樋口有介のレビュー一覧

  • 彼女はたぶん魔法を使う 柚木草平シリーズ1

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    柚木草平シリーズ第1弾。
    ハードボイルドなんだろうけどソフト(軽め)な感じ。
    ミステリ部分は特に捻りもなくサクッと読める。
    柚木がやたらモテるけど、わたしはイマイチ魅力を感じられない。

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    2011年12月13日
  • 初恋よ、さよならのキスをしよう 柚木草平シリーズ2

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    どうやらシリーズものを途中から読んでしまったようだ。失敗。

    主人公にイライラ。どうやら私が嫌いな大人に分類されるらしい。
    シリーズものって、魅力的な主人公が大前提だと思うんだが、私には合わないな。
    会話のテンポはよかったと思う。

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    2011年12月01日
  • 月への梯子(はしご)

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    12月-1。3.5点。
    アパート経営する、知恵遅れの主人公。住人が殺害され、頭を打つ。
    頭が良くなり、事件捜査。癖のあるアパートの住人たち。
    まあまあ面白かった。ラストが意外。
    えって感じ。

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    2011年12月01日
  • 枯葉色グッドバイ【新カバー版】

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    晩秋と初冬のちょうど真ん中くらいのこの時期に読むにはピッタリの作品。枯葉が舞う公園の風景が目の前に浮かんでくる。確かに意外な犯人だったが、グロテスクなトピックに印象が薄まっている感じがする。ただグロを重苦しく感じさせないのは作者の真骨頂か。軽い会話が一家惨殺と言う事件を忘れさせてくれる。ハードボイルドっぽいホームレス探偵が最後で天才探偵になったのが少し不満。

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    2011年11月27日
  • 夢の終わりとそのつづき 柚木草平シリーズ5

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    11月-11。3.0点。
    柚木シリーズ。絶世の美女から、尾行のみの依頼。高報酬だが
    探らないという条件。
    ストーリーは、結構あり得ない方向に。最後は何とかあり得る形に。
    元々は違う主人公の小説を、柚木シリーズへ書き直し。
    イマイチだったかも。次作期待。

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    2012年01月05日
  • 探偵は今夜も憂鬱 柚木草平シリーズ3

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    雨と風と光の憂鬱。それぞれに、それぞれのタイプの女性がか二人づつ。人の気持ちのもつれは、一筋縄ではいかない。
    女のタイプはいろいろだけど多分女という性別をもつ人に言えることは口からでる言葉なんて心を乗せなくても、いくらでも操れることと、気の弱い女はいない、ってこと。

    あと、柚木草平について二つ。一つは、案外真面目で律儀。
    二つ目は、女好きなだけで、大してモテはしないってこと。
    あぁ、こういう人ね、と思えば扱いやすいかんじだなぁ。

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    2011年11月03日
  • 枯葉色グッドバイ【新カバー版】

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    10月-4。3.0点。
    元刑事のホームレスが、女刑事に依頼され一家惨殺の捜査。
    生き残った娘と刑事と協力しながら、解決していく。
    まあまあ。意外に読み辛く、時間かかった。この作家らしく、主人公の軽妙なやり取り。

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    2011年10月12日
  • 苦い雨

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    いかにも胡散臭い依頼を受けた主人公。老舗化粧品会社を狙う黒幕は誰か。そして鍵を握る女性はどこへ消えたのか。ミステリーとしては予想の範囲内の黒幕だった。ただいかにもこの作者らしいハードボイルドは十分楽しめた。陰鬱な梅雨空の下、淡々と進むストーリー。二日酔いの胃の痛みとタバコの吸いすぎの喉の痛みが伝染くるかのような錯覚さえ覚える。

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    2011年09月27日
  • 彼女はたぶん魔法を使う 柚木草平シリーズ1

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    柚木MR、非常に分かりやすい性格。こりゃ、単純だ。
    しかしながらに、謎ときはおもしろかった。
    デジタルなツールがない分、自分が動く。
    コツコツ動く、それはなかなかよかったな。
    しかし、出会う女性がみんないい女っていうのは彼の守備範囲が広いからだな。ある意味、いいことだ。

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    2011年09月15日
  • 彼女はたぶん魔法を使う 柚木草平シリーズ1

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    探偵が不可解なほどにもてもてである。
    そして90年代の携帯とかインターネットがそこまで普及していない時期の事件のドキドキ感は独特で物語が面白くなる・・・ような気がした。

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    2011年09月11日
  • 風少女

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    上州の名物といえばかかあ天下とからっ風。両方を印象的に使って前橋を舞台にしたミステリー。青春ミステリーと紹介されているが、青春ど真ん中と言うようなハツラツさとした明るさではなく、青春のほろ苦い後味と言った感じの重さが行間ににじみ出している。季節のせいなのか、舞台のせいなのか、挫折感を味わった登場人物が次々と現れるからなのか。その全てが理由なのかもしれないが、その重さが作品の魅力を引き出しているのは間違いない。とは言え、最後の別れは明るい青春そのもの。やるせない真相と対称的に予想される未来が、いいスパイスになっている。

