syo5のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
期待以上でした。
『どこよりも遠い場所にいる君へ』
もうひとつのエピローグ『天国へ続く橋』
の続編。
前作読んだ余韻がまだ残っていたので感動も2倍
夢中になってしまい一気読み。
前作から4年後の設定で舞台は宮城県
前作の主人公の和希や幹也、高津さんにまた会えるのが嬉しいですね。
幹也の乳母っぷりも健在で和希とも相変わらず微妙な距離感が笑える。
プロローグの和希の言葉に一気に物語に引き込まれる。またあの感動が味わえる。
主人公の爽太は9才のときに行方不明に!
2070年へ?タイムトラベル。
そして時を超えて運命の出会い。
偶然か必然か?
2070年の世界はどんな世界だろうか?今より良い世の中なのか?あまり変わらないのか?
想像つかない。
もし9才でたった一人で未来へ行ったとしたら、
不安と寂しさで押し潰されそうだ。
運命を呪うかな。何で自分が?って。
爽太の生い立ちも和希より更に悲しい過去が
あり、心が痛む。9才の子供には辛すぎる。
だけど、普段の爽太はそういった一面を見せず明るく振る舞うところは強さと優しさを感じます。
後半の家族愛も良かった。
まどかと養母との会話でわだかまりが溶けるシーンは心あたたまります。
お互いの傷が絆に変わり本当の家族になれて良かった。
出てくる登場人物も皆良い人ばかりと思ったけど一人嫌な奴いたわ。
爽太のサークルの先輩の高泉!
本当にムカついた、性格悪すぎ。
読んでいて気になるのは爽太と五鈴の未来。
結末が気になって気になってページをめくる手が止められない。
まさかまさかの想像を越える二人の未来に驚くばかり。
爽太のヴァイオリンの傷の真相を知ったときには衝撃的で鳥肌が止まらなかった。
未来は変えられるのか?それとも同じ未来を歩むのか?良い方向に行って貰いたいが少し頭がごっちゃになる。
でも、未来がある分、和希より爽太の方が救われると思う。
そんな和希の想いを考えると切なくなる。
もう二度と会えないのだから…
2070年?の時巻軸にいる五鈴も可哀想だ。
まだ先の長い人生を一人で生きていかなければならないのは。タイムスリップして帰ってくるのだろうか?帰ってきてほしいと願わずにはいられない。
表紙の絵のシーンもとても良かった。
読んでいて、表紙の絵はこのシーンかと!
運命の時が刻まれる瞬間を間近で見ているような鮮やかな色のついた映像がぴったりで最高。
終章の爽太の台詞
「出会わないことが正解だなんて、俺は絶対に嫌だ」 私も本当にそう思った。
出会ったからこそ大切なもの、忘れかけていたもの、抱えきれないくらいの愛情に気付くことが出来たのだから。
でも、『どこよりも遠い場所に~』から読んでいるのでちょっと和希ひいき。
最後の七織の手紙の一文
「どうか、あなた自信と、あなたが歩んでゆく未来を信じてください」
七織と和希の気持ちを思うと涙が出てきます。
和希が七織の想いを紡いでいくために頑張っている姿を見ると今でも2人は繋がっているんだなと絆の深さに寂しくもあたたかな風のようなものも感じます。
今生きているこの時を、かけがえのない人を
大切にして生きていきたいと思わずにはいられない、そんな最高の1冊でした。
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Posted by ブクログ
ネタバレこれのノベライズを試し読みした瞬間「ど好みだーーー!」と即読んだ一冊。そして木古先生の面白さがたまらなくて本当に好み。
日常に怪異がある。謎の組織がそれを隠して調査してる。怪異が人間の理解を吹っ飛んでわからない。主人公がくたびれてる。タバコが似合いすぎる。雰囲気がじっとり暗い。人間がたまに怖い。しれっと主人公コンビが怪異に巻き込まれてるけど気づかなかったり気づいたり。怪異の造形が理解不能に奇怪。日常が日常じゃなくておかしい。
全部好みすぎて役満。私の趣味全開すぎてほんと好き。
章によっていろんな神様が出てくるのですが私は「ひとつずつ降りてくる神」が一巻では好きです。お前誰だよ。 -
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ネタバレ
諦めない医者福原と、死神と呼ばれる医者桐子
死に向かうものの最後の言葉を聞いて、「諦めてもいい。」という選択肢を与える桐子は、福原とは相入れない存在だった。
でも桐子は諦めることを勧めているわけではなくて、「それも選択肢の一つだ」とこれまでの自身の闘病の経験から患者に誰よりも寄り添った言葉をかけていたんだなと。そして辛い思いをしていた患者はそんな桐子の言葉に救われて、死を受け入れいれていった。肉体的には滅びても精神的には救われたのかも知れない。
