渋沢栄一のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
妾が30人いたというのがドン引きではあるが、それを差し引いてもビジネスパーソンとして神。
●悟り
◯ある一定の時期に達するまでは、成り行きを変えることなど人の力ではとてもできない。因果関係はすぐに断ち切ることはできない。
◯成功や失敗といった価値観から抜け出して超然と自立し、正しい行為の道筋に沿って行動し続けるなら、成功や失敗などとはレベルの違う価値ある障害を送ることができる。
◯成功など、人としてなすべきことを果たした結果、生まれるカスに過ぎない以上、気にする必要など全くないのである
——
●勤勉さが大事
◯人にはどうしようもない逆境に対処する場合には、天命に身をゆだね、腰を据え -
Posted by ブクログ
「自分自身の利害得失が同時に社会の利害得失と一致するような仕事」
一生をかけて成し遂げる覚悟を持ちたいです。
渋沢栄一翁も死ぬまでこのように考えられてたんやと思います。
渋沢栄一翁も教育のことを憂いておられました。
今も昔も変わらないのかなと思います。
僕は勉強は人生で一発逆転を狙える一番有効な方法やと思います。
スポーツや芸術は確率が悪すぎて立身出世のためには勉強が一番やと思います。
ただ教える側のスタンスとしては親が子に教えるように無償で与えるくらいのものじゃないといけないかなと思います。
子供達がチャンスを掴む手助けをすることは社会貢献に繋がると思います。
また自分自身にとっても一生を賭 -
Posted by ブクログ
「論語と算盤」を読んで、もう何十年が経つのでしょうか。当時、私は人間の生き方や倫理、道徳を説く「論語」と商業を意味する「算盤(そろばん)」がなぜ結びつくのか理解できませんでした。
しかし、新一万円札の顔となった渋沢栄一氏が、道徳を重んじながら商売を行ったこと。また、WBCで侍ジャパンの監督を務めた栗山英樹氏が「論語と算盤」から得た知見が大いに役立ったと言われることを知りました。私も近年では「論語」も嗜むようになりました。
なぜ、一流と言われる経営者や監督が中国古典の教えを大切にするのか。そして、なぜ道徳とも言うべき「論語」があらゆる分野の、しかも一流の人たちの指針となりうるのか。
この度、守 -
Posted by ブクログ
渋沢百訓
論語・人生・経営
著:渋沢 栄一
角川ソフィア文庫 G104 2
渋沢栄一の人生訓 道徳の理と商売の利は両立する
渋沢栄一の大著「青淵百話」を改題して復刻したもの
明治の世も、強欲な人が、人の気持ちを知らずに商売をしていたようで、渋沢の憤りは現代にも通じるところがあり
気になったのは、以下です。
・家庭のため、朋友故旧のために尽くす
すなわち客観的見地に立って人生を過ごすことが人間としての本分である
・道理とは人の行くべき道、従うべき掟であることたるは、けだし疑うべき予知が無い
・公人として世に立つ場合は、常に国家的観念をもって事に任じ、すべての仕事の上に私を忘れて一身 -
Posted by ブクログ
渋沢栄一「青淵論叢」 道徳経済合一説
著:渋沢 栄一
編:鹿島 茂
講談社学術文庫 2639
青淵とは、渋沢栄一の雅号である
回顧録から談話を聞き取り口述筆記したものとある。
論語と算盤は渋沢の書であり、青淵論叢とは談話集なのである
・金それ自身には善悪を判別する力はない。善人がこれを持てはよくなり、悪人がこれを持てば悪しくなる。つまり、所有者の人格いかんによって善ともなれば悪ともなる
・功なり名を遂げた人が、自分がいまのような金持ちになれたのも、すべては社会の恩だと自覚して、社会の救済だとか、公共事業とかいうものに対し、常に率先して尽くすようにすれば、社会はますます健全になるなずなので -
Posted by ブクログ
おもしろかった
人手不足だとか、道徳がなっていないとか、もうけ第一で情けに欠けるとか、今の教育は知識に偏っているとか、明治の世もいまもかわりがない
人の機微も読んでいて違和感は全くありませんでした。
・人間がこの世に生まれてきたのは、何事かを成すべき使命を受けたからである。この使命をまっとうするのが人間としての義務である。
・自分が愉快だから働き、不愉快だから休むというのは、使命に対してあいすまないことである。どのような場合でも、自分にあるだけの才能精力を尽くすのが人の人たる道である。
気になったのは、以下です。
・私たち凡人は、志を立てるにあたっても、とにかく、迷いやすいのが常である -
Posted by ブクログ
(2021-08-26 1h)
こういうマンガって絵が古めだったりするイメージだったけど、本書に関しては絵がかなり綺麗で漫画として楽しんで読めます。加えて、きちんと『論語と算盤』に関して浚ってくれて、渋沢栄一自身にも触れてくれます。論語と算盤について気になってるけど原著読むまでじゃないなってかたは勿論ですが、既に読んでいるかたもおさらいにオススメできます。
第1章と第2章で分かれており、作画の担当者が違います。前者の作家さんは週刊少年マガジンとかで連載持ってそうな感じ。スタイリッシュで細い線なので、スッキリ読めます。渋沢栄一がちょっと英国紳士風。
