喜多川泰のレビュー一覧
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先輩に薦められて手に取った一冊。とてもいい本だった。
年始、親戚が集まったときに、大学一年生のいとこにこの本をプレゼントした。主人公と同い年だという偶然もあったが、境遇や性格はまるで違う。だからこそ、ゆっくり噛みしめながら読んでほしいと思った。
人は自分より優れた面を持つ人に出会うと、どうしても自分の未熟さを突きつけられる。無能感に飲み込まれそうになることもある。でも、自分を卑下することは、これまでに出会ってきた人や経験を貶すことでもある。
尊敬や衝撃で揺さぶられたときこそ、そのエネルギーを未来の糧にしていけばいい。光の角度を変えれば、身の回りの出来事はすべて学びになる。
よく「ポジティ -
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主人公が1人の出会いでこれまでの生き方を省みて、悔いるのではなく、発見したことをとおしてリスタートしていく勇気をもらえるストーリー。
自分は『生きている』ではなく、『生かされてる』っていう感覚を持つこと。素直に、謙虚に、感謝の気持ちを持って、言葉がもつパワーを信じて、自分が普段使うコトバが元気や勇気、愛を与える表現にしていく。
最初から豊かで誰かのつくった環境や、誰かから与えられる環境にいるよりも自らがつくった環境のうえに立つことが落ち着いていられること。
「この人は間違いなく成功する人だ!」っていう共通した感覚が偉人の伝記には、あるっていう描写から、
リンカーン、ガンジー、マザーテレサ -
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ネタバレフルコミッションで追い詰められた主人公の岡田修一が何でもお見通しの不思議なタクシードライバーに出会い、人生の価値観が変わっていく話。
プロローグでタクシーから流れてた音楽は娘の夢果だったのか。全然気付かなかったな。
上機嫌でなければ幸せに気付く事ができない。
いつも自分が上機嫌か?と問われているような気になり、怒りが原動力となっている自分はその分幸福度が低いかも、と思った。
親身になってるつもりでも相手に興味があるフリになってまう時もあるよな。これも身につまされる。
また「人間の体は何にでもなれるように柔らかくできている」「やりたい事やなりたい物に形を変えられる」という考え方も刺さった -
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誰でもできる仕事が1番、誰がやるかで差ができるからさ
妻の命を頂きます。朝から晩まで6分の1.起きてる時間の4分の1をつかってた。
誰でもできる仕事かもしれないけど、自分にしかできない仕事がある
私の命を誰かに使うことで、妻の命も誰かに生き続ける
80年を1日だとすると19歳はまだ朝6時
ラーメンだけではなく、練習してきたお前の時間を食べる
どんなことでもいいから、今やっていることを誰もやらないところまでやる。その超えた部分はその人にしかできないことになる。
自分の努力ではないのに手に入っている恩恵の陰には、必ず誰かの命懸けの努力がある
自分の人生を未来の誰かの幸せのために使い -
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ネタバレすごく面白かった。これまで読んできたミステリーとは異なり、無気力で社会に対して冷ややかな目をしている主人公が、入学式で落研の、部長の、パフォーマンスに魅了されたところから物語は始まる。まず、文借亭那碧(あやかりていなあおい)、背負亭こたう、有賀亭眼鏡(ありがていめがね)など名前がとてもキャッチーであり、読むだけで微笑んでしまう。その後は、碧との会話や実際の落語での経験を通して暖平(こたつ)がグングンと人間的に成長していき、最終的にはこたつがあの日の部長のような姿になるという結末で終わる。僕はあまり悲観的に物事を捉えるタイプではないので共感するところはあまりなかったが、それでも彼の人間的な成長や
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「人は皆、出会ったものでできている」ということをつくづく実感した。
碧に出会ったことから、始まって早々に諦め半分だった大学生活が一変した暖平。この素敵な出会いは偶然だったのかもしれないけど、案外日常のあちこちに転がっている気もする。自分自身を振り返ってみても、友達と親しくなったきっかけはひょんなことから…が多いし。
落語研究会の仲間との会話には、名言がさらりと織り交ぜられていて、心に残るものがたくさんあった。目次が落語の演目とテーマで「第◯席 ◯◯ 名言」のように書かれていて、忘れん坊の私もこれを見るだけで内容がしっかり思い出せそう。
私が特に印象的だったのは、第5席「金明竹」第6席「猫の皿」