渋沢栄一のレビュー一覧
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渋沢栄一の歴史と、思想について。
生涯については、大河ドラマを見ていたので割愛し、人生をどう生きるか から読む。
面白かった。
なんとなく、京セラの稲盛さんを思い出した。
やはり私利私欲ではなく、誰かのために、志と正しい道を進むということが人生の要諦なのかなぁ、と思いました。
チャプターが独立しているので、読みやすく、自分が必要だと思うところから読めるのも良かったです。
以下備忘録。
41争いのすすめ→正しい道を進む場合、絶対に争いは避けて通れない。
44交際術を捨てなさい→至誠 トイスラーの相談事について誠意を尽くした話
45適材適所の裏にあるもの→家康の話
46人物観察の三つのポイント→視ると観る -
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ネタバレ生き方の指南書。
特にビジネスマン向け。
新一万円札にもなった近代日本経済の父、渋沢栄一の自身の経験を交えているため説得力がすごい。
論語の引用も多く参考になる。
勉強になった考え方
・人は社会の中でしか生きられないので利他的であるべしである(利己的は却って損する)
・楽観でも悲観でもなく達観(中庸)であるべし
・道徳と利益主義は両立できる
・ビジネスマンの必須スキルは簿記と文章力
・実務者の7つの素養
①実直、道徳的
②勤勉精励
③着実
④スピーディー(着実が前提)
⑤温厚、謙虚
⑥規律、秩序を重んじる
⑦忍耐力
・才知よりも徳義が大事
・水清ければ魚棲まず(厳格過ぎてもいけない)
・新世代は次の時代に相応しい資質を備えており、平均すれば後輩の方が優れている。
・現代に残る先人の教訓は実地経験を積んだ金言。先輩、先人は重んじる。
・常に修身する(行動や人格を磨き、心が乱れないように整える)
・一時に全力を集中する(ながらNG。マインドフルネス)
・七情(喜怒哀楽愛悪欲)が程度を超えないように修養を怠らず克己する
・怒る心の生じるときは、艱難を思って(試練であると受け止めて)忍耐せよ
・身体の健康が土台
・元気が一番
・元気とは人間の内部から発せられる極めて大きく強いエネルギー。大声を出すとか強情とかとは違う。
・元気の根源は物質的な条件ではなく、強健な魂から生まれるもの
・教育においても魂を育てるべき -
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ネタバレ印象的な箇所
①自分の私利私欲のために生きるのでなく、公益のために生きるべきという一節。皆が公共のものを利用し、社会に支えられて生きている以上、自らも社会のために生きるという心構えを持つべきで、そういった生涯目標を置くべき。
②冨貴や貧賤で人生の成功を決めるべきではない。それはあくまで結果論であるため。道理に欠けず人のために生きること。それを成功と論ずることで、社会の秩序は守られる
その他
・良い習慣を身につけることで、品格、器量が養われていく。成功者ほど、小さな事を疎かにしない。
・遊びも集中して取り組む。何事にも集中することが仕事への集中にもつながる。心を散漫にするのは、何事にもおいても成功できない。 -
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大河ドラマ「渋沢栄一」が発表されたあたりで読んだ一冊。
なぜ商売と論語が関係するの?を次の一説で説明してます。
もともと「資本主義」や「実業」とは,自分が金持ちになりたいとか,利益を増やしたいという欲望をエンジンとして前に向かっていく面がある。しかし,そのエンジンはしばしば暴走し,大きな惨事を引き起こしていく。だからこそ栄一は,「実業」や「資本主義」には,暴走に歯止めをかける枠組みが必要だと考えた。「どのようにして振る舞うのが人として格好良いのか」を学ぼうとするときの教科書が「論語」であると考えた。
論語とは,孔子とその弟子たちの言行録。
ダイハツの問題や政治資金裏金問題など、
渋沢栄一がこのような報道に触れたら何を思うだろう? -
