【感想・ネタバレ】雨夜譚 渋沢栄一自伝のレビュー

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Posted by ブクログ

渋沢栄一が話したことを聞きとったものである。話しとして面白いので、このまま大河ドラマのストーリーになっている。すべての足跡を説明しているのではなく、自分の青年期で、徳川から明治の移り変わりのなかでどのように行動したかを描いたものである。

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2021年05月12日

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渋沢栄一の自伝。学生時代城山三郎のゆうき堂々を読んだ時のことを思い出しながら読んだ。渋沢は確かに経歴だけ見ると天候を繰り返しているようにも見えるが、この回顧談ではその時その時で彼が誠実に考え悩み決断していったことがうかがい知ることができる。
 ちょくちょく面白いエピソードがあり、高崎藩襲撃計画とか、三島(みちつね)とけんかになりそうになった話とか、新政府における人間模様とか。ただいろいろ気を使っているのか、そんなに悪口や裏話がぽろぽろ出てくるわけではない。そんなところも彼の誠実さであり、結局は成功の背景なのかもしれないが。

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2019年03月07日

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1. 概要
渋沢栄一が講演会で述べた生い立ちをまとめた本。本人談の貴重な内容となっている。

2. 感想
論語と算盤を読み、渋沢栄一についてもっとしりたくなったために手に取った本。

勉強不足から渋沢栄一という人物について知識がなくとても興味をひかれたのだ。

この本では、渋沢栄一が子供の時からどのような生き方をしてきて、幕末から明治までの激動の時代にどのような人生を送ったかを知ることができる。

1人の人間としてとても尊敬できる方だ。今まで知らなかったことが恥ずかしい。

さて、渋沢栄一という人物は、近代日本を語るうえで避けては通れない人物だろう。あらゆる大企業の発足に関係している。

読みながら感じた渋沢栄一という人物については、質実剛健で実直である反面、納得のできる意見には柔軟に耳を聞き入れるバランス感覚のとても優れた人であるということだ。また、歴史の行く末に対して先見の明を兼ね備えており、それに対する実行力もずば抜けている。マネジメントする上では、しがらみなどは無視して適材適所を貫く、自分より優れいている者を登用する見識の広さ。

内には「剛」と「柔」が共存し、時代や人を見抜く「目」があった人物ということがひしひしと伝わってきた。

幕末から明治に生きた人物としてもう少し注目されてもいい人物だ。


3. 総合評価

近代日本の発展、その中で活躍した人物の熱い思想や行動力、その時の感情などを知りたい人にはぜひおすすめしたい一冊だ。

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2013年08月23日

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渋沢栄一の自伝的著作。渋沢栄一が自身の歴史を語り、弟子がそれを書いてまとめたものである。

明治時代の自伝としては福沢諭吉の福翁自伝が有名だが、それに劣らない面白さがある。

福沢諭吉が「封建制度下では、上の者は傲慢に、下の者は卑屈になる」とを批判していたが、渋沢栄一も同様の批判をしている。

渋沢栄一の自伝が面白いのはそんな封建主義的な時代に、近代的な理性を持った人間が、その中で葛藤して道を切り開いていくからだろう。

私は大河ドラマを見ていないが見たくなった。(その前に論語と算盤かな。。)

雨夜譚が扱っているのは渋沢栄一の出生から大蔵省退官まで。

併録されている「維新以後における経済界の発達」という維新後の渋沢栄一の仕事が語られているのも興味深い。

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2022年01月16日

Posted by ブクログ

むかしの言葉でわかりにくい表現が多いけど、本人の文書は響く。何を考え、なぜ行動したのかがよくわかる。

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2012年12月20日

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