樋口有介のレビュー一覧

  • 捨て猫という名前の猫 柚木草平シリーズ9

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    思った以上に大きな話になって意外でした。死んでしまった人は帰ってこず、物悲しさが残ります。シリーズもののようですが単品でも大丈夫。他の作品も読んでみたいと思いました。

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    2014年01月23日
  • 彼女はたぶん魔法を使う

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    再読。柚木草平シリーズ第一弾。1990年の作品。
    2006年に創元推理文庫から再販されているのが嬉しい。

    シリーズ主人公の柚木草平は、元警官のフリーライターで、別居中の妻と娘がいて、警察キャリアの恋人がいるという設定。

    女子大生ひき逃げ事件の真相を追う中で、何人か美女が登場するのだが、タイトルの魔法を使う彼女って誰なんだろうと思うくらい、タイトルと内容がリンクしていないのが残念。
    女性に対して相当皮肉った、ふざけたような会話をするのもやりすぎな感じ。
    内容は普通に面白い。

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    2013年12月17日
  • 誰もわたしを愛さない 柚木草平シリーズ6

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    この作者の作品は、文章が読みやすいので時々読みます
    このシリーズは、ハードボイルドテイストを狙った会話のテンポがいいですね
    ストーリー展開は、若干もたもたした感じがしました。謎解きも、やや無理やりちょっとひっくり返してみた,という感じで、幕切れも私はすっきりしませんでした。
    ただ、新しい担当のキャラクターはいいですね。この後に期待したいです

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    2013年10月26日
  • 窓の外は向日葵(ひまわり)の畑

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    この夏を忘れない。まばゆい夏の午後、なぜ少女は
    姿を消したのか。あの名作「ぼくと、ぼくらの夏」を
    原点に描く、青春ミステリーの新たなる傑作。
    東京の下町を舞台にくり広げられる爽やかで可笑しく
    て、ちょっと切ない青春ミステリー。

    買ってはみたのものの長らく積読状態でした。樋口有介は好きな作家で、柚木草平シリーズであれば、間を置かずに読むのですが、イマイチ気が乗りませんでした。

    最近、本を読む気力が湧かなかったので、手にとってみたのですが、なかなか面白かったです。樋口作品は、ミステリー色が弱く、私的にはキャラクターの掛け合いの方が楽しみですが、本書ではその辺りも頑張っています。

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    2013年10月13日
  • 枯葉色グッドバイ【新カバー版】

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    椎葉のキャラは好きですが、夕子のことがどうしても好きになれませんでした。
    自信過剰のヒステリック、イライラしてしまいました。
    内容は良かったです。

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    2013年10月03日
  • 苦い雨

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    樋口節は健在なのですが、主人公や関わる女性がいい大人なので、氏の持ち味である青臭いシニカルさが活かしきれていない。
    物語としてはそれなりに面白いのですが、樋口ファンとして満足できる作品ではなかったので辛めの星3つ。

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    2013年08月20日
  • 窓の外は向日葵(ひまわり)の畑

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    6月-8。3.5点。
    樋口さんらしい、軽快な台詞運びのミステリ。
    高校の部活の美人部長が、失踪。同時に男の副部長も。
    元刑事の父親が、顧問の先生の美しさに負け、独自に捜査。
    軽いタッチであっさり読める。まあ、こんなものでしょう。

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    2013年06月26日
  • 彼女はたぶん魔法を使う 柚木草平シリーズ1

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    元警察、いまは私立探偵で女性好きな主人公が、個人的に依頼をされた事件?事故?を調べて行く・・・。後半終わりかけでようやく犯人が予測できた・・・。

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    2013年04月28日
  • 彼女はたぶん魔法を使う 柚木草平シリーズ1

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    行く先々で女性にモテる、ってところを除けば、普通にハードボイルドな推理小説。ドラマのノベライズみたいな感覚なので、そういうのが好きな人にはウケると思う。

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    2013年04月11日
  • 夢の終わりとそのつづき 柚木草平シリーズ5

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    20130330 男の視点からはうらやましい話し。登場する女性がみな惹かれるのは男の希望に近い行動をしてくれるからか。女性読者の反応が知りたい。

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    2013年03月30日
  • 初恋よ、さよならのキスをしよう 柚木草平シリーズ2

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    変わらず、セリフが良い。テンポ良く、あっという間に読める。の被害者の姪とのやりとりで、主人公のセリフが普段のペースから外れる妙も良い。シリーズ全部読みたくなる。