肉体が助かることが全てではないと思った。治療は命を救うことだけを示しているのではないのだなと。
福原の母、絵梨さんの存在がとても2人に大きな影響を与え、また繋がりがあったことに驚いた。
絵梨さんが2人を医者にしたのだなと。「雨の日、憂鬱なこともどうすれば楽しくできるか考えることが楽しいんだよ!」太陽のような人で、とても印象的な人物だった。
冷徹で父親失格だと思っていた欣一郎が実はそうではなかった、母親を誰よりも愛し福原も大切に育ててきたと最後に知って蟠りがとけたのが本当に良かった。
肉体的に死んでしまっても、最後にお互いの心を通わせたことで本当の意味で欣一郎も福原も助かったのだと思った。
こんなにも患者に寄り添い続ける桐子は素晴らしい医者だと感じた。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ最後の医者は海を望んで君と生きる★4.5
たまたま前作を人にプレゼントしようと本屋にいったら新作が出てて歓喜!迷わず買った。
今までのシリーズとはちょっと違うテイストに感じられた。というのも今まで以上に医者以外の登場人物に焦点をあわせていた。福原が助けられなかった辻村浩平とその妻の藍香。その藍香に思いを寄せるがうまくいかない桃谷尋。尋と藍香と浩平のストーリと福原と桐子と音山のストーリが並行して進んでいく。あのスーパーヒーローのような医者だった福原が浩平を救えなかった時についに心が折れてしまいオペも怖くてできなくなるのは予想外だった。人は死んでも生きている人たちに強く影響し続ける。なんなら生きている時以上かもしれない。その人の死は救いになることもあるし枷になることもある。残された側の苦しみがよく描かれている作品だった。
エピローグの墓参りに行くシーン、福原と桐子、藍香と尋が居合わしたところで尋がいう「三人で生きているみたいだ」というセリフは凄かった。並行していた2つのストーリーがそこで重なる感じがして涙が出た。 -
Posted by ブクログ
このラストで良かった…!!
道を間違えてもう戻せないものを全てなかったことにしてしまうのも正解かもしれないけど、その中でもがいてきた人や戦ってきた神達の報われなさをこのラストが全て救ってくれました!
「神頼みができない切間」が印象的でした。物事の最終手段は神頼みだ!って思いたいのにこの世界で、この人は最も神に頼れない、自分で戦うしかない孤独な立場が切ないです。
そして私の好きな神が切間の願いを叶えて助けてくれるのが好きすぎます。
烏有の口調がすぐ出てきたのも、ずっと自分を押し殺して頑張ってきた糸が切れて素が出せた瞬間で何気に好きなところです。切間と烏有の再会は泣けました。 -
Posted by ブクログ
1巻で気になって仕方なかった組織の秘密が20年前の出来事から明かされる2巻! なぜ、この組織は作られたのか。そして何をしていたのかが明かされるドキドキの話でした。 神々もさらにおどろおどろしい物ばかりで時代によって違う信仰の度合いかな。 くわすの神が大好きです笑 1人のおじいさんの信仰によって生きている神でしかも全然害がないし、なんなら優しい神様であとからもなんだかんだ助けてくれるいいやつだ!ってなりました。 そこに在わす神は特に大事なキーパーソンで、それ自体は何か動き回るわけでも、しでかす訳でもないのに、最も危険という神々しい佇まいですよね。 でも使う人によっていい物にも悪いものにもなる…それを教えてくれる訳では無いから本当に人によるところが神って感じでした。 この事件で烏有が選んだ人生の選択がかっこいいです!しかも自分らしくもありながら、なんだかんだ自分を導いてくれた切間を尊敬した姿で今後を作っていくところが悲しいながらも、奮闘するところが好きです。 チンピラが武骨な人間になっていくところが、人って変わるんだなって感じさせます。 3巻はどんな話になるんでしょう…!!
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Posted by ブクログ
読んでみたら大ハマり!イッキ読みしました! 妖とか神とかそうゆうもの好きなんです笑 どんな神かっていうそれぞれの名前もセンスが良くて、中でも私は「水底の匣の中の神」と「知られずの神」の話が好きです。 不気味で得体の知れなくて、でも絶対的に何か影響を与えながらもそこにい続ける神の不確かさと、そこに住んでいる人間のどこか危険なおどろおどろしいものを感じさせる塩梅が素晴らしいと思います。 ダークファンタジー好きの人は必見! 漫画化もされているのでそのうちアニメ化されるんじゃないでしょうか…!? しかも最後に領怪神犯だけでなく、特別調査課の隠されている秘密の片鱗を知ったところでこの巻が終わるのがつい次の2巻に手を伸ばしてしまいます。