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女子大生・三浦鈴女は、殺害された人気アイドル・神崎あやが中学時代の同級生であったことに衝撃を覚える。傷だらけの状態で発見されたあやには、刺青を消した痕があった。続いて、別の同級生が隅田川で水死体として発見される。彼女にもあやと同じ場所に、同じ刺青があった。2人の右肩にあった小さな薔薇の刺青。刺青同様に2人の同級生が消したかった過去とは何か。あやの事件の記事を依頼された柚木草平は、鈴女たちの中学時代に事件の発端があるとみて関連性を調べ始めた。事件の背後にある悲しい真実に二人は?《柚木草平シリーズ》番外編ともいうべき傑作。
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柚木草平シリーズ、4作目。
今回は柚木草平目線は少なく、三浦鈴女(すずめ)という女子大生の目線で描かれる番外編的なシリーズ作。
ハードボイルドな探偵の中年男性から女子大生の若い女の子に主人公が変わって、正直そういうのあんまり好きじゃなくて期待はしてなかったんだけど、意外とこのすずめちゃんが可愛くて、最初から楽しく読めた。不器用な恋愛模様も、ほのぼのとしてて、好印象。第三者目線から描かれる草平の姿も新鮮だった。事件の方は打って変わってドロドロした人間関係だったけど。
主人公が変わって、それまでの3作とは雰囲気が違ったけど、これはこれで面白かった。すずめちゃんが再登壇することってあるのかな。
Posted by ブクログ
鈴女ちゃん 21歳大学生 の周りで高校の同級生が二人殺される。
二人の事件の関係性は? てことなんだけど、鈴女ちゃんの父は雑誌の編集長で、そこのライターが柚木氏。そういう繋がりですね。
身近で二人も殺されて、偶然はないやろ~と素人も思うわけです。
でも、それは同級生だと知っているから、、なのね。何にも知らないところから接点を見つけるのは相当な偶然と、根気と刑事のカンってやつが必要なのでしょうねぇ。
今回は鈴女ちゃんがいたので、なんだか新鮮だった。
にしても、なんだか疲れた21歳ばかりだった。
もっとはじけて、尖がってるように思うんだけど。。。そういう21歳もいるってことか。
Posted by ブクログ
びっくり! 主人公が女子大生だ。本書は<柚木草平シリーズ>の1作。これまでに3作読んできたが、本書は趣がガラッと変わってかなり本格的。あらかじめ張っておいた伏線を、最後に落としてみせる展開の切れ味は、前3作を軽く凌ぐ。巻末の解説をみると、やはり「特別篇」と位置づけている。これまでの厳格なまでの1人称視点ではなく、3人称視点で語られている。その上、主人公がかわいい女子大生で、中学生時代の同級生が連続して死んだ謎を追う設定なのである。柚木はほとんど脇役に近い。それでも、決めるところは決めるのは、さすが。恰好いい。興味を惹かれたのは、今回は3人称視点なので柚木の姿が描写されているということ。「脂っけのない長髪を無造作にかきあげ、黒いTシャツに綿ジャケット。歳は40前らしいがヤクザっぽい雰囲気のなかにへんな色気が感じられて・・・・・・」とある。客観的に描かれた柚木には、イメージしていたのとは違い、かなり危ない雰囲気が漂っていた。視点をかえるだけで随分と印象が変わるものだと、あらためて驚かされた。そうだ、はじめに「びっくり!」と書いたのは、もちろんいい意味で。際どい社会問題も取り込み、そこにピントはずれなかわいい女子大生の恋の行方も絡め、かなり重めな安定感のある作品に仕上がっている。真相は人間心理をついた深刻なもので、考えさせられる。それでも、ほのぼのとしたラストシーンにほっとさせられ、希望を感じさせてもらえたのは救いだった。
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