【感想・ネタバレ】少女の時間のレビュー

あらすじ

月刊EYESの小高直海経由で、ある未解決事件を調べ始めた刑事事件専門のフリーライター・柚木草平。2年前、東南アジアからの留学生支援のボランティアをしていた女子高校生が殺害され、都内の神社で発見された事件だ。しかし、話を聞き始めた翌日に、ボランティア施設と同じビルにある雑貨店の店員が急死してしまう。事故か殺人か、2年前の事件との関連を疑う柚木だが……。当時から女子高校生殺害事件を追う所轄の女性刑事、ビルオーナーの母と娘など、調査で出会う女性は美女ばかり。二つの事件に隠された真実にたどりつけるのか――。“永遠の38歳”柚木草平の軽やかな推理。/解説=大矢博子

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

+★★

あまりに面白くて、星七つ(^ ^

元刑事のフリーライターで、やたら女にもて、
しかも女難の相があり...というコメディ調ミステリ。
いやまぁ、「よくある話」とは言える(^ ^;
が、文章のテンポが良く、読んでて心地よい(^ ^

軽い文体ではあるが、取り上げてる「事件」は、
根が深く複雑な展開を見せ、容疑者も二転三転、
純粋なミステリとしてもワクワクしながら読める(^ ^

シリーズ物で「お馴染みの美女軍団」も健在、
「永遠の38歳」の活躍から目が離せない(^ ^

例によって「ミステリ」なので、細かくは書けませんが、
文句ナシに読める至高のエンタテインメントです(^o^

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2019年10月08日

Posted by ブクログ

出てくる女性が殆ど美女ばかりという荒技を使ってしまった作品。もはやこんな捻くれた草平がどうしてここまでモテるのかという疑問を持つことすら馬鹿馬鹿しくなるレベルなので、図らずもシリーズ最終作になってしまったであろう一冊はこれで良かったんじゃないかな。

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2024年02月17日

Posted by ブクログ

 2019 年に文庫化されていた作品ですが、発売に気付かず、久々の草平さんとの再会になりました。
 読み進めていくうちに、一人娘の加奈子ちゃんがそろそろ小学校卒業という記述があったり、冴子さんとの別れの気配が匂わされていたりと、シリーズ完結の気配が感じられて、どうしてもそこが気になってしまって、続編が出ているのかを確認。
 そこで、作者の樋口有介さんが2020 年に急逝されていたと知り、衝撃を受けました。
 今回の「少女の時間」の後にまだ文庫されていない続編が発売されており、完結編の構想に入っている段階での訃報だったと、東京創元社の HP に掲載されていて、あまりの衝撃に続きが読めなってしまい、再び本を手に取るまでに数日を要しました。
 それでもなんとか続きを読み進めているうちに、シリーズが完結しないままというのも悪くないかも、と思えました。もちろん、樋口さんが急逝されていたことは悲しいことです。けれど。「草平さんはずっと変わらずに、女性たちに振り回され続けて生きて行くんだろうな(苦笑)」という、そんな気持ちでいるのもいいんじゃないか、と。
 今回も女性に振り回されて、なんとなくハードボイルドになり切れない、いつもの草平さんが、ちょっと重たい事件を追い、その真相に迫っていきます。扱う事件やその背景には世の中の闇みたいなものが潜んでいて、だからこそ、いつもの草平さんに救われました。
 最終巻となってしまった最後の1冊は、文庫になってからのお楽しみとして取っておきたいと思います。

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2022年03月23日

Posted by ブクログ

永遠の38歳、柚木草平シリーズ。
2年前の女子高校生殺害事件の調査を請け負ったフリーライター・柚木草平。一方、東南アジアからの留学生支援のボランティアをしていた女子高生が殺害され、2年前の事件との関連性を疑う草平だが・・・。
相変わらず美女(しかも性格が面倒臭い)ばかり登場し、好意を寄せらる草平。
今回は特に女性が多かったような。
恋人・冴子との今後が一番気になった。

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2020年12月21日

Posted by ブクログ

晩節を汚してしまったな、という印象。
後半に差し掛かるまで、登場人物の会話全部に、変なところで言葉を区切るという共通の癖が表れている。それはさすがにヘタクソすぎでしょ。主人公の会話が厨二病レベルのハードボイルド崩れであることは覚悟して読むのだけど、全員の会話がヘタとなるとしんどい。
差別主義的なネトウヨ思考がところどころで出てくるのもつらい。といっても、自分が左翼だから著者の思想が気に入らず作品の評価を低くしたいというわけではない。著者の思想が複数の登場人物によって語られるというのが小説のキャラクター造形として誤っているということ。ウヨ的な思想の登場人物がいるのはいいけどそれは一人であるべき。なぜなら人間の思想は人それぞれだから。主人公、補佐役、愛人、キーマン、と右翼団体の内部を描いているわけでもないのにウヨ思想を複数の人物に語らせてしまうのは、著者の思想が小説内に漏れてしまっているということ。これはやってはいけない。
それでも次々に現れる様々な美女という趣向は楽しかったし、最後の謎解きを犯人の安易な独白に委ねなかったことは前作よりマシといえる。

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2022年06月15日

Posted by ブクログ

 柚木草平シリーズ。

 2年前女子高校生が殺された事件を調べ始めた柚木は、彼女が通っていたボランティア団体に糸口を見出す。

 派手というか、個性的な女性が次々出てくるので、ちょっと目くらましされるけど、根底にあるのは持てるものと持たざる者の差なのだと思う。

 持てるものがいて、持たないものがいた、その格差が悲劇を連鎖させていく。
 被害者には、同情する。が、純粋に同情できない。
 が、そのチョイスをしてしまった、せざる得なかった背景を哀れに思う。

 私はもう少女ではない。むしろ彼女の親の世代だ。だからこそ、いらだつ。子供を子供として守ってやらなかった周りに怒りを覚える。

 きちんと子供やらないと、きちんと大人になれないんだよ。

 て、ダメな大人として描かれているっぽい柚木だけど、<大人>としてはちゃんとしているのである。(夫、彼氏、とかでは多分だめなんだろう)
 ただ生きてるだけじゃ、大人になれないんだよ、って多分そういう話ww

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2019年10月22日

Posted by ブクログ

元刑事のフリーライターが殺人事件の謎に迫る。
やたらと美人にモテる主人公は、いつも通り。
このシリーズ、読んでるようで読んでないのが多いかも。

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2019年06月12日

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