城平京のレビュー一覧

  • 虚構推理(6)

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    原作に忠実に、しかし要所要所で読者を飽きさせないアレンジを加えていた本作も鋼人七瀬の話が終わったことで完結……とはならずにどうやら続くようで
    かなり綺麗な終わり方だったから、あれで完結と言われても信じてしまいそうだ

    内容は前巻に引き続き九郎が何度も死に生き返る様を横目に見つつの解決編。原作を読んだときにも感じてしまったがやはり琴子の無茶苦茶な書き込みに対して掲示板の反応が穏便すぎる印象を拭えない。
    この点については九郎が未来決定能力によって「都合のいい未来」を掴んでくるサポートがあるからと頭では判ってはいるんだけど、解決に必要なのは真相の提示ではなく鋼人七瀬に熱狂している人達に亡霊は居ないと

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    2017年08月05日
  • 雨の日も神様と相撲を

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    城平京はミステリ作家であり漫画原作者でもあるのだが、まさに作者ならではの漫画的かつ小説的な面白さがある。『名探偵に薔薇を』と『スパイラル』を除けばおそらく全てにファンタジー要素を含む作風だが、どの作品でもミステリ的謎の解明と展開を自在に操作する表現的ロジックとも言えるような創り方を用いる作家だ。今回も伝記、ミステリ、ファンタジーをうまく融合し、ロジカルに物語を展開している。個人的には民俗学を学んでいたので作中の軸の一つに「まれびと」がモチーフとして用いられているのが凄く良かった。神話、伝承との符合も丁寧。

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    2017年08月01日
  • 天賀井さんは案外ふつう 4巻

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    ネタバレ

     最終巻ということを大々的に謳っていたから、そういうつもりで読んでしまった。
     ただ、物語的には前巻までで概ねまとまっているので、大きな進展はなく、読者もこの世界観を理解した前提の小ネタエピソードを盛ってみた感じ。
     ・・・
     つつがなく物語は完結したわけではあるけれど、一読者視点から沢山の謎が残されているように感じる。
     絶対何かの伏線と気を回していたのに、特に何事もなく終わってしまった部分が多い気がする。
     路線変更云々あったようでもあるし、短い予定ながらもう少し引っ張れる内容が削られてしまったものなのかしら。
     天賀井さんもそれほど普通じゃなかったし。

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    2017年07月11日
  • 虚構推理(6)

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    おひいさまばんざい!
    いやあこの推理決着の流れ・盛り上がりが実にだいすき。結局おもしろいのが勝つのだよなあ…。
    コミカライズまでされたんだからアニメ化だってすればいいのに。
    しかしなんか原作よりもラブラブしてるような…ん、気のせいかな?続編「琴子と九郎のとある日常@よく行く店編」楽しみにしております!小説の方も出るそうでわくわく!

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    2017年06月19日
  • 虚構推理(6)

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    原作小説部分のコミカライズ最終巻と言える6巻を読みました。
    7巻からは新章突入ということで、琴子&九郎の今後も気になるし、六花さんもどう動くのか楽しみです。

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    2017年06月17日
  • 虚構推理(1)

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    結構前から読んでいるのに登録忘れてた…。
    一巻の表紙に惹かれて読んで、二巻からの展開に「こういう話なの」と驚いて(一巻は序章みたいな感じだった)どんどんキャラが好きになっていって、小説が読みたくて仕方ない。

    とにかくキャラが可愛らしいしノリもかわいい。
    でも推理(?)は本格的(?)でそのギャップもいい。
    漫画も小説も気になるー。

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    2017年02月22日
  • 虚構推理(5)

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    推理パート突入。
    掲示板上でのやりとり、とのことで小説でないとどう表現するのかな、と思いましたが、やはりこの漫画家さんはうまいですね。手を変え品を変え、長い推理の披瀝を画面をだれさせることなく成立させています。
    原作ではなかった六花の自殺シーンなどを挿入することで、バトル要素を強めているのもさすがといったところ。
    また鋼人七瀬と九郎のバトルシーンも見応えたっぷり。原作では推理の披露がメインで、バトルは一応裏で行われてますよ、という感じだったのを、メリハリにうまく使っています。
    次巻で最終巻かな?6月とのことで、結構先だなあ。
    原作のサブタイトルの『鋼人七瀬』が省略されているので、もしかしたらそ

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    2020年12月01日
  • 虚構推理(3)

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    話のキモとなる、鋼人七瀬の正体が明らかになる巻。
    ミステリらしくなってくるというか、やっぱりどうしても説明メインになるので絵が地味になってくる。
    うーん、不思議なもので、七瀬の正体、原作を読んだときはすんなりと受け入れられたんだけど、漫画だとちょっと無理があるなぁ、とも感じてしまった。
    多分今まで他のあやかしたちが可愛く実体を持って描かれすぎているため、七瀬の成り立ちとの齟齬が大きく感じたからだろう。いやあ、難しいものだなあ。
    そしてついに事件が。うう…っ。

    あとオマケ漫画が面白すぎるw

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    2020年12月01日
  • 虚構推理(2)

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    個人的な偏見が入って申し訳ないんだけど、コミカライズを担当する漫画家さんって明らかに新人さんだったり、漫画に不慣れなんだろうなあという人が結構いたりするイメージなのですが、この人は完成度がかなり高い。
    原作を忠実に漫画化しながらも、漫画として魅力的になるようにしっかり良改変を行っていて、同じ作品でありながら別の作品としての価値を作り出している。
    …というか漫画の方が良い、と言ってしまってもいいほどだ(もちろん好みはあるのであしからず)。まあ、もともとの設定がラノベ的というか、漫画化向きの設定だったから、というのももちろんあるんだけど。

