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警視庁(ただし経理課一筋三十七年)を定年退職した木野塚佐平氏。フィリップ・マーロウ、リュウ・アーチャーなど、ハードボイルドに心酔する氏は、長年貯めたヘソクリを元手に、憧れの探偵事務所を開業する。しかし、凶悪事件の依頼どころか、念願の美人秘書もやってこない。そんなある日、近所づき合いで掲載した業界誌の広告から、ひょんな依頼が舞い込んでくる。記念すべき木野塚探偵事務所最初の事件は、何と、金魚の誘拐事件だったのだ。気鋭の著者が、愛すべき老人探偵。木野塚氏の活躍(?)を描く、大爆笑必至のハードボイルド連作集、シリーズ第一弾。
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Posted by ブクログ
60で警察、しかし事務職を退職した木野塚は、退職金やアパートからの収入を使って、かねてからの夢であった探偵事務所を新宿に作る。しかし、来る以来は、金魚を探してほしいだったり、猫を探してほしいというものばかりであった。
60過ぎで戦前、戦中生まれというあたり、えらくアナクロチックだなと思ったが、出版が1995年。その頃の60歳って戦前の世代なんだっけか。
樋口有介の、ちょっと厭世的というか、気だるい雰囲気を期待していたが、全く別の方向で、1980~90年代の勢いとバカっぽい雰囲気のコメディー作品である。ミステリといえるのかどうかだがあ、一応謎解きは有るか。
内容は、短編5つで、こういう小説の定番の凸凹コンビ、木野塚と桃世という組み合わせである。シリーズ化しそうなものだが、方や老人、方やいなくなるという話なので、多分出てないんだろうなあ。
桃世をもうちょっと今風ギャルっぽくしたら、十分現代でも通用しそう。ポンコツと空気を読まないという定番は、やはり王道の面白さを生む。
樋口有介らしいかと言われると、ワタシなんかだと違うなと言いたくなるものの、ずっと読んできた人にはこちらが樋口有介らしい作品だったりして?
Posted by ブクログ
「木野塚探偵事務所だ」。
タイトルからして笑えてしまうのは、作品を読み終えたからかもしれない。
ハードボイルド大ファン木野塚は、定年を迎えてからようやく憧れていた「探偵事務所」を設立する。探偵事務所所長、殺人事件の依頼が来て颯爽と問題を解決していく。酒と煙草を愛好する彼の隣には美人秘書。そんな妄想ばかりしていたが、実際殺人事件の依頼など一つもこない。
「金魚が居なくなった」「犬の恋を実らせて欲しい」など変わり種な依頼がぽつぽつとやって来るのみだ。
この作品にミステリのいわゆる解決編はない。こうだったんですね、と童顔秘書の桃世が、当たり前のように解決し、わかった顔して木野塚氏が頷いて体裁を保つ、というもの。
この木野塚氏、見た目は冴えない上に夫婦仲もあまり良好ではない。さらには酒には弱く煙草も吸ったことがない、基本的には非常に真面目な人物なのである。
そんな彼がハードボイルド探偵を気取るため、酒を飲み煙草を吸い、警察捜査に携わっているなどという嘘まで吐いている。
私はハードボイルドはあまり得意ではないのだが、木野塚氏の憧れのあまりの行動を見ていると少々痛々しいどころか、微笑ましくなってくる。基本的に「良い人」でしかいられない木野塚氏。
続きを読むまではいかなかったが、新宿にそんな初老のおじさんが居ても良いのかもしれない。
Posted by ブクログ
2014.10.11(土)
警視庁一筋…
ただし経理課一筋37年の木野塚佐平が定年後に選んだ職業が『私立探偵』。
ハードボイルドに憧れて、こうあるべきと決めつけて夢見る60歳。
名探偵が誕生!!?!
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樋口有介さんの小説は何冊か読んだけど
主人公が不潔でだらしなかったりするけど
本当にかっこよくて、お話のなかで恋が始まってほしいと思うほどなんだけど
今回選んだ小説は主人公が60歳。
どんな感じかと開いてみたら…
こういう小説も書くんですねという印象。
でも。途中飽きちゃったかな。
続編があるからか、終わり方も「あれ(*゚ー゚)」って感じだった。
でも、『ピース』よかった。うん。
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