城平京のレビュー一覧
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原作に忠実に、しかし要所要所で読者を飽きさせないアレンジを加えていた本作も鋼人七瀬の話が終わったことで完結……とはならずにどうやら続くようで
かなり綺麗な終わり方だったから、あれで完結と言われても信じてしまいそうだ
内容は前巻に引き続き九郎が何度も死に生き返る様を横目に見つつの解決編。原作を読んだときにも感じてしまったがやはり琴子の無茶苦茶な書き込みに対して掲示板の反応が穏便すぎる印象を拭えない。
この点については九郎が未来決定能力によって「都合のいい未来」を掴んでくるサポートがあるからと頭では判ってはいるんだけど、解決に必要なのは真相の提示ではなく鋼人七瀬に熱狂している人達に亡霊は居ないと -
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ネタバレ最終巻ということを大々的に謳っていたから、そういうつもりで読んでしまった。
ただ、物語的には前巻までで概ねまとまっているので、大きな進展はなく、読者もこの世界観を理解した前提の小ネタエピソードを盛ってみた感じ。
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つつがなく物語は完結したわけではあるけれど、一読者視点から沢山の謎が残されているように感じる。
絶対何かの伏線と気を回していたのに、特に何事もなく終わってしまった部分が多い気がする。
路線変更云々あったようでもあるし、短い予定ながらもう少し引っ張れる内容が削られてしまったものなのかしら。
天賀井さんもそれほど普通じゃなかったし。 -
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推理パート突入。
掲示板上でのやりとり、とのことで小説でないとどう表現するのかな、と思いましたが、やはりこの漫画家さんはうまいですね。手を変え品を変え、長い推理の披瀝を画面をだれさせることなく成立させています。
原作ではなかった六花の自殺シーンなどを挿入することで、バトル要素を強めているのもさすがといったところ。
また鋼人七瀬と九郎のバトルシーンも見応えたっぷり。原作では推理の披露がメインで、バトルは一応裏で行われてますよ、という感じだったのを、メリハリにうまく使っています。
次巻で最終巻かな?6月とのことで、結構先だなあ。
原作のサブタイトルの『鋼人七瀬』が省略されているので、もしかしたらそ -
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個人的な偏見が入って申し訳ないんだけど、コミカライズを担当する漫画家さんって明らかに新人さんだったり、漫画に不慣れなんだろうなあという人が結構いたりするイメージなのですが、この人は完成度がかなり高い。
原作を忠実に漫画化しながらも、漫画として魅力的になるようにしっかり良改変を行っていて、同じ作品でありながら別の作品としての価値を作り出している。
…というか漫画の方が良い、と言ってしまってもいいほどだ(もちろん好みはあるのであしからず)。まあ、もともとの設定がラノベ的というか、漫画化向きの設定だったから、というのももちろんあるんだけど。
ただクライマックスシーンをどう漫画化するのかは、ちょっと -
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相変わらず城平先生の考える設定は面白いものばかりだな!神様であるカエルに相撲を取らせてそこに殺人事件まで絡めてくるとは!
主人公の文季も小さい体で相撲を取っているというからには城平作品に相応しく頭脳プレイヤーだと判っていたが、中学相撲で有名人というレベルとは予想外な展開。それでいて事件の推理でもしっかりとした判断を下しているのだから驚き。自己評価がやたら低いのが何とも面白いが
ヒロインの真夏も巨体で力持ちと表現されているから年上かと思えば年下なんだから色んなトコでバランスが面白いことになっている。片手で米俵10俵持てる中学二年生って何だ(笑)
日本に居るはずのない外来種のカエルが村の相撲行 -
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ネタバレ前巻で状況が大体出揃っていたからか、今回は推理パート中心。てか次巻で真実が明らかになるの!?城平作品とは思えないペースの速さだな
バランバランとタタイタタイという怪物、その遺体を大切にする町、蓬莱人の支持に従い役目を果たし続ける天賀井家。何とも滅茶苦茶な設定ばかりなのに丁寧なアプローチで真実に迫っているなぁ。その推理もどうにも空想的だから疑ってしまうから、武流の推論を聞いている際は天賀井悠子のような顔になってしまったのだけど、それに対して真木が「以前聞いた真実を思い出したのでは?」と指摘することでこちらも滅茶苦茶な推論を飲み込みやすくなるというのは技巧を感じさせる展開だなぁ
……それにして -
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ネタバレステラがセイバーハーゲンの娘で、
ローズレッド・ストラウスの子を産むということで、
人類に更なる厄災が降りかかることを恐れ、
セイバーハーゲンがステラを、
愛娘を殺した。
それを、
覗き見していたのでアーデルハイトはいろいろ知ってたのですね。
僕らは誰を恨めばいいんですか?
つか、
誰を恨んで楽になるなど許されない。
って、
どれほどの状況になるとこんな言葉がでてくるんでしょうね。
恨むことが楽なこと?
凄い状況ですなぁ。。。
比良坂花雪を騙しつつ、
新しくストラウスが指揮を取り作戦が実行されていく。
「最後の羽計画」
・・・。
ブリジットが昔に戻っちゃった。。。
いちゃいちゃしすぎでし