樋口有介のレビュー一覧
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高校生の木村くんが主人公の短編集。元警察官のフリーライターも登場するが、あくまでも脇役。ハードボイルドな高校生活を送る都立高校生の物語。連作なのかと思ったら、時期がかぶっているのに彼女らしき人物の名前が違っていたりと、主人公の名前が同じなだけで基本的に短編の関連性は低い。それで面白くなくなっているということはないと強調しておこう。青春ミステリーとは一線を画しているのが特徴か。作者自身が指摘するとおり、スポーツ万能でもなく頭脳明晰でもない、ただの高校生が主人公。だからこそずっと同じ彼女というわけにもいかなかったのだろうなと想像。普通の高校生にずっと付き合ってる彼女ってあんまりいないからね。
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主人公が2人、三人称など、シリーズ異色作。その異色さが成功しているかどうかというと、なかなか難しい。軽さと同居している意外性のあるミステリー、普通ならば青春もので書かれそうなミステリーがハードボイルドと言う変わった味付けによって印象的な読後感を残すのがこのシリーズの特徴であり、魅力だと思う。ところがこの作品では眼鏡のおっとりした大学生が登場することによって、中途半端になってしまった印象が強い。愛すべきキャラクターなので、作品の魅力となっていることは間違いないが、逆にそちらの視点だけでもよかったのではと思えてしまった。いつのまにか携帯が普及しているのや、歌舞伎町がまだまだ元気なのは時代の流れで仕
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ネタバレ妻に逃げられ、娘の成長に心痛めているのは、このテイストのミステリーの主人公に似合わない気がしないでもないが、日本人だからという理由で納得させる。気の聞いた科白、作品全体に漂う倦怠感と紫煙。ウイスキーとコーヒーの香りとくればまさしく男の子の憧れるハードボイルドな私立探偵である。さらに起こる事件はペットの失踪ではない。美しくも怪しい依頼人が持ち込む未発覚の殺人事件。きちんとドンデン返しもあり、ミステリーとしても楽しめた。怪しい人物が実はそんなに悪くなかったという程度のドンデン返しであるが、こちらもそんなにミステリーを求めていない。20年前でパソコン、携帯と言った現代では不可欠なツールが未登場なのが
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Posted by ブクログ
死んだ元恋人の足跡を辿るうちにそれまで知らなかったもう一つの顔が見えてきて・・・よくあるストーリーと言ってしまえばそれまでだが、オカルトチックなスパイスと作者得意のライトな文体が飽きさせずに最後まで読みきらせる。犯人は確かに意外な人物だったが、ちょっとアンフェアかもと言う気がした。よく読み直せばわかるのかもしれないが。それよりも本当に黒魔術ってあったのかもと思わせる展開はお見事。オカルトに流れてしまいそうで不安にさせておいて、そのギリギリのところでミステリーに帰ってくる。決していい読後感ではないのだが、ほっと一息つかせるエピローグは印象的だった。アリバイも密室も何かトリックがあるわけではない。