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人は飽くなき好奇心と学びの連続により人格を磨き、その力を自らが信ずる道に注ぐことで、その道の先を唯ひたすらに切り開く。
渋沢栄一といえば新一万円札の肖像になる方で、日本の近代経済の礎を築かれた人物だ。銀行、製紙、製糖、ガス、保険、酒造、ホテル業、そして聖路加病院に代表されるような慈善的活動と、日本の商業的な発展の全ての基礎を作ったといっても過言ではない。その考え方の基本は中国孔子の思想を纏めた「論語」にある。それまでは一部の高位階級だけに必要とされたそうした教育や学問を広く商人層まで広げ、西欧諸国に比べて明らかに後進国の位置にあった日本の商業・産業を先進国レベルに引き上げようと尽力された。
本書の最初に書かれた、サッポロビールやみずほ銀行、明治神宮までも自らが設立または他者の設立に関わっている。その数500近くに上り、2022年今に至っても167社が現存している。
前述の論語について当時、学問不要と言われた商人層まで必要性を説いた事から「論語と算盤」というタイトルになる。これは栄一の講演や口述を後に纏めたものである(本人が書いた物ではない)。論語と言えば少し難しい感じがするが、一言で言えば「仁・義・礼・智・信」の五常を守ること、つまりは親や年長者を敬い、礼儀正しく、学びにより見識を身につけ自らが進んで実行せよ、と言った意味合いだ。
何やら商売に当てはまるのか疑問に感じる崇高さを帯びているが、世のために必要モノを、必要な分だけ、バランスよく流通させる事や取引が双方にとって納得のいくものであること、そこには互いに常識的な判断力が欠かせないこと、と言うように当たり前の事ばかりなのだ。
そしてそれを可能にするのが、個々人の揺るぎない信念・方向感や勤勉・真面目さにあると理解できる。そこには現代社会でも問題にされる総中流的な画一された学問に対して批判的な面もある。また女性の社会進出の必要性も説いている点で、本書冒頭に書かれている「近代日本の設計者」が表現として最も相応しい日本人だろう。
論語にしても歴史にしても、記述そのものを表面的に浅く受け止めて仕舞えば、本来伝えたかった真意が伝わらない。その語句・文脈に込められたら伝えたい本意を自ら頭で考えて理解する事で初めて理解し地に足付けた行動に繋がる。本を読む際にも、文字を眺めて脳に記録してるだけでは、数日後には忘れてしまうが、考えながら読んだ内容はそうそう忘れない。実践すれば尚の事だ。
本書はその様な考えて身に付ける行為の大切さを栄一に学んでいくことになる。
私は乱読癖で特にジャンルも方向感もなく読み漁る状態だが、人生も長いので今からでも15年先、30年先のなりたい自分を考え始めよう、そんなきっかけになる本。本嫌いな若い人達にも動画をちょっと休憩して是非読んで欲しい。 -
Posted by ブクログ
渋沢栄一の生き方の根本となる考え方が網羅された一冊。
以下の3点が非常に興味深かった
①孔子が富貴を嫌ったのは誤った解釈であると渋沢栄一は考えていると言う事。宋朝の朱子が日本に孔子の考えを持ち込んだ際に、富貴貨殖と仁義道徳は相入れないと言う誤った思想を蔓延させた。孔子はあくまで正しい道を踏んで富を積めと言っていると渋沢栄一は解釈している。いわゆる「清貧」からの脱却する事で、日本全体を豊かにしていこうと言う考えの元、渋沢栄一が様々な事業を成功させた事は富貴貨殖と仁義道徳が両立する事を身を持って証明していると感じた。
②一時の成功や失敗は長い人生の中で泡沫のようなもので、目先の事にこだわって成功や失敗を論ずるより、道理に則って行動する事が価値ある人生につながると言う一節。インターネットで情報が氾濫しているか中で、効率的に情報を集める事は大切な事だが、自分が行っている事が世のため、人の為にきちんとなっているのか?それを踏まえた上での情報収集なのか?という事はそれ以上に大切にしていきたい。
③身体が健康で努力家で行動に節度があり、何をやらせても先輩を安心させるように仕上げるだけでなく、その上想定外の事をやるなら必ず賞賛されるに違いないという一節。人から認めてもらうにはこの順番で物事を行う事が大切だと感じた。いきなり想定外の事をやろうとしてはいけないし、まずは身体を大事にしながら周りの人から安心して仕事を任せられる存在になろうと思った。