちよく読み終わりました。続編が楽しみです。