渋沢栄一のレビュー一覧
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ネタバレ栗山監督が選手に送る本であり自身も何度も読み返す本と知り購入。
気に入った文章として、
順調だからといって気を緩めず、失敗したからといって落胆せず、常に節操ある行動を心がけるべき
どんな小さな仕事でも軽蔑することなく勤勉に忠実に誠意を込めて1つひとつ完全に成し遂げなくてはならない。
仕事とは地道に努力を重ねれば精通していくが気を緩めると荒んでしまう
人道は忠恕から成り立っている。貧困者と接する時、真心や思いやりの気持ちを持って哀れみの情を持つべきだ
などがあった。
人として大事なことは時代を超えて変わらない。ビジネスにおいてお金と正義が両立できることを立証した本だが、人生の哲学本としても読む価値の高い本である。 -
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ネタバレ論語の1センテンス毎に内容説明と渋沢栄一自身がそれをどう理解してどう行動したかをまとめた本
いわゆる「子曰く~」毎なので、非常に読みやすい
そして渋沢栄一自身の話も論語の普遍性によるものだろうが、決して古臭くない。現代でも通じるどころか、違和感を覚えるところが無い。逆に明治から現代までのつながりを感じる。それは、今の時代が明治の改革をベースに根本的に変わっていないからなのか。
メモ)
実学を旨とし、架空の大言壮語を嫌ってきた
経済と道徳は両立できる。だが、実地に行う信念と勇気が今の人たちは乏しい
行くことを教えれば裏の来ることも理解
衣食の世話をして孝行ではない、敬愛かねて初めて孝行
人を見る時、その人の善悪正邪をみる。動機を見る。行為の落ち着くところを見る(何に満足して生きるのか)
器なる人は自らを用いる。器ならざる人は器を使う人
いかに信が大切でも義にはずれた行為は守ってはならない
万事消極的(倹約)では何もできない。重要なことには積極ではなくてならない
自分と処世の違う人へどんなに自分の意見を述べても聴き入られず徒労に終わる
一を聞いて十を知る人は賢明だが処世上で問題がでることもある
非凡な才能を持っていても人を識別する目を持つ人は少ない
考えすぎは良くない。2回目の再考で判断し動くべき
道を説いても実行しなければ意味がない
人材が必要。石田三成は四万石の身で一万五千石を島左近に与えた
家康は孔子教で封建制度を確立させようとした。だが士農工商はそれ以前の制度。日本の儒教がそのまま孔子の教えかと言えば、そうではない
士は死んで初めてその責任が解除される
忠臣蔵。吉良の無理難題を静かに打開する道もあったが、それが出来ずに武士の意地で刃傷におよんだのは一時の怒りにその身を忘れたため。結果、多くの家臣が路頭に迷った -
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渋沢栄一が晩年に語ったのだろうと思うのだが、特にその背景にある自分の考えを説明する箇所は、きっとそうなんだろうなと納得できる。
自分が70,80になった時に大学時代の出来事について、当時の自分の行動した理由やだれが何を言ったのかまで、正確に覚えて伝えられるかと思うと、やはり尋常ならざる秀才であり、日本実業界の父として、称えられるだけのことはあると納得した。
渋沢栄一の本は他にも多数出版されているので、読んでみたいと思う。
気になった言葉。
資産あっての事業、事業あっての労働あると同時に、
労働あっての事業、事業あっての資本である。
賃金を与えるものが貴いと言うのなら、労働を与えるのもまた貴い。
いやそのいずれも与えるのではい。資本と労働との持ち寄りに他ならない。
さらに適切に言えば、資本家と労働者との人格的共働がすなわち産業である。 -
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1. 概要
渋沢栄一が講演会で述べた生い立ちをまとめた本。本人談の貴重な内容となっている。
2. 感想
論語と算盤を読み、渋沢栄一についてもっとしりたくなったために手に取った本。
勉強不足から渋沢栄一という人物について知識がなくとても興味をひかれたのだ。
この本では、渋沢栄一が子供の時からどのような生き方をしてきて、幕末から明治までの激動の時代にどのような人生を送ったかを知ることができる。
1人の人間としてとても尊敬できる方だ。今まで知らなかったことが恥ずかしい。
さて、渋沢栄一という人物は、近代日本を語るうえで避けては通れない人物だろう。あらゆる大企業の発足に関係している。