第1章がそんな感じなので、2章で絵が変わる -
Posted by ブクログ
2024年から新一万円札の顔に決まり、2021年大河ドラマの主人公(主演は吉沢亮)である渋沢栄一。その大河ドラマは、渋沢栄一の自伝が元になっているというので読んでみた。
こちらの本は自伝「雨夜譚(あまよがたり)」「青淵回顧録(※せいえん は渋沢栄一の号)」を元に、他の自伝や関連資料や他の人の証言集を組み合わせて幼少期から晩年までの人生を再構築させたという構成となっている。
幕末に生まれてまさに激動の時代を生き、攘夷を唱える⇒一橋家・将軍家の家臣⇒明治政府の役人⇒民間起業家・福祉家という柔軟性と、しかしダメなものはダメという強い信条も感じられる。
自伝が元なので、語り口からは本人の資質が感じられ -
Posted by ブクログ
2024年から新一万円札の顔に決まり、2021年大河ドラマの主人公(主演は吉沢亮)である渋沢栄一。その大河ドラマは、渋沢栄一の自伝が元になっているというので読んでみた。
こちらの本は自伝「雨夜譚(あまよがたり)」「青淵回顧録(※せいえん は渋沢栄一の号)」を元に、他の自伝や関連資料や他の人の証言集を組み合わせて幼少期から晩年までの人生を再構築させたという構成となっている。
幕末に生まれてまさに激動の時代を生き、攘夷を唱える⇒一橋家・将軍家の家臣⇒明治政府の役人⇒民間起業家・福祉家という柔軟性と、しかしダメなものはダメという強い信条も感じられる。
自伝が元なので、語り口からは本人の資質が感じられ -
Posted by ブクログ
■感想
青天を衝けのネタバレでもあるかもしれないので注意。
渋沢栄一がかなりすごい偉人なのに、小中学校の社会の教科書に一度も出てなかったのが疑問。今はもう出てるのかな?
この本には渋沢栄一自身がどういう人物であったかを自分なりに解釈して説明している。ここが「青天を衝け」の吉沢亮さんの演技が間違ってないことがわかる。吉沢亮さんもこの本を読んだのではと思います。
今の若者は〜という文章が度々出てきますが、明治の頃から若者に対して、「今の若者は〜」って言われるんですね。
■名言・実践
論語は決して難しい学問や理論ではない。論語の教えは広く世間に効能があるので、元来わかりやすいものである。
-
Posted by ブクログ
書かれたのはちょうど100年頃前でしょうか。
渋沢栄一が生きた晩年はこうも今の日本と似ているのかと衝撃でした。
本書の中に、明治維新前後の頃は日本全体が活気があって渋沢栄一自身も3日寝ずに働いたが、今の青年は元気がない。との表現がありました。
まさにこれは高度経済成長期と今を比較してるの同じじゃないかとビックリしました。歴史は繰り返されるものであるとするなら、僕たちがこれから生きる指針はまさに渋沢栄一に学ぶべきかもしれません。
温故知新。
その答えがこの本には書かれています。
------
220113 再読
誠意と思いやり。精神修養、克己心、元気。 -
Posted by ブクログ
・著者は渋沢栄一の玄孫(5代目)
・富の追求には道徳が必要。モラルなき経営は続かない
・情熱もビジネスセンスも、論語で養える。道徳抜きのビジネスは成功しないから
・士魂商才:人が世間で活躍するには、まずは武士的精神が必要であるが、それのみに偏って商才というものがなければ、経済の上から自滅する。ゆえに士魂とともにビジネスセンスがなければならぬ。
・できるかできないかよりも、やりたいことを貫く
・己の分をわきまえて決断のタイミングを図る
・精神の向上を、富の蓄積と共に進めることが必要である。
・小事を粗末にするような人物に重大事を成功させることはできない
・とにかく社会の複雑であることを前もって十 -
Posted by ブクログ
ネタバレ日本の近代資本主義の父と称される渋沢栄一の代表作である、青淵百話を現代語訳・抜粋したもの。日頃の心構えから仕事術、読書方法まで、渋沢の金言が詰まっている。
印象に残ったエピソードを2つ。
①道理を通す
冨貴卑賤を問わず、生活・仕事において道理を通すのが重要。渋沢の愛読する論語においても金持ちが悪いのではなく、金持ちにありがちな奢りが良くないと説いている。立場によらず常に世の中のためになるような行動をする必要がある。
②順境・逆境について
順境・逆境は「人為的」「自然的」の2つに分けることができる。人為的については、自分の努力量に応じた状況となっているだけであり、必然である。一方自然的は不可 -
Posted by ブクログ
一概に生き方と言っても、人は千差万別であるから、生き方を指南する事は難しい。
この本は、生き方に対してのアドバイス的な意見を述べているように感じられる。
私は同氏の、「論語と算盤」も読んでいるから、同じような文面が重複しているところもあった。しかし、それは全く気にするほどでもなくて、却って復習できたようで、逆によかったと思う。
さて、この書についてだが、渋沢栄一という人物の器がとんでもなく大きいと認識できる。
渋沢氏は、自分でも公表している通り、孔子の論語をとても勉強し、大事にされている。だから、渋沢氏の生き方は論語によって形成され、導かれている。
つまり、渋沢氏の生き方についての教えは、論語