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    2013年03月28日
  • 木野塚探偵事務所だ 木野塚佐平シリーズ1

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    20130225 デビュー作の後、二作くらい読んだ記憶がある。昨年ピースを久しぶりに読んだ。この作品は作者の今のとしだから読めるのかも。笑えない哀愁がハードボイルドなのだろうか。

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    2013年02月25日
  • 夢の終わりとそのつづき 柚木草平シリーズ5

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    柚木草平、35歳の事件。
    元々は他のキャラクターによる作品を全面改稿により柚木シリーズとして復活させたとのこと。
    うらやましいほど自由で女にモテる柚木だが、常に孤独感が漂う。古今東西、ハードボイルド作品の主人公に与えられた宿命なのか。男の生きざまを教えてくれる。

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    2013年02月18日
  • ぼくと、ぼくらの夏

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    セリフの妙。テンポ良すぎて登場人物捕捉できず、何回か見返した。いきなりヒロインにさんづけしたりして、あれっと思って見返した。初出1991年。ちょっとだけ進んでいる都会の高校生。当時の雰囲気を堪能できる。ミステリーとしては軽いが、やはりセリフの妙。楽しめた。

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    2013年02月23日
  • 彼女はたぶん魔法を使う 柚木草平シリーズ1

    Posted by 読むコレ

    柚木草平シリーズの第一弾。
    これ1990年作品なんだね。まったく古さを感じないし
    むしろ瑞々しいくらいです。
    「ぼくと、ぼくら~」を読んだときにも感じたし、恐らく
    作家さん独特の力なんでしょうね。凄いなー。

    当然携帯電話なんてないから探偵は電車を使って
    ウロウロとし、足で動きまわるんですねー。
    自分にとっても携帯なんて付き合いはここ数年の
    ものだし、こういった状況を読む方がしっくりきます。

    これは全シリーズ読まねば!

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    2013年01月30日
  • 探偵は今夜も憂鬱 柚木草平シリーズ3

    Posted by 読むコレ

    草平シリーズ3作目。
    中篇を3作品収録だったんですね。

    正直、ここらでシリーズの核になるような
    重たい系の長編を期待していただけに...かなり残念。
    それぞれのストーリーもやや小ぶりだし、
    短編で同じような設定のストーリーを読むには
    少々飽きてしまうなー。うーむ。

    草平自体のキャラは好きですがさすがに
    ストーリーでもっとワクワク出来ないとその良さも
    半減。小出し小出しで面白いものではないかな...
    (自分にとっては)。

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    2013年01月30日
  • 初恋よ、さよならのキスをしよう 柚木草平シリーズ2

    Posted by 読むコレ

    草平シリーズ2作目。
    草平自身の初の事件とも言える高校時代の
    メンバーによる構成。

    実は草平と自分は同い年の38歳。
    このストーリーと自分を比べても余りにも高校生時代
    にすごした時間のギャップが大きくて、感情移入は
    出来ず、思いの他甘酸っぱい気分になれず...。

    この作家さんてきっとフェア過ぎてミステリーとして
    読む分には物足りずで、その手のファンからは
    軽んじられていそう。その代わり、ミステリー以外の
    ファンからは多く支持を得てるんでしょうね。

    3作目に個人的には期待。

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    2013年01月30日
  • 夏の口紅

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    主人公のセリフでないつぶやきが秀逸。父親の訃報を起点とし、父親の遺品の意味と存在すら知らなかった姉捜しが始まる。奇妙な義理の従妹が義理の妹になり、そして特別な存在になる。彼女の、きっと捜してくれるから、捜してくれるはず、やっぱり捜してくれた。というありがちのパターンは十代の頃の出会いたくない恐怖の一つであったな。

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    2013年06月05日
  • 窓の外は向日葵(ひまわり)の畑

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    まばゆい夏の午後、なぜ少女は姿を消したのかーー。
    東京の下町にある松華学園の江戸文化研究会の部長が失踪した。部員の青葉樹は無理やり事件に巻き込まれ、さらに元刑事の親父も美人顧問への下心から事件を追う。下町を舞台とした青春ミステリー。

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    2013年01月17日
  • 楽園

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    巻末「文庫化によせて」で樋口氏自ら述べている通り、傑作か駄作か判断に迷います。樋口節を期待する向きには肩透かしを喰らうものの、別の作家の作品であれば南国の雰囲気や、暴力的な文明の侵略に対する問題提起など、充分に堪能できると思う。
    悩んだままに中庸の星3つ。

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    2012年11月30日