読みながら感じた渋沢栄一という人物については、質実剛健で実直である反面、納得のできる意見には柔軟に耳を聞き入れるバランス感覚のとても優れた人であるということだ。また、歴史の行く末に対して先見の明を兼ね備えており、それに対する実行力もずば抜けている。マネジメントする上では、しがらみなどは無視して適材適所を貫く、自分より優れいている者を登用する見識の広さ。
内には「剛」と「柔」が共存し、時代や人を見抜く「目」があった人物ということがひしひしと伝わってきた。
幕末から明治に生きた人物としてもう少し注目されてもいい人物だ。
3. 総合評価
近代日本の発展、その中で活躍した人物の熱い思想や行動力、その時の感情などを知りたい人にはぜひおすすめしたい一冊だ。 -
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・「子が考をするのではなく、親が子に考をさせるのである」―家業に従事させるために息子をとどめようとすると、その決意の固さから息子は父の元から飛び出さざるをえず、親不孝な子にしてしまうという事です。逆に言えば、親孝行な息子にするには、親が折れるしかないということです。ここから子どもの人格を尊重し、独立を認める親の「子離れ」のあり方を学ぶことができます。
・蚊のたかってくるように、用のたかってくる人にならなければいかんよ。役に立つ者は用に追いかけられるが、役に立たん者は用のほうで逃げてゆく。―「頼まれごと」が多くなる働き方をする。
・変化に翻弄されないための「孔子の九か条」①見る、②聞く、③顔色(温和にする)、④態度(恭しく、慎み深く)、⑤言葉(忠実に言行一致)、⑥仕事(慎重に軽はずみがないように)、⑦疑問(素直に聞き、解決する)、⑧怒り、⑨利益(道義にかなうものかどうか)
・資本は万能ではない、もっと大切なのは人である。資本の価値も、これを活用する人によって定まるのである。「岩崎は資本を解いた。渋沢は人材を解いた。」①活用―資本をどう活用するかに価値がある。②人材―資本を活用できる人材となるために、能力と道徳心の向上が大切である。
・志を固めるのに、環境や年齢に左右されることはない。①環境の制約のなかで長所を生かす。②「四十歳にして惑わず」。志はじっくり固めていけば良い。いったん固まったらそれを貫く。でないとものになりません。
・「自分さえ・・・」の発送が人を不幸にする。①「お先にどうぞ」と相手に譲ることを学ぶ。利他。②「規則正しく」という道理。
・一時的に終わる成功、一生涯続く成功。実力もないのに成功の果実だけ得ようとすることーこれを無理と呼びます。成功するには、急がば回れで、実力を養うことです。つねに実力を鍛えている人は、いったん世に出れば、一時的な成功に終わることがありません。
・磁石力。仕事と地位を引きつける磁石力。それは①能力と②人柄。
・読んで心に残らぬようなことなら、万巻の書を読破した者でも、なおよく一冊を記憶する者に及ばぬわけである。ゆえに読書の要は「心記」にあるに相違ない。
・寝る前にする三省。①他人の相談にのったとき、相手のためを考えて十分に誠意をつくしたか。②友人との交際のときに、言葉と行動が違っていなかったか。③まだ理解が浅い事を他人に教えなかったか。
・教える側に求められる「四つの力」。江戸末期、儒教の漢籍などを通じて自分を修養し世を治めるという学問を学びました。しかし、維新後、「知識を学ぶ」という側面が肥大化します。その結果、同じ学ぶならおもしろく、という方向に流れるのは当然の成り行きでしょう。-人物づくりをおろそかにしたツケが、社会のモラル低下を招いてはいないでしょうか。「教師の徳望、才能、学問、人格がもう一層進まなければ、その子弟をして敬虔の念を起こさしむることはできぬ」。社会のモラルを高めるためにも、ますます教師の感化力が求められます。
・人間には如何に知恵があっても、人情に惇朴なところがないと、とかく悪い事をするようになりがちなものである。人物を採用するにあたって、「惇朴」であること、飾り気や策略のない真心があるかどうかが大切。
・三傑に共通する「君子は器ならず」。大久保利通、西郷隆盛、木戸孝允―器として何らかの役にたつ人は小人です。これに対して君子は徳を修めた人で「器ならず」といのは、容器を使う人だということです。君子は、奥底の知れないスケールがある人物だということです。
・議論は私事のためではなく、公のために交わすもの。
・維新の元勲らに、自らを富まさんとする念なく、国家を思うの念が先に立ったについては、私の考えうるところでは、孔子教の感化に与って力があったように思われる。
