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高校二年の気だるい夏休み、万年平刑事の親父が言った。「お前の同級生の女の子が死んだぞ」。偶然のことでお通夜へ出かけたが、どうもおかしい。そして数日もしないうちに、また一人。ぼくと親しい娘ではなかったけれど、可愛い子たちがこうも次々と殺されては無関心でいられない。担任の美人教師とやくざの娘で心ひかれる少女と力を合わせて、ぼくは真相を解きあかそうとこころみる。ほんのりと大人びた少年少女が体験する鮮烈な心の揺れを描き、開高健氏に絶賛された都会派青春小説。
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Posted by ブクログ 2022年04月07日
作者である樋口有介氏のデビュー作。或る事件をきっかけとして出会った高校生カップルが、事件の謎を探る過程で互いの仲を深めていく青春ミステリー小説。主人公である高校生男子の一人称による語りで物語が進行するが、主人公と登場人物の会話でストーリーが進む場面も多く、ラノベ風味の仕上がり。評者がこれを初めて読ん...続きを読むだのは1996年ごろ。評者は何度も爆笑しながら読み、作者の名前は忘れられぬものとなった。その後、本作は評者にとって何度も読み返すほどのお気に入りとなって今日に至るが、昨年、氏が逝去されたと報じられた。残念に思う。
Posted by ブクログ 2013年02月23日
セリフの妙。テンポ良すぎて登場人物捕捉できず、何回か見返した。いきなりヒロインにさんづけしたりして、あれっと思って見返した。初出1991年。ちょっとだけ進んでいる都会の高校生。当時の雰囲気を堪能できる。ミステリーとしては軽いが、やはりセリフの妙。楽しめた。
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