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    2011年09月14日
  • 初恋よ、さよならのキスをしよう 柚木草平シリーズ2

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    9月-2。3.5点。
    柚木シリーズ第二作。スキー場で偶然高校時代の、マドンナに会う。
    その後その女性が殺され、娘と姪から調査を依頼され。
    高校の同級生たちを巻き込み、切ない解決へ。
    まあまあ。
    やっぱり東直己にテイストが似ているかな。

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    2012年01月05日
  • 苦い雨

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    樋口有介の作品を読むのは、おそらく初めて。柚木章介シリーズなど惹かれるものもあったのだが。
    さて、この作品の主人公はかつて勤務していた化粧品会社のトラブルに巻き込まれ、今は業界誌の編集長をしている男、高梨。トラブルのカギとなった女性の行方を追ううちに、古巣乗っ取りの策略を知ることになる。
    そして・・・。

    単行本刊行時は、三人称だったそうなのですが、文庫化される際、高梨の一人称に改稿したのだとか。読んでいて、一か所だけ直っていないところを発見してしまった。

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    2011年09月03日
  • プラスチック・ラブ 柚木草平シリーズ8

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    再読。
    短編集は苦手という作者。
    人生を達観したような、作者の人生観のような台詞がちらほら。
    女子高生が語る退屈な将来と自分は全然違うが、少しは客観視すると楽になるかも。
    ちなみに、気の弱い女性は世の中に一人もいないらしい(笑)

    2011.9.3
    高校生の木村くんが主役の短編集。
    青春物というのか、ミステリーは少ない。
    高校生でも妙に老成しててシニカル、語り口はハードボイルド中年男と同じなんだけど。
    この作者のファンだから面白いのだと思う。

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    2014年09月28日
  • 夏の口紅

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    大学の夏休みに何をしていただろうか。読み終わると遥か昔のことをふと思い出したくなった。夏の刺すような日光と対称的な廃頽的なけだるさが小説を覆っている。記憶にもない出奔した父親の死をきっかけに存在すら知らなかった姉を探すことになる主人公。少しミステリータッチな展開は作者ならではの魅力であろう。蝶のお腹と口紅に共通するオレンジが単色の絵の中で鮮やかに彩りを放っているかのように訴えてくる。

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    2011年08月18日
  • 八月の舟

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    北関東の盆地の蒸し暑さが行間からにじみ出て来るような作品。未成年者の飲酒、喫煙に寛容なのは半世紀前の時代設定の為だろうか。のどかな感じがする。プールに花火と夏の風物詩がすこしもさわやかでないのは見事だった。そんな描写は一つもないのに読後に五間道路に立つ陽炎だけがイメージに浮かぶ。けだるさと悲しい別れが物語の印象を強くする。

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    2011年08月17日
  • 木野塚探偵事務所だ 木野塚佐平シリーズ1

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    ユーモアハードボイルドと言うとペット探しを得意とする私立探偵の物語を思い出す。この連作集も望んでいないのにペット探しが専門になってしまう老私立探偵物語と思って読み進めると、ハードボイルドらしい寂しいエンディングが用意されていた。助手に手柄を横取りされ続けて、悔しがる老探偵の悲哀で終わるよりこちらのほうがずっと記憶に残る。

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    2011年08月26日
  • 彼女はたぶん魔法を使う 柚木草平シリーズ1

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    8月-4。3.5点。
    元刑事のルポライター。現役警視から、事件を紹介され、調査。
    妹の交通事故の真相をとの調査依頼。
    最後は、人間関係がぐちゃっという感じ。
    まあまあ。読みやすい。

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    2011年08月09日
  • プラスチック・ラブ 柚木草平シリーズ8

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    高校生の木村くんが主人公の短編集。元警察官のフリーライターも登場するが、あくまでも脇役。ハードボイルドな高校生活を送る都立高校生の物語。連作なのかと思ったら、時期がかぶっているのに彼女らしき人物の名前が違っていたりと、主人公の名前が同じなだけで基本的に短編の関連性は低い。それで面白くなくなっているということはないと強調しておこう。青春ミステリーとは一線を画しているのが特徴か。作者自身が指摘するとおり、スポーツ万能でもなく頭脳明晰でもない、ただの高校生が主人公。だからこそずっと同じ彼女というわけにもいかなかったのだろうなと想像。普通の高校生にずっと付き合ってる彼女ってあんまりいないからね。

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    2011年06月27日
  • 不良少女 柚木草平シリーズ7

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    短編集。全ての作品が不良少女を扱っていることに読みおわってから気が付く。登場人物が全て美女でしかも不良少女と言う世界、男としては羨ましいことこの上ないが、いざ体験してみれば主人公のように疲れはててしまうに違いない。一番印象的だったのはやはり表題作。悲劇的なエンディングながら弱者への優しさに溢れるセリフは読者の共感を呼ぶに十分だった。逆にどうも共感しかねる人物が他の話には多かった。

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    2011年07月04日