・用いられぬために駄目になってしまうような人は、用いられてもやはり駄目な人である。腐らずに勉強を続ければ、いつか必ずいい仕事に出会える。
・小事を粗末にするような粗大な人では、所詮大事を成功させることはできない。与えられた仕事に、どれだけ一所懸命になれるかが成功のカギ
・金に対する覚悟。お金を重んじすぎないこと、お金を軽んじ過ぎないこと。
・子孫に相当の学問を授け、その知能を啓発しておきさえすれば、充分自ら養うて出るだけの力があるはずである。必ずしも遺産をその子孫に与うることを悪いとは言わぬが、己の使命に閑却してまでも、遺産をつくるべき必要はなかろうと思う。子孫に遺すべきは、財産ではなく「自分で生きる力」である。つまり自助の能力である。そのために必要なのは①学問、②精神、③健康であり、これら三つがそろっていれば、人は自分で自分を養っていくことができます。 -
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一言で言ってしまえば、自分には難しすぎてその言葉の意味をしっかりと理解することができなかった。まだまだ青いということか。確かに、今のご年配の方がこの本を熱心に薦めてくる気持ちもわからなくはない。というよりも、ここには人としての理想とされる在り方が余すところなく書かれていることだろう。自分も、5年後、10年後、いやもっと年をとったときに、その内容が少しずつでもわかるようになっており、それが自分の中にすっーと入ってくるようになることを、今はただただ期待して待つしかない。それまではがむしゃらに泥臭く、世の中の何たるかを知るにつとめたいと思う次第である。
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現在大河ドラマ『竜馬伝』が人気です。幕末の混乱期に颯爽と登場し、疾風怒濤のようにその生涯を駆けた竜馬の姿が、この混迷する時代に重なるのかもしれません。また、福山雅治のかっこよさも人気の秘密なのでしょう。
この『竜馬伝』で、ストーリーテラーとして登場するのが三菱財閥の創始者である岩崎弥太郎。演ずるは香川照之。香川照之の演技があまりにも印象的なため、そちらにばかり目が向きがちになます。
岩崎弥太郎と同じ時代に活躍した“日本資本主義の父”とも称されるのが、渋沢栄一。渋沢栄一はもともと徳川慶喜に仕える幕臣でありましたが、様々な紆余曲折を経て大蔵省に入り、その後は大蔵省も退官して実業界へと転進していった方です。実業界に転進してからは、第一国立銀行(現・みずほ銀行)の設立をはじめ、東京ガス、帝国ホテル、王子製紙など多種多様な企業の設立をしていき、その数は500以上にものぼるといいます。また、実業界だけではなく、日本赤十字社の設立や、関東大震災の復興に全力を尽くすなど、社会活動家としての面も強い方です。
実業と社会貢献という二つのバランスをうまく取りながら生きた渋沢栄一の名著が、
『論語と算盤』です。実業という世界は、とかく利益優先になりがちなところがあり、その行為は他者を追いやることにもなりかねません。そこで渋沢栄一は、実業の世界を生きていくうえで、自らに課した倫理的よりどころを『論語』に求め、その経済方針は、「道徳経済合一説」とも言われます。
『論語』と言いますと、とかく融通が利かない時代遅れな思想と思われがちで、最近でもあまり省みられることが少なくなってきたように思います。しかし、『論語』が経済を批判する思想だという指摘は、決して妥当ではありません。『論語』の思想をうまく活用することで経済を活かすことができる、それを実際に渋沢栄一が体現しています。
経済が加速しながらグローバル化し、人々の生活を脅かす存在になりました。巨大な経済、つまり無軌道になってしまった巨大なお金の力が、普通の生活を破壊している時代です。そこに歯止めをかけるには、経済界にも“思想”が必要なのではないでしょうか。
人間の心と経済の豊かさをバランスよく求め、そしてそれを実現した渋沢栄一のエッセンスがつまった本書は、現代を生きる指針として今に通じるものが多々あります。
本書の中からの抜粋です。
事柄に対していかにせば道理にかなうかをまず考え、しかしてその道理にかなったやり方をすれば国家社会の利益となるかを考え、さらにかくすれば自己のためにもなるかと考える、そう考えてみたとき、もしそれが自己のためにはならぬが、道理にもかない、国家社会をも利益するということなら、世は断然自己を捨て、道理のあるところに従うつもりである。
自己よりも他者を考える・・・道理、道に従う・・・実業も生きるヒントも、ここにあるのかもしれません。