樋口有介のレビュー一覧

  • 礼儀正しい空き巣の死

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    なんと、前作があったらしくそれを読まずに読んでしまった。
    超能力ってのが何かなんとなくしか最後までわからなかってモヤモヤ。

    読み始めはなかなか進まなかったが、途中から面白くなった〜

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    2021年08月08日
  • あなたの隣にいる孤独

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    ネタバレ

    戸籍のない玲菜が母親と二人で「あの人」から逃げながら生きているところから始まる話。

    14才で「考えても仕方ないことは、考えても仕方ない」と自分に思い込ませている玲菜が不憫だった。

    周東との会話がコミカルで玲菜の生い立ちほどの深刻さを感じないが、それが余計に玲菜の諦めを浮き上がらせているように感じた。それと玲菜が、出会う人みんなに感謝している所も、その対比を手伝っていると思う。

    秋吉と周東と三人でご飯を食べている時に「嬉しいときは、泣いてもいいのだ」と涙が止まらなくなった玲菜。14才が今まで我慢してきた物が一気に崩壊した瞬間は、本当に堪らなかった。

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    2021年02月28日
  • 亀と観覧車

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    ホテルの清掃員として働きながら夜間高校に通う涼子16歳。怪我で働けなくなった父、鬱病になった母がいて、生活保護を受けている。ある日、クラスメイトからセレブばかりが集う「クラブ」に行かないかと誘われ、小説家だという初老の男性と知り合う。

    ミステリーではなく純愛物語らしいが・・・。
    小説家は著者自身のよう。
    著者の中で最も面白くなかった。

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    2021年01月07日
  • 礼儀正しい空き巣の死

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    シリーズものだったようです。
    1作目を読んでいないので、最初??な部分がありました。刑事たちの人物像や関係性など。

    どうも卯月が好きになれなくて、いまいちだったな。
    話がてんこ盛り過ぎて、、、。
    タイトルはちょっと違うよね((+_+))

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    2020年12月04日
  • 変わり朝顔 船宿たき川捕り物暦[1]

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    再読のせいか、ストーリー以外が気になった。最後の方に出てくる「二十六夜待ち」を約束したのは、長屋のみんなだと思うが、「お葉との約束は守れそうだな」とある。いつの間にお葉と約束したのか? パラパラと探してみたが見つからない。
    気になる。

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    2020年11月30日
  • 礼儀正しい空き巣の死

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    ネタバレ

    あっ、シリーズ2作目なのね(知らなかった)
    事件もりもりで全てが繋がるのがすごい!!
    とりあえず、1作目を読んでみよう。

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    2020年11月14日
  • 彼女はたぶん魔法を使う 柚木草平シリーズ1

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    元刑事のハードボイルド風ライターの柚木。
    女好きで飄々とし過ぎていて、身内にいたらイラっとしそうだけど、刑事としては優秀だっただろうことが何となく分かります。
    その経験も活かして交通事故の真相を明らかにする訳ですが、女性関係はモテるが故に前途多難。
    タイトルだけだと爽やかなイメージだったので、柚木のキャラの癖が強くて意外。でもさらさらっと読めて面白かった。

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    2020年07月12日
  • 亀と観覧車

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    樋口作品には珍しい女子高生が主人公の物語。
    いつもの若い男性が現状の辛さを受け入れながらシニカルかつ気楽に生きている物語は良いのだけれど、それが女性となると読んでいてキツくなるのは自分が男だからなのか。
    確かに「純愛」なんだろうけど、感情移入が難しい関係だったな。

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    2020年05月19日
  • 風景を見る犬

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    夏、沖縄、青春、そして殺人…。高校生最後の夏休み、香太郎は次々と出会う美女たちに翻弄されながらも、事件の結末を風景として見つめつづける。熱い街で起きた殺人事件を描く青春長編ミステリー。
    なんとなく遠い国のどこかで起きた事件という気がする。主人公たちの無気力感や雑踏のない街の空気が、そういう気持ちにさせるのだろうか。沖縄の東と西の読み方など勉強になった。

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    2020年05月17日
  • 海泡

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    海泡 なんのことだろうと思いつつ
    小笠原を舞台にした ひとりの青年 洋介が巻き込まれた
    殺人事件を 心持ちエロティックな状況をおりまぜて
    ドキドキを増幅させた ついつい読み進めてしまう1冊だった

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    2020年03月17日
  • 探偵は今夜も憂鬱 柚木草平シリーズ3

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    内容(「BOOK」データベースより)
    美女に振りまわされつつ、事件調査も生活の糧にしているフリーライターの柚木草平。エステ・クラブの美人オーナーからは義妹に関する調査、芸能プロダクションの社長からは失踪した女優の捜索、雑貨店の美人オーナーからは死んだはずの夫から送られてきた手紙の調査の依頼が舞い込むが…。柚木を憂鬱に、そしてやる気にさせる美女からの三つの依頼。私立探偵シリーズ第三弾。

