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Posted by ブクログ
ハードボイルドとは言っても、起業ゴロの話。
バブル崩壊後の「二台目社長の悪あがき」と、
その取り巻きのドロドロを描いている。
ボギーとはずいぶん違う(^ ^;
そこへ「銀座の女」事情が絡んでくる。
いや、私みたいな社会の下部で蠢いてる者には、
まったく縁のない世界ではありますが...
きっと大企業の「偉い人」なんてのは
こういうことがリアルな日常なんだろうな...
まったく縁のない世界なので
まったく感情移入はできませんでしたが(^ ^;
主人公の屈折した発想・言動・自縄自縛は、
変わらない「樋口節」で共感できる。
「娘」がもっと出てくると、より面白くなったか。
単行本刊行時から、相当加筆訂正したそうだが、
残念ながら校正が甘くて誤字が多い(^ ^;
Posted by ブクログ
零細業界誌の編集長、高梨は、かつて勤めていた会社のトラブルに首を突っ込んでしまう。
カギを握るのは姿を消した女で、人探しから始まったそれは、次第に会社乗っ取りの策略にまで及んでくる。
ハードボイルドです。
でも、愛妻家で、義理の娘にもとっても甘い。
その相反する面がいいバランスを保っていて、高梨という男の複雑さを、明確にしている。複雑なのに明確というのは、矛盾しているようだが、この感じが物語全体のあり様にもつながっている。
失踪した女が、いい。
一向に姿が明確にならない。行方もわからない。が、存在感は匂い立つように迫ってくる。
高梨という人物造形ももちろんだけど、この長倉圭子の存在こそが、梅雨の雨の中にいるような濃厚な匂いを物語に与えている。
そして、相変わらず、樋口氏の描くオジさんは素敵です。
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