渋沢栄一のレビュー一覧
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渋沢栄一「論語と算盤」の現代語訳。本書を渋沢栄一が著したわけではなく、講演をまとめたものでということを知りました。
心に響いたフレーズがいくつもあり、現代にも通ずる精神・考え方だと思いました。「教育」という点で彼が説いていた「孝行」の考え方。親と子の関係。孝行させるのではなく、孝行できるようにするという考え方は身に沁みます。
そして、仕事に向き合う姿勢。当たり前のことですが、フラットに物事を見る姿勢、誠実に向き合う姿勢、誠実にひたすら努力していくことの大切さ。これらは忘れてはいけないことだと改めて感じます。
日々、色々なことが起きます。これは何という運命なんだろう。そんなことすら思うようなことが起きます。渋沢は「天」の捉え方も説いています。「恭:礼儀正しくする」「敬:うやまう」「信:信頼する」の3つの気持ちを持って受け止めること。一喜一憂せず、冷静に物事を受け止めていきたいと改めて思います。
迷ったとき、悩んだとき、困ったとき、読み返したくなる一冊だと思いました。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ本人が書いたり話したりしたものが、とても分かりやすく書かれている。
多くの事業を興した渋沢栄一は、興味の幅が広いのと、国を発展させたいという強い思いだったのだというのが伝わってくる。
人物評も面白い。いろんな性格・性質の人々がいたのだ、と少しあの時代が身近に感じる。
渋沢がおもしろいのは、論語の教えについて、商業を卑しんでいるものではない、という反論をしていること。江戸の士農工商の世を維持するための朱子学の教えを否定する。
あとは、幼い頃に、祈祷の際に乗り移ったという悪霊?を詰問し、何の時代か、年号とか問うて矛盾を質したというエピソード。賢い。常に考えている。
実力主義をとにかく訴えていた。
自分が特に共感したもの
33 働くものに必要な7つの精神
①実直であること
②勤勉奨励であること
③着実なこと(豪傑な態度は事業にとっては禁物!)
④元気なこと
⑤温良なこと
⑥規律を重んじること
⑦忍耐力があること
37 小さいことは常識に照らし、重要なことは驚かず
成功は苦しいときにやってくる。失敗はうまくいっているときにおこりやすい。
心を引き締めてとりくんだのがよかった。
物事がうまくいっているときは、この世で何でもできると思い、軽く考えてしまうので、目論見が外れる
うまくいっているときにも調子に乗らず、重要なことでも些細なことでも、同じようによく考えて行動すること
46 人物観察の3つのポイント
論語で説かれた人物観察の方法では、はじめにその人の外面に現れた行いの善悪を調べ、それからその人の行いの動機は何かをじっくり見定めます。さらに一歩進んで、その人の安心はどこにあるか、どんなことに満足して暮らしているか
外に現れたおコアにが正しく見えても、その人を動かす精神が正しくなければ、けっして正しい人とは言えません。
…動機となる精神が正しくても、家にいて何不自由のない生活に明け暮れると、誘惑に負けて悪いことをしてしまうことも。
行い、その動機、何に満足するか
水戸公のパリ留学に同行。下水道まで実際に見る。 -
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まず読みながら感じたのは、昔も[今の若者は良くない]といった年齢を重ねた後、自分の体験談と比較をし、若者を蔑む発言があったのだなと感じた。人間の性質上、昔の経験談が美化され、なぜか対等でない今の時代と比較をして、優越感に浸りたいのだろう。私はまだそういった年齢ではないので自分を律し続け若者を蔑む発言はしないよう心がけたい。
完読後は、以下が自分の中で印象に残った。
•人は親や目上の人を敬わなくてはならないということ。
•逆境という言葉があるが、自分で作った逆境もあれば、自分以外からの逆境もある。自分で作った場合はそれを作ってしまった原因があるということ。自分以外の逆境はそうなってしまったからには仕方ない。天命だったと思うようにしろという言葉があった。
•真面目に正しいことをして貧しいか、それと反対に不真面目で不確かなことを行い富んでいるかであれば前者を選べ。
•賢者は貧しい環境でも自分の意思を曲げない。
これらを学んで、これからの社会人生でつまづく事はあるかもしれないが、他人のことを思い、真っ直ぐに生きていくことが大事だと感じた。 -
Posted by ブクログ
渋沢栄一は単なる実業家ではなく「近代日本の礎を築いた人物」としての栄一の姿が鮮明に浮かび上がりました。渋沢は天命論や社会奉仕の思想を説きながら、忠義・信頼・敬意といった道徳的美徳を、実業の現場でいかに実践すべきかを具体的に示しています。その思想は単なる理想論ではなく、実社会で役立つ生きた規範として読む者に迫ってきます。
特に27歳で徳川昭武に随行しパリ万博を視察した経験は、彼にとって決定的な転機だったように思います。欧州諸国の制度や社会の在り方を直接見聞したことが、その後の日本における実業の方向性を決定づけたと言えるでしょう。帰国後は「商法会所」の設立、大蔵省での国づくり、そして第一国立銀行の創設へと続きます。この時代こそ、渋沢が最も大きく飛躍した時代であり、日本の近代化を牽引した原動力となったと感じました。
同時に彼は「道徳経済合一説」を掲げ、利益を追いながらも社会に奉仕するという理念を貫き、生涯に約500もの企業に関与しました。そのスケールの大きさと一貫性に圧倒されます。
現代においても「利益と倫理をどう両立させるか」は大きな課題です。本書を通じて、栄一の信念と時代を超えたビジョンの力強さを改めて実感しました。 -
Posted by ブクログ
「自分自身の利害得失が同時に社会の利害得失と一致するような仕事」
一生をかけて成し遂げる覚悟を持ちたいです。
渋沢栄一翁も死ぬまでこのように考えられてたんやと思います。
渋沢栄一翁も教育のことを憂いておられました。
今も昔も変わらないのかなと思います。
僕は勉強は人生で一発逆転を狙える一番有効な方法やと思います。
スポーツや芸術は確率が悪すぎて立身出世のためには勉強が一番やと思います。
ただ教える側のスタンスとしては親が子に教えるように無償で与えるくらいのものじゃないといけないかなと思います。
子供達がチャンスを掴む手助けをすることは社会貢献に繋がると思います。
また自分自身にとっても一生を賭けて取り組む仕事やと思っています。
「時代が求めるもの=多くの人を助けるものを提供する」
今の日本にはたくさんの外国人が来られてます。
外国籍の子供は勉強するのに2つの大きなハードルがあります。
日本の学校に馴染むことと日本語で勉強するのはとてもしんどかったと思います。
そのハンディを少しでも和らげていくことは時代の要請に応えることやと思います。
「知行合一」
全てのことは思うと同時に行わなければならない
僕もこれまでは本を読むだけの人でした。
今はだいぶ行動的になって
「やりたいことは全部やる」
スタンスに変わりました。
やり始めることで理解が進むことは往々にしてあります。
とにかく動き出すスピードを重視していきたいと思います。
やっぱりこの本を読んでも今の時代に通じることが多いなと思います。
またもう一度読み返したいと思います。