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    2019年11月05日
  • 初恋よ、さよならのキスをしよう 柚木草平シリーズ2

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    内容(「BOOK」データベースより)
    娘と訪れたスキー場で、柚木草平は高校時代の初恋の女性・卯月実可子と二十年ぶりに出会う。以前と変わらない美貌のまま、雑貨店オーナーとして活躍していた彼女が、再会後まもなく何者かに殺害される。実可子の姪から事件の調査を依頼された柚木は、高校の同級生を順に訪ねていくが…。事件の謎とともに、青春のほろ苦い思い出が柚木を深く悩ませる、私立探偵シリーズ第二弾。

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    2019年11月05日
  • 彼女はたぶん魔法を使う 柚木草平シリーズ1

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    あらすじ
    元刑事でフリーライターの柚木草平は、雑誌への寄稿の傍ら事件調査も行なう私立探偵。今回もち込まれたのは、女子大生轢き逃げ事件。車種も年式も判明したのに、車も犯人も発見されていないという。被害者の姉の依頼で調査を始めたところ、話を聞いた被害者の同級生が殺害される。私生活でも調査でも、出会う女性は美女ばかりで、事件とともに柚木を悩ませる。人気シリーズ第一弾。

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    2019年11月05日
  • 少女の時間

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     柚木草平シリーズ。

     2年前女子高校生が殺された事件を調べ始めた柚木は、彼女が通っていたボランティア団体に糸口を見出す。

     派手というか、個性的な女性が次々出てくるので、ちょっと目くらましされるけど、根底にあるのは持てるものと持たざる者の差なのだと思う。

     持てるものがいて、持たないものがいた、その格差が悲劇を連鎖させていく。
     被害者には、同情する。が、純粋に同情できない。
     が、そのチョイスをしてしまった、せざる得なかった背景を哀れに思う。

     私はもう少女ではない。むしろ彼女の親の世代だ。だからこそ、いらだつ。子供を子供として守ってやらなかった周りに怒りを覚える。

     きちんと子

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    2019年10月22日
  • 少女の時間

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    元刑事のフリーライターが殺人事件の謎に迫る。
    やたらと美人にモテる主人公は、いつも通り。
    このシリーズ、読んでるようで読んでないのが多いかも。

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    2019年06月12日
  • 猿の悲しみ

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    殺人罪で服役経験をもつシングルマザーの風町サエは、現在弁護士事務所の調査員。無敵の彼女の唯一の弱点は息子だけという新たなヒロインが登場する異色のハードボイルド小説。
    登場人物や組織にそれぞれモデルがあって世界観に馴染みやすいのと、なんといってもヒロイン・サエの個性に魅了される。気は優しく力持ち、そして類いまれなる美貌に美脚。外国映画の女性ハードボイルドもの、『グロリア』や『私はウォシャウスキー』をイメージすればよいか。

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    2019年05月02日
  • 亀と観覧車

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    怪我で働けない父と鬱病の母を持つ女子高生・涼子。初老の小説家との出会いが彼女の運命を劇的に変える。一筋縄ではない純愛物語。
    新機軸の樋口作品。いつものシニカルな少年や中年男性が登場しないので、なかなかその世界観に入り込めない。純愛ものでありながら、理想的とも憧憬も抱かない不思議なストーリー展開は、この小説を実験とするなら成功している。

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    2019年02月26日
  • 平凡な革命家の食卓

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    平凡な革命家の食卓
    題名とは違う ミステリー小説
    女性刑事など 登場人物の女性が
    魅力的でかつ キーパーソンの男性が
    男としては 羨ましくおもいます。
    何気によみつづけてしまって やっぱり
    面白い1冊になりました。

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    2019年02月11日
  • 金魚鉢の夏

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    不思議 不思議な感覚の本
    今の時代から ありえそうな仮定のミステリー
    善人 普通の人 犯罪者 社会不適合者
    区別をして社会を構築する
    面白かったんだけど
    感動とは違う 何かを感じた

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    2019年01月20日
  • 刑事さん、さようなら

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    発表から時間が経ってはいるけれども、樋口センセが描くローカル色っていうのは変わってないんだなぁ…と再確認。
    そこに息づく人が醸し出す空気感がリアル。

    で、今作も四十路の刑事が語り部ということで、もうそろそろ自分のなかでの「青春ミステリ」な樋口センセというポジションが消えかかって…w
    ただ「強い正義感を厭う」ていう人物造形は、なるほどなー…と感じるものであります。
    センセらしい。
    自分もまたそういう側の性格だからかもしれないけど。

    しかし作中でも述べているように「正義と正義感」は異なるものですし、そして「正義感を厭う」からといって真の意味での正義に敬意を払うのかといえば別…っていうことを物語

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    2019年01月10日