syo5のレビュー一覧
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最後の医者シリーズ二作目の上下巻のうちの下巻。桐子と福原、二人の医師の因縁を読み解いていく医療小説です。
上巻で途切れた第二章の続きから。子どもの頃の桐子はアレルギー体質で、強い発作を起こしては入院を繰り返していた。そんな自分の身体のことを諦めてしまっていた桐子は、隣のベッドに入院してきた女性と会話するうちに段々考えが揺らいでいく。その女性こそ、子どもの頃の福原の母親だった。第三章は、第二章で描かれた風景を元に更に先の時間軸を描く。外れ者にされていた副院長である福原の前に、突如として出現した事態。院長であり父親でもある男が、倒れたという知らせ。脳卒中で倒れた後、認知症を発症した父親の主治 -
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ネタバレ3人の患者の死の中で、異なる思想を持つ2人の医者がどのように振る舞うのか、という物語。
第一章は描かれる患者の死に様が凄絶で物語に引き込まれ、その中で信念を貫いた2人に心揺さぶられた。
第二章では若くして難病に罹ってしまった患者の葛藤もさることながら、2人に影響を受けつつ、自分が彼らのように強く居続けられない存在であることを自覚した上で、自分だからこそできる治療を精一杯行う音山に対し、感情移入せずにはいられなかった。
第三章ではその音山が患者となり、2人の仲を取り持とうとしつつ自身に残された時間をどう生きればいいかについて真剣に考える様が描かれる。同期でもある音山の治療を通して2人はこれまでの -
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ネタバレシリーズ2冊目。
面白かった。
切間さんと烏有君のコンビが、一夏の間に仲良くなっていく姿とか微笑ましかったし。切間さんが烏有君の後々の事を考えて動いて、それに気づいた烏有君が嬉しさとか戸惑いとか感じてそうなのも良かった。
それだけに最後の章はハラハラした。
1冊目の片岸さんと宮木さんはどっちも死ななさそうな感じだったから、そこら辺全く心配なく読んでたけど(六原さんも)、烏有君はともかく切間さんは死にそうでハラハラした。
死ななくてもそれ以上悪い目に遭いそうな、薄幸そうな感じなんだよなぁ。
後、宮木さんの父親が切間さんだと判った時に、最初に出て来た切間さん=烏有君と分ったから、それもあってハラハ -
Posted by ブクログ
ネタバレこういう作品って、どこまでが科学的考証に沿い、どこまでを想像力にまかせてふくらませるかというバランスが難しそうとは思います。シリーズ後半で、夢を直接映像化するという話になっていきますが、脳波から得られるデータは、脳の活動をとらえるには、相当に間接的なものでしかないはずなので、そこから、夢の情報をそこまで再現するのはきっと難しいはずだよなあと、どうしても思っちゃうところはありました。
かといって最先端のMRIによる脳の映像化装置となると、とてもおんぼろプレハブ小屋で、予算のない弱小研究室ができるようなものではなくなるはずです。そういう意味で脳波でがんばるというのは、ある意味リアルなのかもとは思い