樋口有介のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ『木野塚探偵事務所だ』に続く、木野塚佐平シリーズ第二弾。
前作は連作短編集、今回は長編。
そして、事件も何だか、でっかくなりました。
個人的には前作より、面白かったのだけれど(あとがきによると”文体”が前作から変わっているとのこと、そのため?)、前作の愛嬌のあるキャラクタたちと珍妙な事件の絡みが好きであった読者は、色々とギャップを感じてしまうだろうなと思った。
前作にもひとつはまりきれなかった私も、「あれ?こんな作品だっけ…」と思ったくらい。
総理大臣の死、それに関する妙な説。
木野塚氏の希望通り、大事件が迫ってくる。
木野塚氏が空回りしている面も今回はあるものの、けっこう彼の望みが叶っている方なのでは?
”警官生活三十七年、警視総監賞を受賞”、暗記してしまいそうな、木野塚氏の口癖というか、キャッチフレーズというか。
これをことあるごとに述べ、ハードボイルドを気取る(決まりきっていないことが多いけれど)木野塚氏と頭の回転が速く、木野塚氏の理想の女性像とかけ離れたボーイッシュな桃世のキャラクタは相変わらず。
桃世ファンの私としては、ケニアから戻ってきて、嬉しい。
著者曰く(こちらもあとがきより)、この作品は”大バカ大ナンセンス小説”。
本作については「ちょっと調子にのりすぎたかな」だそう。
その著者のくだけた感じがうまく作用しているのが、この作品には良い弾みを与えてくれたように、私には思えた。
第3弾があるならどういう方向へ持ってゆくのか?? -
Posted by ブクログ
この夏を忘れない。まばゆい夏の午後、なぜ少女は
姿を消したのか。あの名作「ぼくと、ぼくらの夏」を
原点に描く、青春ミステリーの新たなる傑作。
東京の下町を舞台にくり広げられる爽やかで可笑しく
て、ちょっと切ない青春ミステリー。
買ってはみたのものの長らく積読状態でした。樋口有介は好きな作家で、柚木草平シリーズであれば、間を置かずに読むのですが、イマイチ気が乗りませんでした。
最近、本を読む気力が湧かなかったので、手にとってみたのですが、なかなか面白かったです。樋口作品は、ミステリー色が弱く、私的にはキャラクターの掛け合いの方が楽しみですが、本書ではその辺りも頑張っています。
セルフパロディーの部分にはニヤリとさせられました。この親子の掛け合いもなかなか好きです。真夏さんはいささか消化不良でした。