    ただクライマックスシーンをどう漫画化するのかは、ちょっと

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    2020年12月01日
  • 虚構推理(1)

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    原作を読んで即漫画。
    原作者あとがきによると、今回はほとんどを漫画家さんに任せているそう。
    原作は結構おどろおどろしい感じが強かったのに対し、こちらは絵が爽やかで魅力的。原作では正直琴子に全く魅力を感じなかったのだけれど、こちらでは妖怪たちとのコミュニケーション風景などもしっかり描かれて可愛らしさが出ている。

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    2020年12月01日
  • 虚構推理(2)

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    霊能力と警察組織の2方向から怪異現象「鋼人七瀬」の謎を解き明かすシリーズ第2巻。
    主人公の異能がなんとも推理モノメタである。

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    2017年01月02日
  • 雨の日も神様と相撲を

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    ラノベからファンタジーからミステリーからラブコメ的な要素まで、ちょっと盛りだくさん過ぎてとっちらけ感は感じましたが、全体的に雰囲気は好きなお話でした。

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    2016年11月28日
  • 虚構推理(4)

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    相変わらず原作の料理の仕方が上手いな~。
    原作では割とサクサク描かれていた場面が漫画化されることにより更にメリハリの効いた場面になってるのはファンとしては非常に嬉しい。ただ、その分話が進むのにかなりページが必要になってくるから

    物語の全体の構図が見えてきて後は鋼人七瀬、背後に居る六花と戦うだけという状況で次巻へ。次で鋼人七瀬の話は終わりなんだろうけど、それが終われば原作にはなかった続きの話が展開されるんだろうか?気が早いかもしれないがファンとしては非常に気になるところ

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    2016年10月14日
  • 虚構推理(2)

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    右眼と左足と引き換えに妖と交渉する力を得た琴子、人魚と件の肉を食べ不老不死になった九郎が時に協力し(?)妖のトラブルを解決していく。琴子のような見た目ゆるふわの可愛い女の子が小難しい物言いをしながらズバズバ推理していくのは大好き。九郎も頼りない爽やかイケメンの外見だがまだまだ謎が多い。九郎の元カノ警察官も絡んできて面白い。絵柄ともにものすごくアニメ向き。アニメになったら面白いだろうなー。絶園のテンペスト城平京原作ということで読み始めました。

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    2016年09月15日
  • 虚構推理(3)

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    で、その理屈は分かるんだけども実際どんな物語を構築するのか…非常に気になるところです。「続きは?…え、かなり待たされる感じ?むーん(´-ω-`)」←きっと忘れてしまう

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    2016年09月07日
  • 虚構推理(2)

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    琴子さんの見た目がなんだかカードキャプターさ○らに似てるのはまぁいいとして…ようやくタイトルに似つかわしい展開になってきましたね。カバー下のカットも効いてます(笑)

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    2016年09月07日
  • 雨の日も神様と相撲を

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    体格で劣る小兵主人公がロジックと奇策で相撲を取る箇所は、同作者の「ソードマスターの犯罪」の剣道勝負を彷彿させてワクワクした。最後に主人公に明かされる真相が読者には最初から明らかなのもまた城平京らしくて好き。『相撲は世の秩序の中心』なんだよなぁ

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    2016年07月10日
  • 雨の日も神様と相撲を

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    相変わらず城平先生の考える設定は面白いものばかりだな!神様であるカエルに相撲を取らせてそこに殺人事件まで絡めてくるとは!

    主人公の文季も小さい体で相撲を取っているというからには城平作品に相応しく頭脳プレイヤーだと判っていたが、中学相撲で有名人というレベルとは予想外な展開。それでいて事件の推理でもしっかりとした判断を下しているのだから驚き。自己評価がやたら低いのが何とも面白いが
    ヒロインの真夏も巨体で力持ちと表現されているから年上かと思えば年下なんだから色んなトコでバランスが面白いことになっている。片手で米俵10俵持てる中学二年生って何だ(笑)

    日本に居るはずのない外来種のカエルが村の相撲行

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    2016年07月09日
  • 天賀井さんは案外ふつう 2巻

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    ネタバレ

    前巻で状況が大体出揃っていたからか、今回は推理パート中心。てか次巻で真実が明らかになるの!?城平作品とは思えないペースの速さだな

    バランバランとタタイタタイという怪物、その遺体を大切にする町、蓬莱人の支持に従い役目を果たし続ける天賀井家。何とも滅茶苦茶な設定ばかりなのに丁寧なアプローチで真実に迫っているなぁ。その推理もどうにも空想的だから疑ってしまうから、武流の推論を聞いている際は天賀井悠子のような顔になってしまったのだけど、それに対して真木が「以前聞いた真実を思い出したのでは?」と指摘することでこちらも滅茶苦茶な推論を飲み込みやすくなるというのは技巧を感じさせる展開だなぁ

    ……それにして

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    2016年06月29日
  • ヴァンパイア十字界8巻

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    ネタバレ

    ステラがセイバーハーゲンの娘で、
    ローズレッド・ストラウスの子を産むということで、
    人類に更なる厄災が降りかかることを恐れ、
    セイバーハーゲンがステラを、
    愛娘を殺した。
    それを、
    覗き見していたのでアーデルハイトはいろいろ知ってたのですね。

    僕らは誰を恨めばいいんですか?
    つか、
    誰を恨んで楽になるなど許されない。
    って、
    どれほどの状況になるとこんな言葉がでてくるんでしょうね。
    恨むことが楽なこと?
    凄い状況ですなぁ。。。

    比良坂花雪を騙しつつ、
    新しくストラウスが指揮を取り作戦が実行されていく。
    「最後の羽計画」

    ・・・。
    ブリジットが昔に戻っちゃった。。。
    いちゃいちゃしすぎでし

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    2016年03月22日