あらすじ
渋沢栄一の言葉を『論語と算盤』をはじめとした著作より厳選し、平易に現代語訳。挫折を乗り越え続けた彼の人生と思想を学ぶ!
2021年大河ドラマ「青天を衝け」主人公・渋沢栄一。彼は、幕末から明治期の激動の中で青春時代を過ごし、多くの事業を起こして「日本資本主義の父」と称されます。新1万円札の肖像となる渋沢は、日本経済そのものを作り上げた人物なのです。本書は、『論語と算盤』をはじめとする多数の彼の著作から、その人生と思想に触れるエッセンスをベスト・セレクト。 挫折を乗り越え続けた青春時代を経て、利益と公益を追い求めた壮年から晩年までの駆け抜けた【人生】。「正しく生きてこそ成功を掴むことができる」という彼の【思想】。同時代を生きた明治の偉人たちとの【交友録】。これらを、読みやすく現代語訳された渋沢本人の言葉から学ぼう!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
現代語で渋沢栄一の伝記などよりその生涯の中でも重要な出来事や渋沢栄一のその時の考えが記されており、渋沢栄一について知りたいと思った時の2冊目・3冊目くらいにちょうど良い。(1冊目は、「図解」系がオススメ)
Posted by ブクログ
読みやすくわかりやすい。
渋沢栄一の生涯が、時代時代で分かりやすく書かれていると感じた。
現在の【日本の経済力】に関心があり、この時代に渋沢栄一がいたら、、と考えてしまう。
民は強くなるべきだが、
国益も考える、さらに現在に至っては全世界の益、人類以外の益、地球としての益を考えなければ事業が続きません。
この先、経済が大きく変動すると感じています。
更に学び続けます。
Posted by ブクログ
渋沢栄一の歴史と、思想について。
生涯については、大河ドラマを見ていたので割愛し、人生をどう生きるか から読む。
面白かった。
なんとなく、京セラの稲盛さんを思い出した。
やはり私利私欲ではなく、誰かのために、志と正しい道を進むということが人生の要諦なのかなぁ、と思いました。
チャプターが独立しているので、読みやすく、自分が必要だと思うところから読めるのも良かったです。
以下備忘録。
41争いのすすめ→正しい道を進む場合、絶対に争いは避けて通れない。
44交際術を捨てなさい→至誠 トイスラーの相談事について誠意を尽くした話
45適材適所の裏にあるもの→家康の話
46人物観察の三つのポイント→視ると観る
Posted by ブクログ
渋沢栄一がこの本の中で特に強く語りかけていたと思うことは、誠実と正直であることであった。そして、第一に大切なことがやはり人に対する誠実な態度と、正しい行い行いをするということだった。
私の感想は、やっぱりこの人生の上でどんなことをするにも、自分の道徳心を常に正しい方向に保ち、ほかの人に対する態度が常に誠実で思いやりを持った行動をどんな時ももてるような人間でありたいと思った。
宗教よりも、だだ人を思いやる道徳心があるかないかに尽きると思う。
p140の抜粋 46 人物観察の3つのポイント
「視」と「観」は二つとも「ミル」と読む字ですが、意味するところは違っています。「視」は物事の表面を見ることですが、「観」は内側に入り込んで物事の大切なところまで見ることです。
孔子が『論語』で説かれた人物観察の方法では、はじめにその人の外面に現われた行いの善悪を知らべ、そこから青の人の行いの動機は何かをじっくり定めます。さらに一歩進んで、その人の安心はどこにあるか、またどんなことに満足して暮らしているかなどを知ることができれば、かならずその人の本当の姿が明らかになります。
外に現れた行いが正しく見えても、その人を動かす精神が正しくなければ、決して正しい人とは言えません。
p147から抜粋 49事業を起こすときの4つのポイント
①事業は果たして、成立すべきものか否かを探求すること。
②個人に利益を与えるとともに国家社会にも利益を与える事業であるかどうかを知ること。
③その起業を行う好機かどうかを判断すること。
④事業が成立したのち、その経営者に適当な人物がいるかどうかを考えること。
p174から抜粋
「己れ立たんと欲して人を立て、己れ達せんと欲して人を達す」
(自分が立派になろうと望めば、ほかの人を立派に扱わなければなりません。また自分が物事を達成しようとするなら、ほかの人も達成できるようにしなければなりません。)
p200 85 ラビンドラナート・ゴール 1861~1941
インドの詩人、思想家
1913「ギタンジャリ」でノーベル文学賞